リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

オンラインでチェックインして、やっと荷造り

2023年03月31日 | 日々の風の吹くまま
3月30日(木曜日)。☀☀。春の陽気でうれしいけど、週末からちょっと冷えるらしい。まあ、その時は留守だから困らないいいけど。とにかく、今日は「やることリスト」の残りをやってしまって、荷造りにかからなくちゃ。はあ。まずはウォーキングの終わりにウォルマートに寄って、カレシの下着を買って、次に下のスーパーに寄ってけさちょうど使い切ったミューズリを買って、午前中が終わり。

ランチは冷凍庫にあったチキンスープを温めて、ミニトマトをたくさん入れて、煮えている間に、カレシに手荷物として預けるスーツケースに入れる衣類を集めて、ベッドの上に積ませて、ワタシも自分のものを選んでひとまとめ。あまり暖かくなさそうだから、ニットのカーディガンジャケットも持って行こう。衣類の他に折りたたみ傘もいるかな。化粧品や歯ブラシの類はずっと昔にクリニークでもらっていた化粧バッグに入れて、バスルームで待機。ランチを食べていたら、携帯にKLMから「チェックインしてください」というメール。ジェフから前日にオンラインでチェックしておくように言われてはいたけど、へえ、親切だなあ。ランチが終わって、さっそくメールのリンクからチェックインのページにアクセス。予約番号を入れたら、2人の名前と生年月日がすでに入っていて、実にすっきりしたデザイン。(交通機関がスト中で空港へのバスや鉄道の本数が少ないと書いてあるけど、私たちは団体なので心配無用。ほっ。)パスボートのデータを入れるのに、(おそらく携帯を使っての)スキャンの仕方が分からないから、手作業で発行した国(カナダ)と有効期限(あれ、2人同時に申請したのに3日違ってるよ)を入力して、後はAvalonが指定して来た座席の位置や手荷物の条件を確認して、最後に搭乗券をPDFでダウンロードしてから、同じのをメールアドレスに送ってもらって、チェックインは完了。PDFのはバックアップとしてを印刷してフォルダに入れて、おしまい。実にすっきり、簡単で、いい雰囲気になって来た。

晩ご飯の後で、やっと荷造り。カレシの大きなスーツケースに積み上げてあったシャツやズボン、下着、ソックスをたたんで圧縮バッグに詰めて、傘やミニ三脚を入れて、歯ブラシを入れて化粧バックを入れて、あれ、何だかすごくすかすか。そっか、今回はフォーマルのドレスコードがないから、嵩張るジャケットがないし、前回は持って行って全然使わなかった運動靴や三脚が今回はないから、それだけ荷物が少ないってことね。軽くていいじゃないの。いっつもあれこれ「念のために」と詰め込んでは、まったく使わないで持ち歩くだけエネルギーのムダになるんだから。暗黒大陸のど真ん中に行くわけじゃないんだからさあ。カレシにこんなにすかすかだよと見せたら、それじゃあとぶ厚いウールのカーデガンジャケットを出して来たので、それも圧縮バッグに入れて、やっと中身が動き回らない程度に詰まった感じ。ワタシが持って歩く小さいスーツケースも、船の上で履く靴を1足入れたけど、それでもかなりすかすか。まあ、旅は身軽なのが何より(おみやげをたくさん入れられるし)。

後は、明日の朝に、機内持ち込みのバッグに預けられないものや本や翻訳原稿、カメラなどを入れて、パソコンバッグには細々として付属品を詰め込めば、いよいよ。タクシーを予約しようとしたら、ウーバーみたいにまずアカウントを作れと言うので、朝になってから電話でやるからいいよ。(あんまり信用してないタクシー会社なので・・・。)空港へは3時間くらい前に行って、搭乗までラウンジでぶらぶらしよう。出発時刻は午後6時、飛行時間は9時間15分で、アムステルダム着は翌日の午後12時15分。あら、エイプリルフールだ。


旅行保険、ユーロ、スーツケース、桜のつぼみ

2023年03月30日 | 日々の風の吹くまま
3月29日(水曜日)。☀☀。ほんとに春らしい天気のこぶの日。旅行の準備は今日と明日だけになっちゃった。でも、もうあとひと息のところかな。朝ご飯の後で、携帯をチェックしていたら、ケイトお姉ちゃんがアムステルダムに着いたよぉとFBで報告。KLMのフライトはすごく良かったと書いてあったので、おお、良かった。それにしても、ケイトお姉ちゃんはすごい。もう80代半ばだけど、ひとりでスーツケース(と杖)を持って地球を半周しちゃうんだもの。私たちと合流して船に乗るまで、ひとりでのんびりアムステルダムを散策するんだって。ワタシも10年後はお姉ちゃんのようになれるかなあ。

それはともかく、9時半に旅行医療保険をかけに道路向かいのBCAAのオフィスへ。会員カードを見せて、朗らかなおばさんに小さい個室に案内されて、旅行の行く先と日程を言ってファイルができたら、定番の質問。心臓疾患とか腎臓疾患とか高血圧症とか糖尿病とか最近の病歴とかコロナのワクチン接種とか直近1週間のコロナ感染の有無とか、ワタシの返事は全部ノーで、自己負担は5万円かゼロか聞かれて5万円。はい、ワタシの保険料は4万5千円。年齢が上がったせいで、昔よりずっと高くなった感じ。次はカレシの番で、心臓疾患に関する質問には、過去に心筋梗塞でステント2本を入れて、同時にトリプルバイパスの手術をしたので、イエス、イエスの連続だけど、処方薬に変更がない(安定している)し、後は全部ノーで、自己負担を同じく5万円にして、カレシの保険料は7万8千円。あら、おととしよりかなり安いのねえと言ったら、その時の記録を見て、「心臓にステントを挿入をして5年を過ぎると保険料が下がって、10年を過ぎるとまた高くなるんですよ」。へえ。ステントは10年過ぎると問題が起きやすくなるからなんだそうで、つまり、保険料の観点から見たら、これから4年間は旅行三昧のチャンスで、今年の秋と来年の秋のクルーズはそのスィートスポットにすっぽり収まっているわけか。

保険証書をもらって帰って来て、バッグを置いたら即ウォーキング。旅行三昧は今がチャンスとあって、2人とも足取りが軽々。ランチにチキンスープを作って、ひと息ついたら、今度はワタシがトートバッグを担いで道路向かいのBCAAと同じブロックの銀行へ。カウンターで250ユーロ買って、シーラの留守番料に4万円を引き出して、任務完了。次はスーパーに回って、明日と明後日の朝ご飯のバナナ2本と超久しぶりに棚にあったココアを2缶。そこから角の酒屋に寄ってムッシュ・ヘネシー2本とプリマスジンの最後の1本。誰も客がいないので、店長のジーナとひとしきりおしゃべりして、マンション向かいのヴィクターの店で今日と明日の晩ご飯用にポークシュニッツェル2枚と骨付きラムとクッキー2袋。ヴィクターにオランダの風車のおみやげを持って来るねと言ったら、「マグネットがいいな」。オッケー。後は道路の真ん中を渡るだけだけど、トートバッグがずっしり重くなって、えっちらおっちら。酒瓶3本を担ぐのはきついなあ、やっぱり。

