リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

下がれば上がるし、右に振れれば左に振れるし

2020年03月17日 | 日々の風の吹くまま
3月16日(月曜日)。☀☀☀。春。きのうはモールの道路向かいに3本あるモクレンのうち南端の1本が開花し始めていた。プリンセスのお帽子になりそうなくらい大きな濃いピンクの花が咲くので、いつもこの時期には買い物のときに下を通るのが楽しみなの。うん、春は確実に来るんだから。

そう、コロナだって経済危機だって株式の暴落だって確実に過去のものになるのよね。どどんと下がった株価だってまた上がってくるのよね。人類の営みも含めて、マザーネイチャーはそうやってある種の淘汰を連綿と繰り返して来たんだと思うけど、人間は誰か/何かが「やってくれる」、「答を与えてくれる」便利さに慣れすぎて、自分の脳みそを使って考えるのがめんどうになってしまったのかもしれない。だから、情報や知識がどれだけ豊富に手に入っても、コンテキストに沿った有効な使い方ができなかったり、分析や観察、想像、判断といった要素が思考から抜け落ちてしまっていたら、反応するしかないんだなあという気がするけどね。まあ、人間本来の思考ってのはアナログなプロセスなんで、FOMOウィルスが蔓延するナノ秒のデジタル情報社会では自分の頭で考えている暇がなくなっちゃって、めんどうなアナログ思考はお呼びじゃないのかもね。

今日は首相の重要な発表があるということで、メディアは朝からそわそわ。何のことはない、カナダも鎖国しまぁ~すというもので、国際便の発着を国内4ヵ所に限定して検査を厳格化し、カナダに入国できるのはカナダ国民か永住者(とその家族)かアメリカ国民で、後は外交官、航空関係者、輸送関係者だけ対象外。ただし、カナダ国民/永住者でも海外で体調を崩している人は「帰って来ないで」。海外にいる国民/永住者は移動の手段がある間に「迅速に帰国すべし」。輸送関係者と言うのは物資を運んで来るトラックの運転手や貨物列車の乗務員かな。この人たちを締め出してしまったら、物資が不足してそれこそ手のつけられないパニック買いが起きるもんね。

発表される感染者数が急増しているのは検査した数が急増したせいでもあるはずで、感染しても8割が軽症か無症状ということなので、ウィルスはとっくに巷で風邪や普通のインフルエンザのウィルスと肩を並べてるんじゃないかと思うけど、パニックで真っ白になった頭には「数字」しか見えないから不安が募るばかり。あのさぁ、中世には黒死病があったし、前世紀にはスペイン風邪があったし、ワタシが子供の頃にはポリオや赤痢やコレラが流行したし、最近は新型インフルエンザやSARSがあったし、常にノロウィルスや風疹やはしかやおたふく風邪や何やらと、とっかえひっかえで流行したけど、人類はちゃんと生き延びて来たじゃないの。ねえ、右に振れた振り子は左に振れるし、すとんと下がったヨーヨーはぴょんと跳ね上がるんだってば。