リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

今日は仕事、明日も仕事!

2014年07月31日 | 日々の風の吹くまま
どうしてか午前11時半の目覚ましが鳴る前に2人とも起きてしまって、ちょっと早めの朝食。
先日Whole Foodsで買った食パンに青カビが生えていたので、まだきれいな6枚ほどを残
して後は廃棄処分。カレシは「毒じゃないんだし、かびたところだけ切って捨てればいいのに」
と不服そうだったけど、朝からカビ臭いトーストはイヤ。まあ、ワタシが防腐剤を使っていな
いんだから冷蔵庫に入れた方がいいよと言ったのに、アナタが聞いてなかったからこうなっ
たの。あきらめてね。

ニュースを見ていたら、州政府が、教員組合のストが9月の新学年になっても続いていた場
合、13歳以下の就学児童1人につき1日40ドルを保育費補助として親に支給すると発表。
スト中は給料が払われないから、ストが長引けば雇用主(この場合は政府)にとっては人件
費の節約になる。それをストで学校がなければ子供の預け先を探さなければならない働く
お母さんたちに払うことにしたわけで、子供1人につき1日40ドル(4千円)、2人いたら80ド
ル(8千円)だもんね。ストが1週間続いたら子供1人当たり200ドル(2万円)。1ヵ月も続い
たら相当の金額になるけど、財源は本来なら教師たちに払われる給料なわけで、教員組合
を支持する親たちはどうするんだろう。黙ってそれを受け取るのかな。

カレシを英語教室に送り出して、仕事にかかる。こんなことを法律で義務付けなければなら
ないほど日本の職場環境はひどいのかと思ってしまうような話。この会社はかなり良心的
なところだけど、普通の企業だったら法律遵守の建前の後でうま~く義務を回避する方法
を考えつくだろうな。仕事そのものはさくさくと済ませて、さっと納品。日本は金曜日の朝だ
から、今日1日静かだったら週末は仕事なし・・・と思ったら、もうひとつ、さらにもうひとつ。
仕事って、どうしていつもこう金魚の糞みたいにつながってくるのかなあ。ま、ちょっぴり人
間ドラマみたいな内容だから、いいけど。

ひと息ついて、ふとカレンダーを見たら、あっ、いけない!もう少しで忘れるところだった。今
日は月末処理の他に、第2四半期のGST(消費税)の申告期日。カナダ国内の仕事はして
いないから、税金の徴収額はゼロで、経費にかかった税金の還付額はたった42ドル。オン
ラインで申告を済ませたけど、めんどうくさ~。忘れずに今年限りで事業者番号を抹消して
もらわなきゃ・・・。

仕事をしていない方がストレスになる

2014年07月30日 | 日々の風の吹くまま
今夜は音楽と花火をシンクロさせる恒例の「Celebration of Lights」の2回目でフランスの
出番。(先週の土曜日の第1回目はアメリカ。)ダウンタウンのビーチには何十万人もの見
物人が午後10時の開始の何時間も前から集まる。(開始が遅いのは暗くなるのが遅いか
ら。)コンピュータ制御で音楽と花火の点火が完璧にシンクロナイズされているので、花火を
打ち上げると言うよりは、何十発もの花火が華麗に「踊る」という感じかな。我が家は反対
側の南斜面にあるので、花火は見えないけど、音だけは派手に聞こえる。最終回は土曜日
で、日本。

悠々自適が板について来た感じで、こういう毎日もいいもんだなあと思い始めたところで、
仕事。遊びスイッチを入れようとするとなぜか仕事が飛んで来るのは、どうしてなんだろう。
もしかしてお客さん、日本から遠眼鏡でこっちを偵察しているのかな。「おや、あそこに遊ん
でいそうなのが、仕事させないといかんなあ」なんてね。まあ、やっぱりときどき仕事がある
方がいいから文句は言わないけど。でも、メリハリをつけての半引退/半現役生活に慣れ
て来たことはたしかでも、仕事をしていない方が何となくストレスになるような感じがする。

永住権を得て働けるようになってすぐに仕事を探し始め、けっこうすぐに就職先が見つかっ
て、それから何度か転職しながらずっと働いて来た。無職だったのはカレシの転職で短期
間ビクトリアに移って帰って来た頃の1年未満。ひたすらと言うか、頑なにと言うか、家事が
疎かになっても、仕事を辞めたいとも辞めようとも考えたことはなかったな。子供を諦めてか
らは代わりにキャリアを育てようと模索したりもしたけど、突き詰めて考えると、どんなことが
あってもひとりで生活して行けるだけの糧を稼がなければ!という、ある意味で強迫観念の
ような意識が常に脳裏にあったように思う。