返って来て、今度は2人してスーツケースを出しに地下駐車場にある収納ロッカーへ。戻るエレベーターで乗り合わせた25階の顔なじみの(元自動車整備工場経営者の)おっちゃんが「旅行、いいなあ」と言うので、オランダとベルギーに行くと言ったら、「デンマークの生まれで、子供の時にこっちに来たけど、10年前に生まれ故郷を見に行って、アムステルダムにも行ったよ。いいところだぜ。楽しんで来なよ」。はぁい。これで明日は持って行くものを集めて荷造りするだけ。やれやれ。寝室からデッキに出て深呼吸して、ふと桜の鉢を見たら、うわ、つぼみができてるっ。よくよく見たら、ひとつじゃなくて、数えてみたら何と7つもあるじゃないの。去年は花が3つだったけど、今年は一挙に7つも咲くなんて、健気だなあ。北海道の桜だから、冬の間に何回も寒波があって、どか雪にすっぽり埋もれたのがよかったのかな。でも、明日はまだ咲きそうにないなあ。せっかく7つもつぼみが付いたのに、留守の間に咲いて、留守の間に散ってしまうのかあ。そうだ、シーラに写真を撮って置いてもらおうっと。






クロッカスも咲いた


留守番サービスの打ち合わせと入国条件や手荷物の制限のチェック

2023年03月29日 | 日々の風の吹くまま
3月28日(火曜日)。☀☀。今日もいい天気。アムステルダムに向けて出発するまで、残り時間は今日、あした、あさってだけ。うはぁ。最優先事項はほぼ終わったと言っても、やっぱりまだ何か急かされるなあ。それでも、カレシがレッスンをやっている間に、リストにあることをいくつかやってしまう。まずは、戯曲の作者のドロシーに、東京の先生からすごくうれしい評価をもらったこと、千金に値するアドバイスももらったこと、ドロシーの作品をべたほめしていたこと、週末からのクルーズに翻訳ファイルを印刷して持って行って、先生のアドバイスを考えながら読み返すつもりなこと、翻訳の過程でクラシック音楽と再会して自分の中の何か大事なものを再発見したた気がすること、その過程でチェロ奏者のハウザーにも遭遇して、劇中の「音楽は言葉。音楽を話せるようになりなさい」の意味することを目の当たりにした気がすること等々をメールで報告。

戯曲の翻訳ファイルは元の英語と日本語を併記してあるので、そのままだと140枚にもなるから、見直し用に印刷する枚数を減らそうと、変更不要が確実な台詞とト書きの英語を削除したり、ト書きのフォントを小さくしたりして、フォーマットを変えたりして、何とか82ページに減らして印刷。これを(とっくの昔に廃れたと思っていた)3穴パンチで穴を開けて、割りピンバインダーに綴じ込んで、オリジナルの本をバインダーのポケットに入れて、ワード版の電子ファイルをサムドライブにコピー。ラップトップも持って行くけど、船の上で見直しをする時間がどれだけあるかわからないけど、少なくとも印刷版を繰り返し読んで、東京の先生に指摘された「問題点」が当てはまる部分をハイライトして、手直しを考えることはできそうかな。でも、クルーズは遊びに行くんだよね。あは、何となく夏休みの宿題みたい。

午後になってシーラが来たので、フォントを大きくして印刷した駐車パスをあげて、1日2500円でいいかと聞いたら、「何で?今まで通りでいいのに」。うん、今までは2千円だったけど、このインフレだからねえ。紅茶を飲みながらひとしきりおしゃべり。シーラのシャコバサボテンが11月からずっと花を咲かせていると聞いて、カレシが「秘密を教えてくれよ」。我が家のシャコバサボテンはクリスマス頃に盛大に咲いて、温度を下げてあるレクルームでひと休みしてから、つい最近またかなりみごとな花を咲かせたばかり。色が違うし、同じ株から育ったわけじゃないからだろうけど、カレシはシーラの携帯の写真を見て、ちょっぴり羨望の眼差し。シーラは食器戸棚の上に並べてあるストレプトカーパスの鉢を見て、「私のはパッとしないのに、あなたのはすごいじゃないの」と、園芸を趣味とする同士の褒め合い。のんきに何週間も留守にできるのは、シーラが泊まり込んでくれて、カレシの植物をしっかり世話してくれるから。でも、カレシと同い年(10日ほどお姉さん)なので、留守の間に大掃除なんかしたらダメよと念を押したけど、掃除代行サービスのベテランなもので、留守の間にあそこが気になり、こっちの隅っこが気になりして、結局ピカピカにしてくれてしまいそう。留守番料やら連絡先のリストやその他もろもろのパッケージを作っておくから、金曜日に出発前に来てちょうだいね。

シーラが帰った後、マティニタイムまでの時間は、クルーズ会社のサイトでオランダとベルギーの入国条件をチェック。おととしはコロナ関係の証明書や何やらでけっこう手間がかかったけど、今回は、カナダのパスポート所持ならビザは不要、コロナのワクチン接種証明も不要、PCR検査の陰性証明も不要、隔離も不要、マスクも不要。なぁ~んだ、何にも要らないじゃないの。ヨーロッパでもコロナは終わったってことだな。気を良くして、今度はKLMのサイトでチェックインと手荷物の預け場所についてチェック。出発は31日午後6時なので、前日(あさって)の夜にオンラインでチェックインして、預ける手荷物は縦横高さの合計が158センチ、重さ32キロまでが1人2個ずつで、機内持ち込み荷物は55×35×25センチのもの2個とアクセサリーバッグ(ノートパソコンのバッグを含む)が1個。ビジネスクラスの荷物入れはかなり余裕があるけど、いつも小さいスポーツバッグとパソコンバッグの2個で十分。そんなに荷物を持って歩くのはしんどいもの。ま、KLMに乗るのは初めてだから興味津々。おととしの英国航空はエコノミークラスに毛が生えただけの感じで、座席も食事もとんでもなくひどかったから、座席がフルフラットならそれでよしという感じかな。よし、あしたの「やること」は保険とユーロとスーツケースと細々した持ち物のチェックリスト作り。どうやらみんな間に合いそう。あら、もう夕暮れ時で、ベーカー山がピンク色・・・。



旅先の冒険の予行演習みたいな日だった

2023年03月28日 | 日々の風の吹くまま
3月27日(月曜日)。☀☀。春爛漫という感じの天気。子供たちは2週間の春休みが終わって、今日からまた学校。まあ、フツーに戻る日ってことだけど、我が家はチューリップ見物の旅へのホームストレッチに突入。今日の「やること」は留守番のシーラが必要なビジター駐車場の「延長パス」をゲットすることとダウンタウンへの「おつかい」。駐車場のパスはマンションの管理会社の専用ページに申請フォームがあって、そこにビジターの名前、電話番号、ナンバープレート、駐車する期間、長期駐車の理由を入力すれば、同じフォームが自動的に追跡番号付きでメールアドレスに送られて来るので、それを印刷すれば手続き完了。シーラは我が家に泊まっている間この紙を車のダッシュボードに表示しておけば、時間超過で車をレッカー車を呼ばれずに済むしくみ。

ダウンタウンへの「おつかい」は午後一番。確定申告の書類を詰めた封筒をトートバッグに押し込んで、いざ。日差しが明るくてまぶしい。眼鏡の度が強いせいか、しっかり前を見て歩かないと何となくふらつく感じがするから要注意。レンズの湾曲がすごいので、高層マンションを横目で見るとぐにゃっと撓んで現実離れした風景になるからおもしろい。電車でグランヴィル駅まで行って、会計事務所のあるビルの3階の「税理部」の受付で封筒を渡して、その足でユーロを買いに銀行に行ってみたら、カウンターにはけっこう長い行列。我が家の道路向かいの支店で買えばいいやと回れ右して、London Drugsの地下のコンピュータ用品の売り場に行って、カレシ注文の容量の大きいSD(XC)カードを探したけどない。うろうろしていたら、カードはカメラ売り場のカウンターの後ろにあるじゃないの。万引き防止策なのかな。(それで我が家の道路向かいの店でも見つからなかったんだな。)最近は2TBなんてのがあるそうだけど、カレシは100GBくらいでいいと言うので、128GBを1枚。半額セールになっていたので、じゃあもう1枚と言ったら「これしかありません」。あら、残念。ワタシ用に64GBのも買って、ついでにクルーズに持って行く軽くて小さめのプラスチックの水筒もゲット。(船ではボトル詰めの水を置いていないので、各自で水筒持参を推奨とのこと。)

買い物が済んだので、そのまま地下から「電車」の標識のある方へ行って、改札を通って、ちょうど来た電車に飛び乗ったら、あら、見たことのない車両。アナウンスで「次はイェールタウン・ラウンドハウス駅です」。ええ?カナダ線の空港行きじゃないの。まずいよ、これ。慌ててイェールタウンで降りて、逆方向に戻りつつ、カナダ線のシティセンター駅からエクスポ線に乗り換えるのに、グランヴィル駅だと混んでいそうだから、このまま終点まで行って、エクスポ線の始発に乗り換えた方が楽だと判断して、ウォーターフロント駅で乗り換え(建物の西端のカナダ線からいったん改札を通って、延々と歩いて東端のエクスポ線の改札を通って・・・やれやれ)。ニューウェストミンスター駅で降りて、すし屋で晩ご飯にする握りと巻きのセットをテイクアウトして、下のバスターミナルへ。時刻は3時半。いつまで待ってもバスが来ない。この時間はけっこう頻繁に走っているはずなんだけどヘンだな。市警察のパトカーが2台止まっていて、ときどき外からサイレンが聞こえるし、反対の待機レーンにいる「123番」バスがエンジンを止めているのにときどき揺れたりして、何だかヘンな雰囲気。歩こうかと思い始めた頃にやっと「106番」が来て、あっという間に満員。発車してターミナルの外に出たら、あら、救急車と消防車も。うは、何か物騒な雰囲気だけど、何なんだろうな。やぁ~だ。

我が家の道路向かいのバス停で降りたらもう4時過ぎで、銀行(すぐそこ)に寄っている時間がないから、そのまま帰宅。カレシに冒険談を聞かせていたら、英語の教材を読んでテキストに変換していたところだったので、ワタシの冒険談がそっくり「教材」のストーリーになっちゃったよ、とカレシ。はあ、そんなの知るかいな。おなかが空いたから、ワインを出して来て、スシをお皿に並べて、晩ご飯。チェーンのテイクアウトにしては悪くない味で、はぁ、何か「旅先の冒険」みたいな1日だったなあ。予行練習じゃあるまいし、くたびれたよ、もう。


やっと所得税確定申告の書類をまとめた

2023年03月28日 | 日々の風の吹くまま
3月26日(日曜日)。☁🌥⛅。月曜日だと思って起きたら、まだ日曜日だった。やることがまだけっこうあって、今日は特に所得税確定申告の書類をまとめるのが優先順のトップ。でも、その前にまずは日曜日の掃除から。起きた時はちょっと寒かったのに、ダスターで埃を払って、箒で掃いて、掃除機をかけて、最後にモップをかける頃には汗だくになって、眼鏡がずり落ちて来るから困る。それからウォーキングに行って、モールを4周して、帰って来てランチ。

それから、ダイニングのテーブルを片付けて、税金関係の書類を入れてあるフォルダーを持って来て、まずはカレシ、ワタシ、夫婦の3つの山を作るところから。個人の所得税の申告書はT1という書式があって、所得の書類は、雇用主が発行するT4(源泉徴収票)、政府から来る国民年金のT4(CPP)、老齢年金のT4(OAS)、他に組合や企業の年金(T4A)や個人年金の払出し額(T4RIF)など、いろいろ。利子や配当はT5、投資利益はT3という明細書がそれぞれ銀行や投資会社から来て、個人事業主の事業所得(もうないけど)は決算書から計算して、基本的にこの合計が個人の所得になる。節税のために配偶者間で年金を分け合う制度があるけど、私たちは所得の差があまりないので、分けてもメリットはないよりましと言う程度。でも、銀行の口座や個人年金の払出しを入れている投資口座は共同名義なので、2人宛に来るT5やT3の数字の配分いかんによっては世帯として節税が可能になるところがミソかな。

税額控除の対象として利用できるのは、我が家の場合は医療費と寄付くらいなものだけど、カレシの処方薬のレシートがかなりあるし、去年はワタシが根管治療や眼鏡に大金を払ったし、Arts Clubへの寄付も毎年けっこうな額になるので、まあまあ。旅行でかける医療保険も「医療費」として申告できるんだけど、去年はクルーズをキャンセルしたからゼロ。でも、今年はクルーズが2回あるから、来年の今ごろはほくほくしていそう。何しろ、2人の公的年金とカレシの公務員年金が物価調整で一挙に6.5%も増えたし、5月からはワタシの老齢年金が10%も増えるし、退職貯蓄制度でためた虎の子の個人年金(RRIF)は毎年否応なしに一定の率で額引き出さなければならないから、世帯所得が増えると所得税も増えるわけ。もっとも、高齢者にはそれなりの控除があるし、Arts Clubにたっぷり寄付して税額控除を稼いでいるから、現役時代のワタシが取られたような卒倒しそうな額にはならないけど、リタイアしてからも税金対策に頭を悩ますなんて、計算違いもいいところだなあ。

ぶつぶついいながらも、質問票に記入して、書類と一緒に封筒に入れて、確定申告関係は完了。やっと旅行の準備に集中できるようになって、金庫を開けてパスポートを出して、おととし使い残したユーロの額をチェック。パスポートは10年有効で残りあと5年あるので問題なし。パラパラとめくってみたら、私たちが日本に行ったのは5年前で、10月初めに行って、帰って来て3週間経たずにとんぼ返りで香港に飛んで、11月下旬はシンガポールまでのクルーズ。(カレシは心臓手術からまだ1年経っていなかった!)フィリピンやマレーシア、ブルネイと寄港先のスタンプがてんでな角度でペタペタ押してあって、その隙間におととしの地中海クルーズでローマの空港と帰りに乗り継いだパリの空港でのスタンプが見えて、いかにもパスポートって感じ。肝心のユーロはお札が3枚でたったの40ユーロ。船の上ではクレジットカードだし、食事はほとんど船でするし、買い物と言ってもマグネットのような小さな観光みやげくらいだから、はて、いくらぐらい持って行ったらいいのかなあ。



レストランのドレスコードはスマートカジュアル

2023年03月26日 | 日々の風の吹くまま
3月25日(土曜日)。☁🌧☁⛅。何かぱっとしない天気だけど、3月最後の週末。来週の今日はエイプリルフールだけど、ほんとにもうアムステルダムにいるんだなあ。うかうかしてられない。ゆうべはちょっと遅かったので、けさはしばらくぐずぐずして、起床は9時ちょっと前。

カレシの朝のレッスンが終わってウォーキングに行くのを待っている間、クルーズに関してカレシがあれはどう、これはどうと聞いて来ることを「調査」。自分は何もしないのに、知らないことがあると不安になって、やたらと藪から棒の質問をして来るので、放っておくと不安症が高じてよけいにストレスになる性質だから、そのたびに時間を取って説明するんだけど、どこまでちゃんと聞いているのやら。こっちはワンオペで忙しいってのに。とにかく、ちょこちょこっとググって、洗濯は有料のサービスがあること、ドレスコードは夕食にショーツはご遠慮くださいと言う以外は特にないから、ジャケットとネクタイは持って行かなくてもいいこと、街中で買ったお酒を船に持ち込んでもいいこと、ただし飲めるのは自室でレストランではだめ、船の上ではWiFiが無料なことを説明して、後は自分でググってちょうだい。