そんな風に長いこと肘を突っ張ってがむしゃらに働いて来たからこそ平均以上の年金をもら
えているわけで、働かなくても無一文で路頭に迷う心配はもうないんだから、ここらで肩や
肘の力を抜いてもいいはずなのに、生き甲斐にしたいことは山ほどあるのに、何なんだろう。
家族を路頭に迷わせないために仕事一筋で働き続けて定年退職した人たちは、すんなりと
軌道の切り替えができたんだろうか。それともやっぱり時間がかかったんだろうか。ワタシ
はもうあとどのくらいかかるのかなあ・・・。

土用のうなぎの日

2014年07月29日 | 日々の風の吹くまま
いやぁ、暑い!空港で観測した公式気温は午後3時で27度。相対湿度49%。ヒュミデック
ス(体感温度)は31度。気圧102.0キロパスカル(日本式で1020ヘクトパスカル)。快晴。
暑いよぉ。バンクーバーで33.8度を記録して、それまで長い間観測史上最高だった33.3
度を更新したのはちょうど5年前の今日7月29日。でも、翌日30日には34.4度で、新記
録はわずか1日であっさりと更新されてしまった。あの夏は暑かったなあ。あのときに比べ
たら今日の暑さなんてかわいいもんだな。それでも暑いんだけど・・・。

新聞サイトなどに土用の丑の日という文字が目に付いたので、いつなんだろうと調べてみ
たら、今年は7月29日だって。あら、日本の暦ではもう昨日だけど、太平洋標準時のカレン
ダーでは今日じゃないの。日本にいた頃には、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がある
ことは聞いていたけど、すごい高級食材だったこともあって、季節に関係なくうなぎを食べた
ことはなかった。初めて食べたのはごく数年前で、Hマートで売っていた冷凍の蒲焼。ずい
ぶん甘いもんだという印象だったな。初めてで味を比べられないから、あれはあれでおいし
かった。(それからいつも貯蔵フリーザーに常備するようになった。)

で、今日は土用の丑の日。それでは、と我が家も日本の習慣に従ってうなぎを食べることに
した。いつもの発芽玄米の麦ご飯を炊いて、温めた蒲焼をちょこっと載せておしまいでは何
か手抜きっぽいので、蒲焼にはマイクログリーンを散らし、最後のこごみのゆず胡椒和えと
ベトナムはまぐりの澄まし汁を添えてちょっと気取ってみた。
     

聞くところによると、うなぎは絶滅危惧種に指定されるくらい資源が減少しているといし、隣
の韓国では日本の土用の丑の日に当たる時期にサムゲタンを食べる習慣になっているそ
うだから、来年の土用の丑の日はサムゲタンにしてみようかな。ちょっと調べてみたら、来
年は7月24日と8月5日と2回もある。じゃあ、1回目はうなぎ、2回目はサムゲタンを食べ
たら、夏中エネルギーもりもりということになるのかな。英語で言えばdog days of summer
で、のっそりした牛じゃなくて跳ね回る犬なのがおもしろいね(犬だってへたれるときはへた
れるだろうけど)。

聞く耳は長く、唇は熱く

2014年07月28日 | 日々の風の吹くまま
今日は25度を超えて、夏再来。午後に『The Art of Storytelling』のDVDが届いた。(まだ
勉強を始めていないのがいくつもあるというのに。)「ストーリーテリング」は人類の意識の
中で最も根深い欲求のひとつだと思う。狩猟での出来事や思い出話をシェアしたいという気
持が言語を生み出す原動力になったのかもしれない。満天の星空の下、原始人たちが焚き
火を囲んで狩りの武勇伝やら獲物の自慢話。口達者な人の話には思わず身を乗り出し、そ
こにいなかった人たちにはそれを口ぶりや身振り手振りを真似て話して聞かせる。人間が
人間になりたてだった頃のロマンというところか。

聞き手を魅了した話は別の人たちによって繰り返し語られ、話し上手がのストーリーテ
ラーになり、やがて吟遊詩人が生まれ、演劇が生まれ、文学が生まれ、ジャーナリズムが
生まれた。(同時に言葉を介さないストーリーテリングも音楽や舞踊として発達して来た。)
ワタシの中にもいろんなストーリーが溢れそうになっていて、それを何とかして頭の外に取
り出したいという気持が強い。だけど才能が足りないと分かっているから、才能のある若い
人たちにワタシには紡げなかったストーリーを紡いでもらうためにできる形で支援している。
それが永遠の劇作家志望たるワタシのロマンかな。