ジャケットがいらないならセーターを持って行くとか何とか言っているうちに、今日予約を入れてあるレストランからリマインダーのメール。ちょっと高いところだからか、ドレスコードがあって、基本は「スマートカジュアル」。ショーツやジムの運動着やスポーツ着、ビーチウェア、サンダル履き、野球帽はNGだって。つまり、ジャケットなしでセーターでもいいってことね。イェールタウンはビーチに近いし、かっては倉庫街だったトレンディな区域で、ヨガだ何だとフィットネスに精を出している(若いけどけっこう裕福な)種族が多いから、高級レストランとして一線を画するためにはドレスコードが必要なんだろうな。というわけで、2人ともちょっとだけおめかしのいでたちで、まずは車でニューウェストミンスター駅へ。土曜日だから駅の下の駐車場は混んでいるかもと心配したけど、前回車を止めた時に見つけた「穴場」に直行したら、予想通りに空いているじゃないの。なぜって、隅っこの余った空間を無理やり駐車スポットにしたような感じで、今どきの乗用車はちょっと大き過ぎて使えないのは火を見るより明らか。でも、我が家のおチビのエコー君はすっぽり収まっちゃうのよね、こんな風に。



電車は少し込んでいたけど、うまく優先席が空いたので、グランヴィル駅まで座れてラッキー。レストランElisaまでは歩いて15分ほどで、久しぶりのバンクーバーのダウンタウンの街角風景を見て、2人とも「何だか昔よりダサい感じだねえ」。建築家が弾けちゃったようなデザインの新しいタワーと、そこここに散在する市の歴史遺産とかで壊すに壊せない古い建物がみごとにちぐはぐなんだもの。かっては「トレンディ」を謳歌したイェールタウンも、空っぽの店があったりして、何となくさびれた雰囲気。それでも、レストランはなかなか大人っぽいおしゃれな感じで、メニューも各地の牧場に特注したステーキが目玉な他に、ちょっと変わったものがあって、意図してひと味違うところを狙っている感じ。今日は2人揃って前菜(カレシはシュリンプカクテル、ワタシはマスの何となく和風マリネ)もメイン(カレシはブランジーノ、ワタシはギンダラ)も海鮮料理で、ワインはニュージーランドのソーヴィニョンブラン。いい味だったね。帰りはイェールタウン駅から地下鉄でひと駅、地上に出て道路を渡ってグランヴィル駅で乗り換えて来たけど、行きに思いついていたら、風が冷たい中を歩かなくても済んだのにね。でも、サーバー嬢を交えてたくさんおしゃべりもして、楽しくて、おいしくて、ストレス解消になったから、めでたし、めでたし。


クルーズ旅行の準備は着々と

2023年03月25日 | 日々の風の吹くまま
3月24日(金曜日)。☁🌧☁🌥☁🌧。ゆうべからかなり強い雨になって、起きて見たらルーフデッキはびしょびしょで、プランターの下のトレイは水が縁までたぷたぷ。新聞には「バンクーバー市内で桜が開花」と言う見出し。例年より10日から2週間遅れとか。もう100年近く前に神戸と横浜から贈られた日本の桜をスタンレー公園に植えたのがきっかけで、今では市内の街路樹や、公園、住宅の庭の桜は4万本以上。旧居の外も二階の窓から見える限り桜並木が続いていて、春は見事だった。ずっと昔、札幌の実家の庭にあった桜の種を持ち帰って育てた桜のうち、鉢植えで残っていた最後の1本は新居に引越して、ヒョロヒョロの鉢植えのままながら、春には健気に2つか3つ花を咲かせてくれる。もうけっこうな「老木」になってしまったけど、今年も咲いてくれるといいね。

カレシのレッスンが終わるのを待って11時にウォーキングに行ったら、モールの2階に上がったところに大きなごみ容器が2つをおいてテープで囲ったところがあって、そばの壁に上向きの矢印。上を見たら、天井の通気口に青いビニールシートが貼ってあって、どうやら雨漏りがあったらしい。ゆうべはけっこう激しく降っていたからねえ。上の駐車場からパイプか何かの隙間から漏れて来たんじゃないかな。でも、被害は1ヵ所だけのようで、通り抜けられるようになっていたので、ウォーキングには支障なし。きのうは3周して楽過ぎる感じだったので、今日からは4周。距離にしたら1.5キロにはなるかな。早期幼児教育を謳う大きな保育園(1歳~5歳)があって、今日は外が雨っぽいので、3、4歳の子供たちが(はぐれないように)保育士さんたちの間のロープにつかまって、スローモーだけどにぎやかにモールの中をお散歩。未来の消費者だもんね、これがほんとの「早期教育」かな。

今日の「やることリスト」のトップは旅行医療保険を買うのに、道路向かいにあって我が家から見えるBCAAに予約を入れること。医療保険だから、1週間より早くに行って、その後医者に行くようなことがあったらめんどうなことになるので、今日まで待ったんだけど、オンラインの予約ページに表示されたのは来週の水曜日だけ。BCAA(自動車連盟)はあちこちにオフィスがあるから、資格を持った人が足りないのかも。すぐ向かいだからまあいいやと、「29日」をクリックしたら、予約できる時間は午前9時半、午後4時、4時半。その日はカレシが9時にレッスンがあるので、どうするか聞いたら「変更するからいいよ」。それじゃあ、午前9時半ね。手続きに30分ほどかかるので、1人以上なら時間延長が必要と言うことで、「もう1人います」をクリックして予約したら、すぐに確認メールが来て、やれやれ。高齢で心臓手術の病歴があるカレシの保険料は25万円を超えるけど、病歴のないワタシのは3万円くらい。でも、保険料は医療費として所得税の税額控除の対象になるから少しは荷が軽くなるけど、行き先がヨーロッパでこれなんだから、元々医療費がバカ高いアメリカだったらもっとかかるだろうな。

留守番サービスをしてくれるシーラに車のプレートの番号を聞くテキストメールを送っておいて、霧雨っぽい中を買いもの。あと1週間だから、冷蔵庫にたくさん残り物を置いて行かないように、献立や必要品にいつも以上の計画性が必要で、これも旅行前のストレスのひとつ。帰って来たら、シーラから返事が来ていて、「いつ行ったらいい?」と聞くので、日曜日、火曜日、水曜日、木曜日のどれかの午後と返事。しばらくして「火曜日の午後」と返事が来たので、オッケー。それまでにビジター駐車場の「長期パス」を取って置かなくちゃ。我が家は2台分の専用駐車スポットに1台なんだけど、セキュリティ上、ビジターは使えない決まりで、地下一階の居住者用駐車場のゲートのすぐ外にあるビジター駐車場は各戸に配布されているパスで最長72時間までなので、それ以上の場合は、長期滞在の理由と何日から何日までという期間を明記した特別パスを管理会社に申請するのが規則。まあ、これで「やることリスト」の残りはわずかになって、やれやれ。旅行の準備って、ほんとにくたびれるね。休養のために休暇を取りたいよぉ。