でも、最近は他人の話を積極的に聞かない人が増えているんじゃないかという印象がある。
話し声を漫然と耳で受け止めるだけでは相手の言いたいことをどこまで理解できるのかと
思うけど、そういう受身の人が多いのか、聞く気はあっても「耳を傾ける」のは疲れることな
のか、あるいは他人の話など聞きたくないのか。世界中の地域紛争だって、人種や民族、
宗教や宗派の違いや領土問題の恨みつらみの泥沼から足を抜けなくて、誰も相手の話も
平和解決を図ろうとする人たちの話も聞く耳持たずで、果ては「何もしてくれない」と第三者
を非難。受身もここまで来たら、紛争を解決するのは永遠に無理だろうな。

でも、他人の話は聞かない人でも、自分の話は聞いて欲しいらしくて、聞いてもらえないと
相手を恨むから、人間は勝手なもんだな。ま、その過程で人間関係が複雑になったり、喜
怒哀楽が増幅されるからこそ、話術がストーリーテリングという芸術に発展したんだろうな。
人間、聞く耳は長く、物を言う唇は熱い方が話が弾んでいいと思うんだけど。

時計が1個の人と何個もある人

2014年07月27日 | 日々の風の吹くまま
バゲット作りが終わったら、次は夕食のおひょうをどう調理するか考える番。ワタシの料理
はその辺にある材料を用途以外に使ってみる場当たり的な「アバウト」型。まず、ハラペー
ニョ入りのバゲットチップスの屑と粉末タコスミックスを混ぜて、チョッパーにかけて魚用の
パン粉を作り、トルティグリオーニを茹でて、タコスソースとチェダーチーズ、クリーム少々、
刻みねぎを混ぜてみたら、さしずめメキシコ風マカロニ(パスタ)&チーズ。魚はフライパン
焼きにして、蒸したズッキーニを添えたら、あはっ、「なんちゃらメキシコ風」。Ole!

小町横丁でやっている「3時10分前って、何時何分?」という議論がおもしろい。同僚の子
供が「3時10分前集合だから3時8分くらいに行けばいい」と言ったという話を聞いて、高校
生の子供に聞いてみたらみごとに同じ答。高校生にもなって国語力が・・・。ほんとに国語力
の低下が問題なのかあ。たしかに、ワタシは「3時10分前」と聞けば即座に「2時50分」と
思うけど、それは時計の文字盤の「3時」のイメージがあって、その10分前と理解するから
だと思う。だって、アナログ時計には1から12までの「ポイント」しかないんだもの。

片やデジタル時計で育った若い世代は、「3時10分前」と聞けばまずは「3:10」のイメージ
が浮かんで、それより前と理解するんじゃないかな。まあ厳密には「3時の10分前(=2時
50分)」とも「3時10分の前(=3時10分よりも前のある時刻)」とも解釈できるからややこ
しいんであって、アナログ時代には「3時の10分前」を意味する慣用表現として通用してき
たのが、デジタル時代になって意味が変わって来たというところだろうな。アナログ世代とデ
ジタル世代では時計の「基準点」からして違うしね。

まさにアナログ世代とデジタル世代の思考パターンの違いをはっきり浮き立たせたトピック
だと思う。英語には「時計を1個持っている人は何時かわかるが、2個持っている人は何時
なのかまったくわからない」という格言があるけど、ワタシのPCと、タブレット、デジタル時計、
カレシの頭の上のアナログ時計はどれもてんでに違う時刻を示していて、数分の開きがあ
る。アナログ人間としては「何時何分」でさほど不便はないんだけど、きっかり「何時何分」
のデジタル人間は「いったい何時なんだ?」とイライラしてしまうかもしれないな。

ぐうたらな日曜日の昼下がり

2014年07月27日 | 日々の風の吹くまま
日曜日。夏が戻って来たようで、午後1時前にもう20度。処方薬をやめたらまずはうつっぽ
さが抜けて何となく気分的に軽くなった感じ。プラセボ効果かもしれなくても、もやもや気分
よりはずっといい。仕事も入っていないことだし、ご隠居さんモード全開。カレシのリクエスト
で久しぶりにバゲットを焼くことにした。

     
ブレッドマシン(ホームベーカリー?)で生地を作って、ちょっと寝かせて落ち着かせたら準
備完了。木製のめん棒は両端が絶妙なカーブで細くなっていて、手になじんで自在に生地
を伸ばせるので気に入っている優れもの。バゲット用の天板は小さな穴が無数に空いてい
て、全体がカリッと焼ける。

     
3つに切った生地をひとつずつ伸ばして巻いて、今日はうまく同じサイズになった。切れ目を
入れて、ラップをかけて30分くらい寝かせておく。焼くときはオーブンの下のラックにお湯を
張ったトレイを置く。

     
Voilà !バゲット3本、できあがり。ラックに並べて冷ましていると、ときどきピチッ、ピチッと
いう音がかすかに聞こえる。今夜はタペナードを載せて食べようか・・・。