旅行の準備と所得税申告の季節が重なって

2023年03月25日 | 日々の風の吹くまま
3月23日(木曜日)。☁🌧。早起きしなくてもいい日なので、起床は8時半。何だかきのうとは手のひらを返したような様変わりの天気で、ちょっと寒い感じもするけど、今日だけらしいから、ま、いいか。それにしても、春ってのは、何でもなくても何となく気が急くようなところがあるなあ。ワタシ自身が春の生まれだからかもしれないけど、芽を出せ、葉を出せ、つぼみを出せという気分。

今日はカレシが「休み」の日なので、モールが開く10時にそれっとウォーキング。この頃は見慣れた人が何人かいて、その中でもいやでも目に付くのが、70代、もしかしたら80代じゃないかと思われるような、小柄で華奢なおばあちゃん。吹き抜きを見下ろす手すりにつかまってウォーミングアップしているんだけど、その足腰の柔軟さがすごい。寒い時でもごく軽装なところを見ると、モールに直結しているマンションに住んでいるのかな。アップの髪型や派手なメイクからして、若い頃はバレリーナかダンサーだったんじゃないかと想像してしまうな。メイクをやめてすっぴんになったら、さぞかしすてきなおばあちゃまに見えるだろうなあと思うけど、ま、そこはそれ、よけいなお世話ってもの。

ウォーキングから帰って来たら、今日の「やることリスト」のトップは所得税の確定申告の準備。私たちの確定申告は、ワタシがフリーランスになったときから、それまで勤めていた大手の会計事務所に丸投げしていて、ワタシの事業所得がなくなって、年金と(それほどないけど)利子と投資の収入だけになっても相変わらず。去年からはオンラインで書類を送れるようになったんだけど、政府や銀行から送られて来る書類をスキャンして添付するのがけっこうめんどうくさい。何しろ、所得税は個人ベースだから、政府や銀行や投資会社から送られて来る書類や、ごちゃごちゃと封筒に突っ込んである寄付金や処方薬などの医療費のレシートを、カレシ名義、ワタシ名義、共同名義と分けるのがひと仕事。(会計士は夫婦の合計納税額を最小限にできる仕組みを利用して所得や控除を振り替えてくれる。)仕分けが済んだら、質問票にどんな書類があるか、海外資産の有無、企業の取締役になっているかどうかと言った明細を記入して、全部まとめて担当の会計士に送って、後はよろしく。

でも、今年は4月の半分は留守になるので、クルーズに行く前に書類を全部アップロードしておこうと思ったのに、オンラインの申告は未だに「準備中」。出発まで1週間になって、やることがたくさんあるから、書類の山をスキャンして1枚ずつアップロードしている暇なんかないよ。いっそのこと昔のように事務所に書類を届けて行こうと考えて、担当のリズにそれでいいかメールで聞いたら、あっさりオッケー。なぁ~んだ。リズのアシスタントのマリアが質問票を送ってくれたので、さっそく印刷して、作業開始。週末中に封筒にまとめて、月曜日あたり持って行こうか。我が家の口座がある銀行の本支店が近いから、ついでにクルーズ中に使うユーロの現金を調達してくれば一石二鳥だもんね。後は金庫からパスポートを出して、地下のロッカーからスーツケースを出して来て、道路向かいのBCAA(自動車連盟)のオフィスで旅行(医療)保険(税額控除の対象)を買ったら、いよいよ荷造りか。はあ、旅行って、出発するまでがタイヘン。何だかくたびれて来ちゃった。外はかなりの雨。うん、クラシックを聴いてリラックスしよう。


橋のある風景は人間の営みを感じさせる

2023年03月23日 | 日々の風の吹くまま
3月22日(水曜日)。☀⛅☁。春爛漫!地平線はちょっとかすんでいるけど、景色はぐるりと春うらら。それにしても、ほんっとに山の雪が足りない感じ。去年だかおととしだったかの雪解け洪水の心配はなさそうだけど、逆に夏になる前から干ばつになってしまわないかと心配。山からの雪解け水はメトロバンクーバーの大事な、大事な水源。雪が降らなさすぎると、夏に水不足になって、芝生や庭の散水制限だけでは済まなくなってしまいかねないから、大いに気になるところ。

春霞の中でもやっとして見えるけど、新しいパタロ橋の建設は急ピッチで進んでいるようで、主塔が2ヵ月前に比べるとかなり高くなっていて、古い橋のアーチを超えている。当初の予定では今年中に開通するはずだったんだけど、川に生息するチョウザメや遡上して来るサケの保護のために工事が中断されたり、コロナや資材不足や人手不足で工事が遅れたりして、開通は来年ということになっている。全長1500m、幅広の4車線(将来車線を増やせる)の斜張橋(三角の帆ひとつ)で、総工費約1340億円。開通後は。築86年のアーチ型の橋は解体されることになっている。ちなみに、パタロ橋の所有者はメトロバンクーバーの公共交通機関であるTranslinkで、下流側には電車専用のスカイブリッジがある。


パタロ橋(新・旧)

2ヵ月前

いつも窓から上流に見えているせいで、しょっちゅう写真に納まっているポートマン橋(三角の帆2つ)は、1964年に架けられた(けっこう格調高い感じのデザインだった)橋が発展する郊外への交通量をさばききれなくなって、架け替えられたもので、10車線で全長2093m。サンフラシスコのベイブリッジに抜かれるまでは世界一幅の広い橋だった。一方で、下流のアレックスフレーザー橋は全長2575mで、1986年に開通したときは世界最長の斜張橋で、その後も2005年までは北米最長だったもの。それに比ると、ルル島の東端にあるニューウェストミンスター市の「飛び地」につながる唯一の橋で、1960年に架けられた全長924mのクィーンズボロ橋は、工費が現在の貨幣価値で35億円くらいだったそうで、いかにも安っぽい感じのおんぼろ橋。とりあえず架けとこうということだったんだろうけど、この橋が不通になると分譲住宅地が多いクィーンズボロ地区の住民は十何キロも西のナイトストリート橋まで大回りしなければならないから、通勤通学に困る。住民からはしょっちゅう架け替えの要求が出るけど、所有するニューウェストミンスター市は小都市なもので、お金がないのよねえ。


ポートマン橋

アレックスフレーザー橋

クィーンズボロ橋
スカイブリッジ(電車専用)

でも、橋のある風景って、いいもんだと思うな。我が家から見える橋は、東から順に、ポートマン橋、パタロ橋、スカイブリッジ、アレックスフレーザー橋、クィーンズボロ橋の5つ。朝焼け、夕焼け、青空、月夜の空のどれもが橋を引き立ててくれて、ついカメラを向けてしまうけど、何よりも、流れる川を渡る橋には人間の営みが感じられるのがいい。電話をくれたら橋の交通情報をリアルタイムで知らせるよと、よく冗談に言うんだけど、ほんとに誰かが電話して来たら、双眼鏡で見て、あっちの橋は渋滞していそうとか、こっちの橋は緊急車両のライトが点滅しているから事故があったみたいよとか教えてあげられそう。


空から、宇宙から見下ろした暮らしはこんなもの

2023年03月22日 | 日々の風の吹くまま
3月21日(火曜日)。☁🌥⛅☀。暖かぁ~。夜のうちに雨が降ったようだけど、午後は晴れの天気予報。モールが開く午前10時にウォーキング。そろそろ4周しようかと言ったら、カレシは「まだいいよ」。ということで速足で3周。これで1キロちょっとくらいはあるかな。中央の吹き抜けのエレベーターが2階よりさらに上に行くので、何があるんだろうと思って、帰ってからグーグルマップの航空写真にズームインして見たら、へえ、屋上に駐車場があるんだ。そう言えば、モールの後ろのプリンセス・ストリートをまたぐ橋があったっけ。ついでだからと1丁南の我が家のあるマンションを見たら、やぁだ、我が家のルーフデッキが写ってるよ。最上階の庇が迫り出しているから、外側半分だけど、プランターを置いてあるのが分かっちゃう。バルコニーは上階のが迫り出しているから我が家のは見えないけど、何だかスパイされているような、ヘンな感じ。