     
バゲットを焼いている間に、ついでに極楽とんぼ亭特製のめんま。筍の水煮をスライスして、
一味唐辛子を振り込んで、しょうゆ味に煮てからごま油に漬け込むだけ。ぐうたら奥さんな
らではのついでにやっちゃえクッキング・・・。

スパゲッティ改めパスタ

2014年07月26日 | 日々の風の吹くまま
気温が上がって来て、週明けには、30度までは行かないけどもかなり暑くなるらしい。今日
は久しぶりにベーコンポテトと目玉焼きで朝食。本当の豚のベーコン、小さなさいころにした
じゃがいも1個、スライスしたマッシュルームを一緒に炒めて、浜辺の焚き火を思わせる燻
製塩で味付け。目玉焼きはカレシの担当。ワタシの焼き方ではダメなんだそうな。手間が省
けて助かるからいいけど。

トラックでリサイクルする紙類を市のデポまで持って行った後はのんびり。小町横丁にパス
タが好きな友だちをラザーニャ専門の人気レストランに連れて行ったら「ありえない」と怒っ
てしまって、おいしい店だったのにどうして怒ったのかわからないというトピックがあった。ど
うやら昔「スパゲッティ」と呼んでいたものを、今の日本語では「パスタ」と呼ぶらしい。つまり、
友だちが熱く期待していたのはスパゲッティかそれに類する長い「麺」であって、ラザーニャ
はパスタではないということか。それをイタリア人に教えてあげたら、さぞかしびっくりするだ
ろうな。でも、日本ではそうなんだから、「パスタ」はカタカナ日本語か。

スパゲッティもリングィーネもカペリーニもフェトゥチーネもマカロニもペンネもファルファーレ
もオレッキエッテもラザーニャも、みんな数百種類もある「パスタ」の一種なんだけど、総称
をある特定種類の固有名称にして、それ以外は違うものだと思い込んでしまうところは何と
も日本的。たぶん、どっかの女性雑誌がスパゲッティは昭和っぽくてダサいけど、パスタと
言えば「おっされぇで、Oh, soふぁぁっしょなぶる」と喧伝したんだろうな。ということは、あの
ケチャップ味の「スパゲッティナポリタン」は「パスタナポリタン」と言わなきゃダメかな。でも、
ナポリっ子に聞いても知らないだろうから、あれこそまさに元祖「和風スパゲッティ(元い、パ
スタ)」。じゃあ「本格的」ナポリタンは普通のナポリタンとはどう違うのかな。

そのうち国語辞典に「スパゲッティとは日本のパスタの古い呼び名である」と載るかもしれな
いな。ラザーニャ(lasagna)は「ラザニア」と言わないと日本では通じないかな。マカロニ&
チーズは・・・あっ、これはアメリカやカナダの格安家庭料理で、通称「マック&チーズ」。ワタ
シも新婚の貧乏時代にクラフトのインスタント品を買って来て作ったっけ。もう30年くらい食
べてないなあ。若かりし頃のなつかしい味・・・。

衝動買いで気分転換?

2014年07月25日 | 日々の風の吹くまま
何となくもやもやしていたのが処方薬のせいらしいとわかって、カレシにそう言ったら、「じゃ
あ、何か気分転換になることをしよう」。しようって、何を?「たとえば、Whole Foodsに行く
とか」。先週買出しをしたから、今のところ要るものはないんだけど。「今日は衝動ショッピン
グをやるんだよ。いつも興味があっても買わないものがあるだろ?そういうのを買うんだよ」。
へえ、衝動ショッピングねえ・・・。

というわけで、先週の金曜日に続いて今日も午後のおでかけ。パーキングメーターに1時間
分入れたし、買い物リストもないから、ワタシはゆっくりカートを押しながら棚から棚へと見て
回り、カレシはカレシであちこちで出没しては自分の「衝動買い」の品をカートに入れる。そ
のうちに「キミがどんどん移動するから探すのに時間がかかる。次からはオレも自分のバス
ケットを持つことにするよ」。次からとは言わずに今からそうすればいいのに。「オレの買い
物はもう終わり」。あっ、そう。

衝動買いは高くつくけど、初めからそのつもりだとけっこう楽しいな。帰ってからどうするか
考えることにして、真っ黒なジャポニカ米、シアトルで作られたタルタルソース、にしんのディ
ルとワインのピクルス、フェタチーズの入ったオリーブのタペナード、スプリング式の小瓶に
きれいに詰まったアンチョビ、ヤギの乳のバター、スモークサーモンのラザーニャ。ついでに
野菜も少々買うことにして、目に付いたのがとうもろこしの山。カリフォルニア産の「ピーチ&
クリーム」という白と黄色の粒が混じった種類で、旱魃のカリフォルニアにしてはぷくっと熟し
た粒が先っぽまでびっしり。1本1ドルは高いけど、えいっと2本だけ「衝動買い」。

     
ぶどうが余っているというので、急遽メニューを変更してグリル。細身のホッケにぽん酢とみ
りんを磨りこんで、とうもろこしを蒸している間に、アスパラガスとぶどうを焼き、ホッケを焼い
て、できあがり。蒸しただけで塩もバターも使わないとうもろこしは感激するほど甘くて、2人
して、もう1本欲しいところだなあ。もうすぐ8月。暑くなって郊外のとうもろこしがどんどん育
つといいね。おいしいもののことを考えたら、元気が出て来たような・・・。

風邪っぽさは胃の薬のせいだった

2014年07月25日 | 日々の風の吹くまま
けさもちょっと低温気味だったけど、ひざ掛け毛布で武装して寝たので、よく眠れて寝冷え
はなし。でも、体調が何だか今ひとつぱっとしない。東京から帰って来て風邪の症状が出て
以来、1ヵ月近くも風邪の引き始めのときのように、何となく背中がざわざわしたり、喉が痛
かったり、鼻の奥がむずむずしたり、咳と痰が増えたりして、もやもや。元気旺盛なつもりで
も何だかへたれた感じだし、ときどきは、ああもうイヤだぁっと何もかも投げ出したくなったり
で、もう1ヵ月も何となくワタシらしくないから、だんだん欝っぽい気分になって来て、よけい
にもやもや・・・。

でも、ちょっと思いついて、クリニックで処方された胃食道逆流症の治療薬について調べて
みた。日本の武田薬品がTectaの商品名でカナダ市場に出しているパントプラゾールとい
うプロトンポンプ阻害薬(PPI)。胸焼けは飲み始めてすぐにピタッと治まったけど、30日分
処方されたので、処方薬だからと思ってずっとまじめに飲み続けていた。医薬品の情報サイ
トをググって回っていたら、病気のデパートみたいにずらりと並んだ副作用の中に、「風邪
様の症状(喉の痛み、寒気、筋肉・関節痛、疲労感など)」、「咳」、「鼻腔の炎症」、「抑うつ」、
「眠気」・・・。胃酸を抑える薬と風邪と何の関係があるのかと思うけど、長期間服用すると骨
粗鬆症になるリスクもあるんだそうな。

いくら東京で(ワタシの体には)未知の風邪ウィルスを拾って来たとしても、1ヵ月も良くも悪
くもならずにぐずぐずしているのはしつこ過ぎるから、この「もやもや」は薬のせいじゃないか
と思うな。寒気や喉の痛みといった風邪のような症状、咳、鼻腔の炎症(これが咳の元凶か
な)、倦怠感に欝っぽさ・・・。副作用のリストには稀とはいえもっと怖い症状がいくつもある
から、風邪っぽい程度では「ごく軽微」ということか。カレシもそうだけど、ワタシもふだんから
めったなことで薬を飲まないせいか、処方薬なんかだいだい一発で効いてしまうんだけど、
生理的に慣れていないせいなのか、副作用にやられやすい。薬はあと4日分残っているけ
ど、抗生物質じゃないから、ここですぱっと止めちゃっても大丈夫だろうな。だって、そろそろ
正真正銘の元気旺盛なワタシに戻りたいんだもの。

ぐうたら奥さんがやる気になると

2014年07月24日 | 日々の風の吹くまま
寝冷えしちゃった。このところは気温が20度以下で日中もエアコンなし。寝室も寝るときは
快適温度でも、明け方にはあと2度で暖房が入るというくらいまで下がる。なのに夏真っ盛
り(のはず)の今頃は肌に涼しいパーケールの上掛シーツと薄い綿のブランケット1枚で、袖
なしの短いナイトガウン1枚だからだろうな。おなかの不調だけで済んでいるうちはいいけど、
血管が収縮するので、高血圧だったら心筋梗塞の危険もあるそうだから、寝冷えも侮れな
い。

カレシを英語教室に送り出して、まず洗濯。ワタシは下着類をたっぷり買っておいて「在庫」
がなくなる頃にまとめて洗濯するぐうたら奥さん。きのうカレシが「パンツがなくなった」と言
い出したので、今日の洗濯は待ったなし。ついでだからカレシが好きなきゅうりの浅漬け風
も作った。その途中で今日は和風サラダだと言ってたなあと思い出して、何ちゃら和風ご飯
を作ろうと算段。冷凍しておいた鯛の出汁とカブで何ができるかな。鶏の「つくね」も作って
みたいけど、作ったことないし、実は「つくね」と「つみれ」の違いも知らない。ま、「つくね」で
検索したらおいしそうな写真がたくさん出て来たので、とりあえず簡単そうなレシピを印刷。
テキトー奥さん業もまた楽しからずや。