日本の探査機ハヤブサが小惑星リュウグウから採取して来た砂から、遺伝に関わるRNAの塩基ウラシルとビタミンB3が検出されたと言うニュースに仰天。地球上で発見された隕石からDNAの塩基やアミノ酸が検出されたと言う報告があったから、やっぱり、地球上の生命は宇宙の果てから運ばれて来たってことになるのかな。天文学者のカール・セーガンが40年以上前に放送されたテレビシリーズ『コスモス』で、いつも「我々は星の材料(star stuff)でできているんだ」と言っていたけど、ほんとにそうなのかもしれないな。二十歳の頃から天文学に興味を持って、ボーナスをはたいて買った天体望遠鏡で夜空をのぞいていたもんだけど、ワタシの宇宙への憧れが今も変わっていないのは、あの『コスモス』との出会いによるところが大きいと思う。単行本が出た時は、重い本の端から端まで何度も何度も何度も、綴じ目がバラバラになりそうなくらい貪るように読み耽ったっけ。あの本は今でも持っていて、ジャケットは破れてなくなり、クロスの黒い表紙はすっかり色褪せてしまったけど、何年か前に買ったDVD版と共にワタシの宝物。そっか、地球だけじゃなくて、果てしなく広い宇宙のあちこちに小惑星や隕石が飛んで行って、惑星に衝突してはそこで生命を育んだとしたら、地球人も宇宙人家族の一員。みんな星くず、星のかけら・・・うふっ。

インフレが鈍っているようで、2月の物価上昇率は全国平均で前年比5.2%。まだ高めではあるけど、一時は8%くらいまで行っていたと思うから、落ち着いて来たと言うことかな。そう言えば、対岸の埠頭にうず高く積まれていたコンテナの山がなくなったから、混乱していた物流も改善したってことかな。でも、BC州では6.2%で全国平均よりずっと高い。消費者物価指数(CPI)はいい線行っているけど、問題なのは食料品。前年同月比で10.6%の上昇だから、あまり値札を気にしないワタシでも高くなったなあと実感するはずだな。もっとも冬の間は温室栽培やメキシコなどからの輸入に頼らざるを得ない野菜類が高くなるんだけど、最近は燃料費が爆上がりしていたからよけいに影響が大きかったんだろうな。でも、食料品の値段は消費者の懐に一番響くものなのに、スーパーの大手チェーンは記録的な増収、増益だそうだから何をかいわんや。トルドー君にしっかりしてもらいたいもんだけど、はて・・・。

今日はなぜかちょっとだらけちゃって、晩ご飯は豚ヒレと豆腐があるけど、はてどうしよう。肉団子でも作ってみるかなと言う気になって、チョッパーでニンニクと生姜とネギを刻んで、豚ヒレを加えてひき肉を作ったけど、団子にするのがめんどうくさい。でも、思いつきライトがポッ。豆腐1丁の半分をさらに上下半分に切って、ハンバーグ風にまとめた豚ヒレひき肉をのせて、その上に刻み柚子を置いて、麺つゆとだし昆布で煮たら、肉と豆腐がくっついたので、そのままボウルに煮汁と一緒に盛りつけてみたら、何となくワフーっぽい料理になったから、怪我の功名。あっさりした味で、カレシも「おいしいね、これ」。うん、ワタシのいい加減な思いつき料理って、いつも意外においしいものができちゃうのよね。ごちそうさま。



マスクを止めるかどうかの判断はリスク管理のうち

2023年03月21日 | 日々の風の吹くまま
3月20日(月曜日)。☁🌧☁。春分の日。今日の午後2時24分から「正式」に春。でも、今年の春は平均より気温が低めで、雨も少なめらしい。ということは、プランターの種まきや植え付けの時期も遅れがちだろうから、4月の半分を留守にしても、帰って来てからでも十分間に合いそうかな。

今日こそはと、書きかけの友だちへの手紙。コロナの現状に始まって、マスクの話。個人の判断に任せられることになった日本ではどうなんだろう。そもそもマスクの着用は法律に共づく「義務」だったのかな。BC州では2020年の3月に出されたコロナの非常事態宣言の下で、緊急対策法に基づいていろんな規制やら禁止やら義務やらが実施されて、屋内でのマスク着用義務もそのひとつだった。元々マスクをして街を歩く文化習慣のないところだから、最初の頃は抗議行動があったりしたっけ。でも、特に同調圧力があったとは思えないけど、いつのまにかほとんどの人が道路を歩くにもマスクをするようになったから、慣れと言うのはおっそろしい。店やオフィスに出入りするたびにマスクを付けたり外したりするのがめんどうだったからと言う人もいたけど、確かにそれもあったのかな。屋内でのマスク義務が正式に解除になったのはもう1年前の話だけど、最初のうちは外した人の方が少数派だったのが、今ではマスク姿はもうあまり見かけなくなった。そのうちもっと気温が上がって来たら、暑くなってやめる人が増えるんじゃないかな。

日本の厚生労働省がの「脱マスク」に関するお達しによると、「これまで屋外では、マスク着用は原則不要、屋内では原則着用としていましたが令和5年3月13日以降、マスクの着用は、個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本となりました。 本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、ご配慮をお願いします」。屋外では「原則不要」ってことは、したけりゃしなさいってことで、屋内での「原則着用」は嫌ならしなくてもいいってことだから、義務じゃなかったと言うことかな。でも、ニュース写真を見る限りでは、原則不要の屋外もマスクの海だったな。最後の1文がいかにも日本的で、なかなか奥が深いと思うね。BC州では「2022年3月11日午前0時1分を以ってマスク義務を解除」みたいな素っ気ないお達しだったもの。

大半の人たちがマスクを外しても、コロナの感染が拡大することはなかったから、マスクが感染を防ぐ効果があったのかどうかは怪しいもんだけど、かかった人が他人に移さないためというのは理に叶っていたんだと思う。私たちはつい1週間前までマンションの共有部分やスーパーや電車の中でマスクをしていたけど、ほぼ惰性だったし、使い捨ての青い医療用マスクに発がん物質であるホルムアルデヒドや接触性皮膚炎を起こす化学薬品がごく微量ながら含まれていると言う新聞記事があって、それを読んだカレシが「マスクはやめた」と宣言したもので、今はポケットに入れて歩いているだけ。人ごみでマスクなしでいる感染リスクが、好ましくない化学薬品による健康リスクを上回ると判断したら出してつければいいわけで、それが個人の判断ってやつ。小町横丁では「顔を見せるのが嫌でマスクを外したくない」というのもあったけど、マスクをしない人が増えてもマスクをしたままで歩いていたら、コイツはよっぽどブスなんだなと思われてしまうかもしれないね。そのあたりの個人の判断は難しそう。ま、天気のいい日はマスクを取ってすれ違う人にスマイルを振りまく方が気分がいいんじゃないかと思うけどな。