またまた中国産食品の安全問題が勃発。中国側はことさらアメリカ企業の子会社の仕業と
強調しているそうだけど、都合が悪いと「そっちだってやってるくせに」とやり返して逃げる砂
場の子供のけんかみたい。どこの誰でもやるんだけど、それで問題が解決した例はないな。
それにしても、こっちの中国系は中国産は買わないと言うくらいで、昔から問題が繰り返さ
れて来たのに、「どうして中国人は!」と憤っても懲りずに中国からの輸入に依存して来たこ
との方が問題じゃないかな。安いからだろうけど、つい買ってしまうほど安いものはそれなり
の隠れた理由があるはずで、必ずしも「安い=お得」にはならない。まあ、外食だと原産地
がわからないことが多いけど・・・。

     
極楽とんぼ航空専属シェフお得意の機内食ディナー。鯛の出汁で煮たカレシ菜園産のカブ
と韓国さつま揚げ、青シソの葉がたっぷりの鶏のつくねは焼きっぱなしで刻みねぎと醤油、
白いご飯は梅しそのふりかけを混ぜ込んで、友だちからの頂き物の昆布巻きたらこをスライ
スして・・・。いい加減シェフはいたってお気楽な稼業ならずや。

ストレスと友だちになるには

2014年07月23日 | 日々の風の吹くまま
雨、降る気があるのかなあ。内陸のカムループスでは集中豪雨で突発的な洪水。市役所や
消防署まで浸水したそうで、濁流の中に立ち往生した車の屋根で救助を待つ人たちもいた。
そんな中で、急流のようになった道路にカヤックを持ち出して漕ぐ人もいたそうで、家が浸
水した人たちもいるのに何て不謹慎な!と反応する人もいるだろうけど、異常な事態の最
中にはそういうユーモアも必要じゃないかと思うけどな。Always look on the bright side of
life、ね。

カレシが教材に使うTEDトークのファイルをPDFに変換してくれと言って来た。「送った」。
来たよぉ。すぐ添付ファイルを開いて、PDF形式で保存。返信メール、送ったよぉ。「来た、
来た」。同じ部屋で2メートルも離れていないのにメールのやり取りと言うのも何だかヘンだ
けど、印刷の手間が省けるし、これが一番手っ取り早い。タイトルは『ストレスを友だちにす
る方法』。講演者の健康心理学者によると、ストレスは健康に悪いとされてきたけど、実は
アメリカでの長期の調査研究で「ストレスは健康に悪い」と信じることの方が健康の害にな
ることがわかったそうな。

前年に大きなストレスに遭遇した人で「ストレスは健康に悪い」と信じていた人は死亡リスク
が43%も高まったけど、そう思っていなかった人のリスクはストレスがほとんどない人と同
じくらい低かった。推定で年間2万人以上がストレスよりも「ストレスは健康に悪い」と信じた
ことが原因で寿命前に死ぬ勘定で、これはアメリカ人の死亡原因の第15位に当たるという
からびっくり。ストレスは病気の元と思っている人はストレスを感じると「病気になってしまう」
と心配するあまり病気になってしまうのかな。何かチキンリトルみたいだけど、では、どうし
たらストレスと友だちになれるのか。

ストレスは挑戦に立ち向かうための準備だと思えば、身体がそれを信じて健全なストレス反
応をするし、オキシトシンというホルモンが力づけてくれる人に打ち明けるように仕向けてく
れるから、誰かに助けを求めたり、悩んでいる人を力づけたりすれば、オキシトシンの分泌
が増えて、ストレス反応がより健全になり、回復力も高まる。人に親切な人ほど強いストレ
スがあっても死亡リスクは高まらないという研究結果もあるそうで、つまるところは、人との
つながりや助け合いの精神を大事にすることでストレスに強くなれるということかな。それが
ストレスになるという現代人も多いらしいけど・・・。

へたれ虫と遊び虫

2014年07月22日 | 日々の風の吹くまま
きのうの今日で、2人ともちょっとヘタレ気味。ワタシはここのところ何となく股関節がしっくり
しない。歩いていると一瞬カキッと痛みが走って、カクッと力が抜ける。でも、そのまま歩い
ていられるから問題はないけど、もしかしたら東京での転落事故の後遺症かな。身体の左
側が床に当たったから、そのときに気づかなかった損傷があったのかもしれない。(カレシ
によると、青虫のようにくるっと丸くなったらしい。)ま、あれだけ派手な落ちて捻挫と打撲傷
だけだったのは骨粗しょう症がないことの証拠だし、大したことはないとは思うけど・・・。