やることがたくさんあるのに道草ばっかり

2023年03月20日 | 日々の風の吹くまま


3月19日(日曜日)。🌥☁。足が攣りそうになって目が覚めたのは7時をちょっと過ぎたばかりの頃。歩いて筋肉をほぐそうと起き出したら、日の出間際の東の空は一面の朝焼け。明日は春分の日(太平洋時間午後2時24分)なので、日の出は90度、つまり真東で、ポートマン橋の南側の主塔のあたり。橋を過ぎてニューウェストミンスター市の東端に差し掛かったところで南に大きく蛇行するフレーザー川も朝焼けに染まって真っ赤。でも、どうやら天気の変わり目らしく、今夜の予報は雨。何とか足がほぐれたので、ベッドにもぐり込んでもうひと眠り。

朝ご飯を食べて、日曜日の掃除をして、モールがオープンする11時を過ぎてからウォーキングに行って、冷凍の「日式」ギョーザ入りラーメンのランチ。アルバータ州のSiwinというメーカーのもので、「日式」とあるところからして中国系だとわかるけど、スープでゆでて、刻んだネギをたっぷり入れるとけっこういける我が家のラーメン。そこがカナダのカナダたるところと言うか、カレシの亡きママから教わって、受け継いだ何でもありの「普通」。(思い起こせば、ママもパパも3人の嫁をほんっとにかわいがってくれた。家族の中で不幸にして離婚があったときも、ありそうになったときも、息子よりも嫁の方が大事。おかげで3人の嫁は「義」を取っ払った仲良し姉妹で、離婚した弟の新パートナーを加えて4人姉妹になり、元妻になった妹の事実婚のパートナーも「弟」になって、一組の離婚で世の常に反して家族が増えちゃったんだからすごい。ワタシが嫁というよりも養女のような気がする所以・・・やや脱線。)

釧路の友だちに書き始めた手紙を何とか書き上げようとするんだけど、どうも邪魔が入って行けないな。カレシが携帯の充電コードを貸してくれと言って来るし、携帯などで使う折り畳みキーボードがおかしいと言って来るしで、そのたびにどれどれ。携帯は2人ともサムスンで、ワタシのは壊して買い替えているから新しい目なんだけど、カレシのは古いままで、最近はバッテリの持ちが悪いと文句たらたら。モールにTelusの店があって、中にKoodo(格安子会社)のコーナーがあるから、ウォーキングの帰りに寄って買い替えるか、充電器を買うかすればいいのに、そう言うと「天の邪鬼症」が出て来るから放置。でも、どうもAC用の充電器がおかしいような感じなので、リビングのソファの脇に延ばしてある延長コードにUSBのタップをつないであげて、USBコードをつないだら「お、パワーアップしてる」。ああ、やっぱりACのコンバーターがおかしいんだな。やれやれと手紙書きに戻ったら、次は折り畳みキーボード。オンにして携帯に入力しようとしてもうんともすんともならないというので、充電しなきゃだめじゃないの?と聞いたら、「コード、どこにあるんだろう」。アナタのなんだから、ワタシにわかるわきゃないよ、もう。デスクの周り中をごそごそと探して、短いUSBコードを見つけて「これかな」。タップにつないだら赤いランプが点いたので、うん、そう。そのうち「赤いランプが消えたけど、グリーンのがつかない」。はっきり見えないけど、青いランプが点いてるじゃないの。携帯のブルートゥースがオンになっているのを確認させて、「接続」のボタンを押してあげたら、Aのキーをポンポンと叩いて「あ、オッケーだ」。あっ、そう。他に何か、ある?「ない」。んっとに、もう。

と言うわけで、手紙書きに本腰を入れないままで、マティニタイム。晩ご飯の後には、明日カレシがレッスンをやっている間に書こうと決めて、クロスワードパズルをやりながら、ヘッドフォンをかけて、ハウザーのブダペストでのソロコンサートの動画をちらちら。スポーツアリーナにたぶん1万人は入っているんじゃないかな。曲目もポップスと映画音楽で、楽団がすごい人数だから、エレクトリックチェロで、弓を振り回し、チェロを抱えて踊りながらの演奏と、そんじょそこらのロックコンサートよりも見ごたえがあって、なかなかのパフォーマーだなあ、この人。客を総立ちにさせて踊らせたと思うと、しまいには自分もチェロを弾きながら客席に入って行って、飛んだり跳ねたり。もう、チェロが体の一部になっているような感じで、アリーナ全体がロックコンサート並みに熱狂して1時間と43分。チェロを弾くために生まれてきたようなものかもしれないね。はあ、すごっ。いやぁ、ますますはまっちゃったじゃないの。でも、明日こそは・・・。


感情が鋭敏になったのは音楽のせい?春のせい?

2023年03月20日 | 日々の風の吹くまま
3月18日(土曜日)。☀☀。うわっ、春、春っ。学校の春休みは半分終わり。私たちはあと2週間で春休み。まあ、リタイア組には春休みは無関係だけど、「休み」と言うとちょっと気分が盛り上がるかなと思って言ってみた。でも、気分はあんまり変わらないな。リタイアしちゃったら、毎日が休みってことだもんね。

翻訳の評をもらって緊張が解けたところで、来週はやることがたくさんあって、さぼっていられそうにないから、今日は「休み」。きのう興奮し過ぎたのか、何となく目が覚めては、半ば夢うつつで脚本の見直し。やっとぐっすり寝着いた頃にはもう朝方だったような気がする。ウォーキングに行って来て、先生にメールを書いて送ったら、家事は洗濯だけ。戯曲の中で出て来るハイドンやコープランドの曲を聞くためにユーチューブの動画を集めたのがきっかけで、ブックマークバーに「Music」というフォルダを作って、その中にさらに「Classic」と「Pops」のフォルダを作ったのはいいけど、「Classic」の方はあまりにもあれやこれやとごちゃごちゃと集めたもので、フォルダをクリックするとブックマークした動画のリストが画面の下までずらり。

そこで、「Classic」フォルダの中に「HAUSER」、「Sicilienne」、「Albinoni Adagio」とサブフォルダを作って、ブックマークを移し、一番下に雑多な演奏を「Collection」にまとめて、その間にヘッドフォンで聞き流すためのコンピレーションをフォルダなしで、とワタシ流の整理整頓。一番上の「HAUSER」はもちろんクロアチア出身のチェロ奏者ステファン・ハウザーの演奏動画のコレクション。『アルビノーニのアダージョ』を見つけて、すっかりはまってしまったんだけど、この人の演奏は絵になる。そうでなくても聞いていてつい泣きたくなるアダージョを、オルガンを背景に、ハウザーはチェロと一緒に歌っているのか、チェロに歌いかけているのか、とにかく感動的。戯曲の中に「音楽を「話せる」ようになりなさい」という台詞があって、ハウザーの演奏を聞いて(見て)いると、なるほどなあと思ってしまう。ワタシは常に「言葉は音楽だ」と言って来たけど、戯曲中の「音楽は言葉」と表裏一体。

パンデミックで人間の交流が断たれていた頃に、コロナの最前線で働く人たちに捧げたという『Alone Together』と題するスペシャルシリーズ3作は、クロアチアのプーラにある古代ローマの円形闘技場のど真ん中で(無人の観客席に一礼して)、クルカ国立公園で流れ落ちる滝に囲まれて、ドゥブロヴニクでは旧市街を見下ろす城壁で風に吹かれながら、たったひとり(イアバッドに送られるオーケストラに合わせて)見えなくなった世界に向けてチェロを弾いているのが圧巻。動画を見ていなくても、聞いてるだけで胸が震えて来て、つい涙目になってしまう。ワタシ、何か違うなあという気がするんだけど、どうしちゃったんろう。ドロシーの戯曲の翻訳に没頭しているうちに感情が鋭敏化しちゃったのかな。それとも単に春の陽気を感じるからかな。