きのうスカイトレインがダウンしたのは、新しいエヴァグリーン線の電気系統にブレーカーを
設置していた電気工が、誤ってシステム全体のメインブレーカーを落してしまったのが原因
とか。しびれを切らした乗客が高架の線路に立ち往生した電車のドアをこじ開けて、ガイド
ウェイをぞろぞろ歩いていた。危険だと警告したそうだけど、何時間も電車の中に缶詰にさ
れるのはつらいよね。運営会社が、5日間に2度も長時間にわたって通勤通学の足を乱し
たお詫びとして「8月4日月曜日は1日料金無料」と発表したのはいいけど、あのですねぇ、
その日は祝日で、ほとんどの人はお休みなんですが・・・。

エッセイ集の原稿の締切り日。ワタシは手ぶらでこの道に入って来て、ろくに営業もせずに
何でも屋ひと筋で25年も居座ったはみ出しっぺなもので、後進に顧客開拓の秘訣や翻訳
テクニックを披露するとか、業界にひと言物申すとかいうのはおこがましい(というか、書け
るものがない)気がするから、テーマは「翻訳の後に人生はあるのか」。もしもカナダの劇作
家の作品を日本語に翻訳できるとしたら、韓国人の移民家族の悲喜こもごもを描いた作品
は今の日韓関係が絡みそうだし、ワタシの作劇の先生の作品は「前衛劇」だからもっと難し
そうだし、ともっぱら白日夢。推敲したファイルを送って、やれやれ間に合った・・・。

エッセイ原稿を送ってほっとした弾みで、表紙に「ボーナス付きのセール価格は7月24日ま
で」と書いてあった講義ビデオのカタログから「The Art of Storytelling」を注文した。ボーナ
スと言うのは、永遠の劇作家志望、永遠の文学少女には片時も離せない(は大げさだけど)
journalという雑記帳のようなノート。はて、遊び虫が何だかごそごそして来たから、へたれ
虫なんかに負けていられないな・・・。

いい運動になったと思えば

2014年07月21日 | 日々の風の吹くまま
天気がいいし、あまり暑くもないので、カレシの発案でひとっ走りダウンタウンまで行くことに
した。「外付けのハードライブが欲しいし、ついでに運転免許証を更新する」。じゃあ、ワタシ
はHマートでちょこっと買い物しよう。地下鉄駅までは徒歩15分。ストレスのこととか、善意
は誰のためかとか、脱水症状の話とか、他愛のないおしゃべりをしながら歩いていると、つ
ないでいる手が汗ばんでくる。途中でカレシが免許証更新に必要な医療保険カードを家に
置き忘れたことに気づいて引き返す一幕もあって、駅までの所要時間は35分。

電車を待っていると「スカイトレインのエクスポ線とミレニアム線がダウン」という表示。つい
この間もコンピュータの不具合でダウンしたのに、またなの?(ニュースでは電気系統の故
障と言っていた。)そういえば、東京の電車で何線の何区間で「運転を見合わせ」という表示
がよく出ていたな。あるときは原因が英語表示で「smoking」だったので、禁煙なのにタバコ
を吸う不届きな輩がいて電車を止めたのか思ったけど、日本語表示では「発煙」だった。ま
あ、エクスポ線は1986年のバンクーバー万博のときにできたものだから、そろそろ老朽化
し始めているのかもしれないけど、通勤通学の人たちにとっては大迷惑。

運転免許証を発行するオフィスは受付にかなりの行列ができていて、待つのが苦手なカレ
シはさっそくぶつぶつ。別の日に出直す?と聞いたら、「いや、いいよ」。うん、忘れ物ですで
に20分よけいに費やしたんだもの、10分や15分の行列はどうってことないよね。20分ほ
ど待って整理番号をもらって、順番を待つこと10分ほど。運転免許と医療保険の統合カー
どを申請して、ワタシのときと同じようにさくさくと手続きが進んで、更新料17ドルを払って、
カメラの前に立って、スマイルはダメよ、はい、パチリ。サインして、これで5年間オッケー。

最後の買い物をHマートで済ませて、ワタシがシティセンター駅より遠いと言ったのに、カレ
シが絶対に近いと主張したもので、イエールタウン駅までてくてく。途中で「近いと思ったけ
ど、遠いんだなあ」とカレシ。だからそう言ったじゃないの、もう。おかげで切符の有効期限を
6分過ぎていて、新たに買い直し。シティセンター駅に行ったらぎりぎりで間に合って、1枚
の切符で往復できたのに。帰り着いたらもう4時過ぎ。2時間半以上歩き回った勘定でくた
びれたけど、いい運動にはなったよね。

半径5メートルの日曜日

2014年07月20日 | 日々の風の吹くまま
やっと雨が降った。正午の気温14度。ちょっと下がりすぎだけど、雨雲が通り過ぎるまでの
がまん。でも眠いなあ。しゃきっと起きられないのは咳止めシロップのせいだろうと思う。寝
るときだけにしていたのを、もういいかなと思って用量を半分にしてみたら咳が出る。でも少
しだから、半量にして様子を見よう。主成分のデキストロメトルファンは眠気を催す副作用
があるので、睡眠薬の代わりに常用する人がけっこういるらしい。成人用でもチェリーとか
グレープの味で口当たりがいいし、薬には依存性がなくても、人間って何にでも心理的に依
存するところがあるからねえ。

カレシ菜園のトマトが暑かったせいで特急で熟し始めて、サラダで食べきれない数になって
しまった。そこでカレシはトマトソース作り。(超大豊作だった2年前に大量に作ってソース作
りに味をしめた。)カウンターにはいろんな形のトマトが大小10個ぐらい。自分の冷蔵庫か
らセロリを出して来て、「玉ねぎ1個、ある?」 ベースメントの納戸にあるよ。「にんじんは?」
はいはい。「ピーマン!」 はいっ。「にんにく!」 おいっ、外科医が手術しているんじゃないん
だから、まとめて言ってよ、まとめて。

お湯を沸かしてトマトの皮むきをして、テレビのニュースに毒づきながら野菜を細切れにして、
大きな鍋に入れて、とろ火でかき混ぜながらゆっくり、ゆっくり。ゆっくり過ぎて退屈しては外
へ出て行ったり、他のことを始めたりするから、焦げ付かせないように、姿が見えるたびに
出来具合はど~お?と声をかけてあげる。小1時間ほどで「ソースになってくれない・・・」。
ピューレにしないと。ワタシのハンドミキサーを使うといいよ。「オレのと違うから使い方がわ
からない」。もうっ(と言いつつ、ハンドミキサーでじゃじゃ~っ)。

それでもいい味のトマトソースができて、カレシはご満悦。ワタシは締め切りが迫った協会
のエッセイ集に寄稿する原稿を書き始めたのはいいけど、「筆の運び」が遅くて、うんうん。
毎年協会が編纂する会員のエッセイ集は、英語、日本語のどちらでも翻訳・通訳に関連し
たことならテーマは自由。第1回、第2回と連続で寄稿したから今年も!と言う意地で、思い
浮かぶままキーを叩いているうちに何とか焦点が定まって来た。この分だと締め切りに間に
合うかな。静かで穏やかな半径5メートルの日曜日・・・。

日本国民にあらずんば?

2014年07月19日 | 日々の風の吹くまま
正午の気温15度。曇ってはいるけどあまり水気を含んでいなさそうな色で、雨の気配はな
し。でも雨は必要なところ(森林火災地域)で降っているそうだから、文句はないんだけど
(マザーネイチャーに文句言っても聞く耳なしだし)。

日本の最高裁判所が、外国人には法的に永住者であっても日本国の「国民」じゃないから、
生活保護を受ける資格はないと判断したと聞いて、唖然。82歳の原告の女性が国籍こそ
中国でも生まれ育ちは日本であると知って、さらに唖然。外国人も保護すると言う法律がな
いんだから、日本国民でなければ「行政措置」という名の施しがあることをありがたく思って、
それがいやなら勝手に野垂れ死にするか日本から出て行けと言っているような、すごい判
決。あの国の排外思想もついにここまで来たのかと思うと、いいのかなあという気持とさも
ありなんという気持が交錯して複雑・・・。

つまり、お役所からのお恵みがあるんだし、たとえ日本で生まれ育とうが、日本国民の配偶
者であろうが、永住者として日本で働いて税金を納めていようが、そもそも「日本国民」でな
いなら社会福祉制度による法的な保護を期待するなってことでしょ?すごい国だと思うけど、
「日本国民」の多くは、外国人に「我々日本人」の血税を当てにされるなんて迷惑千万ってこ
とで、判決を支持するんじゃないかという気がするな。まあ、国や国民の観念はその基盤に
なる歴史や文化、宗教、人間観によって多種多様だから、日本人が日本ではこうなんだと
言うなら、日本に住む限りはそれが日本人の観念として受け入れるしかない。これは外国
に在住する日本人にも同じことが言えるんだけど・・・。

カナダは選挙権以外は外国籍の永住者を「国民」と同等に扱うので、国際結婚が破綻した
りして、経済的に困窮して生活保護を受けて暮らしている日本国籍の女性もけっこういると
いう話だけど、カナダでは日本国籍はれっきとした「外国籍」だから、彼女たちも中国籍の原
告女性と同じくカナダでは「外国人」なわけで、母国の最高裁が外国人の権利について下し
た判断をどう思ってるのかな。ま、ワタシは日本人だけど日本国民じゃないから、世界が日
本をどう思ったってどうでもいいっちゃどうでもいいんだけど、だけど、だけど・・・。