ポジティブな評で自信ができた

2023年03月19日 | 日々の風の吹くまま
3月17日(金曜日)。☀☀。今日も朝からいい天気。起きた時の外の気温は1度だって。ブルッ。でも、確実に春の気配で、今日の最高気温は14度、土曜日のあしたは16度まで上がって、日曜日も15度。で、春分の日の月曜日は雨。でも、16度なんて、何だかショーツとビーチサンダルで外に出たくなるような陽気だな。午後の買い物でレジに並んでいたら、前のおばさんがワタシを見て「あなた、えらいわね」。え?と思ったら、「ちゃんと軽装で。私なんか真冬のまんまで出て来ちゃったから、暑くて、暑くて」。あ、ワタシはニットのカーデガンジャケットだけど、おばさんは裏地が厚いフリースのコート。日が差しているから、それじゃあ暑いよね。

朝ご飯のコーヒーを飲みながらスマホをいじっていたら、うわ、東京の先生からメール。日本語訳の原稿を送って読んでもらっていたけど、読み終わったんだ。うは、怖っ。ずっと受験生みたいな気分で、「まだまだそのレベルじゃないよ」という返事が来やしないかと、どきどき。意を決してメールを開けたら、これまでずっと英語だったのが日本語。見たことがなくて読めない漢字があって、IMEで読み方を調べて、意味をググったけど、うは、格式の高そうな言葉で、さすが80代半ばのすてきな紳士の先生。登場人物の心情が静かながら「しっかり伝えられている」とポジティブなコメントで、最後に「素晴らしい訳ですね」。やったぁ、合格だっ。ワタシの日本語訳、大先生のお眼鏡にかなったってことだよね。いいのかなあ。いや、いいんだよね。がんばったんだから・・・。

素晴らしい訳だけど、あえて「苦言」を言うと・・・いえいえ、どれも願ったり叶ったりの目からうろこのアドバイス。大学に行って舞台芸術と演劇に関する基礎知識を系統立てて勉強して来たわけじゃないから、先生の「苦言」は素晴らしい「天の声」みたいなもの。さっそく原稿ファイルを開いて、ざっと読み返してみて、ほんと、先生の言う通りで、なるほど、なるほどと自分の横っ面を張り飛ばしたくなるくらいに納得。押しかけ弟子のワタシとしては、師匠が教えてくれることをひとつも逃さずにしっかり学び取って、吸収して自分のものにしなくちゃね。はあ、何かまたひとつ大きなハードルを越えて、一歩前進した感じで、うれしくて舞い上がりたいやら、でも、どんなことがあっても投げ出せないと言うプレッシャが高まって来たような。それでも元気いっぱい前進あるのみ・・・ね。

おまけにワタシの日本語までべた褒めしていただいて、くすぐったい気分。いや、実を言うと、日本語の訳語が思い浮かばないことが多くて、ずいぶん辞書を引いたの。いつの間にか日本語のボキャブラリが貧弱化していたんだと思う。原作の英語から自分が感じたものにしっくり来る言葉が日本語辞書の定義になくて悶々とすることも多くて、これだという表現をひねり出したときの「やった!」感は(自己満足だとしても)すばらしかったな。尊敬する大先生に褒められて、ちょっぴり日本語に対する自信を取り戻したような感じがする。ほんっとに、ワタシって強運だよね。明日、原稿をもう一度原稿をじっくり読み直して、先生にお礼のメールを送って、「苦言」を修正と改良にどのように生かして行くかお話しよう。あ、「平治郎プロジェクト」の大枠もお知らせしよう。そうそう、作者のドロシーにも、ポジティブなフィードバックがあったこと、先生が原作を「素晴らしい戯曲だ。劇の巧みな構成は心憎いばかり」と褒めちぎっていることを伝えなくちゃね。よぉし・・・。


ひょんなことから50年目の披露宴のアイデア

2023年03月18日 | 日々の風の吹くまま
3月16日(木曜日)。☀☀。いい天気。日が昇るとぐんぐん気温が上がる感じだけど、午前中はまだ低いので、ウォーキングに行くのに冬のいでたちにするか、春のいでたちにするか、ちょっとばかり思案。まあたったの1丁半だからということで、ニットのカーデガンジャケットにして、いざ。モールの中だとつい速足になって、ときどきペースを落とさないとカレシが遅れてしまうのは、足元が安全なせいかな。若い時にカレシが速足だったから、一緒に歩くのにワタシも自然に速足になったんだけど、そのカレシもさすがに寄る年波のせいなのか、ときたま「競争してるわけじゃあるまいし、少しゆっくり歩け」と文句を言うようになったから笑っちゃう。いや、ワタシは自分がちょうどいいペースで歩いているんだけど。

アムステルダム行きまであと2週間になって、「やらなきゃリスト」が目の前にぶら下がっているのに、今日は(頑固にインターネットを使わない釧路の友だちに手紙を書き始めたり、(義)妹のマリルーに誕生日のメッセージを送ったり、ケイトお姉ちゃんにSilverseaの来年秋の「バンクーバー⇒東京」クルーズの情報を送ったり、きのうUPSが配達に来た時に玄関外からの電話に出られなくて、すぐ近くの取次店(クリーニング屋)に置いて行かれた通販小包(カレシのズボンとジーンズ)を取りに行ったりと、けっこう多忙。その間、大好きな『アルビノーニのアダージョ』を聞いてリラックス。ユーチューブであれこれ聞き比べていて、遭遇したのがクロアチア出身の若いチェリストのハウザー。『アダージョ』を弾いている動画を見て、あっさりはまっちゃった。

マティニタイムから晩ご飯が終わるまでのBGMになるクラシックのCDを選び始めて、ついでにキャビネットの中に無造作に積んであったのを整理。コンピレーションとポップスのCDは一番上の棚、その下にバロック、その下にピアノ、その下にバイオリン、チェロ、弦楽、その下にベートーベン、交響曲、次にモーツァルトとメンデルスゾーン、その下には「その他」、一番下には日本のCD(岡林信康など)…と言う具合に仕分けして、まあ、何がどこにあるのかわかるようになって、やれやれ。へえ、こんなのがある、というのもいろいろあって、現役時代はほんっとにクラシックにはまってたんだな。オーガスタ・ホームズとかミセスH.H.ビーチ、クララ・シューマンと言ったレアな女性作曲家の作品のCDもあって、今度かけてみようっと。今日は趣向を変えてシンセサイザーによるベートーベンの代表作でマティニタイムを始めたので、晩ご飯のBGMはシャルル・アズナブールの英語版CD・・・。



アズナブールの歌はメロディだけじゃなくて、歌詞が粋なところが好きなんだけど、中でも2人とも大好きなのが『Happy Anniversary』(原題「Bon Anniversaire」、日本題「すばらしい結婚記念日」)。結婚20年をショーとディナーで祝うはずが、ドレスが届かない、ジッパーが途中でつっかえる、ドレスが破れる、靴が合わない、スーツがきつ過ぎ、と次々問題が起きてイライラ、カリカリ。劇場に着いたときにはショーは幕、食べる気も失せてしまって、2人共むっつり。でも、最後は(たぶんセーヌ川のほとりを)そぞろ歩きをして、街角の花売りから花束を買い、歩道の真ん中でキスを交わして、結婚記念日おめでとう。いつ聞いてもいいねえ、私たちもパリで25年を祝ったよねえと言っているうちに、あ、海を隔てた超遠距離恋愛で始まった私たち、再来年の5月で一緒になって50年。普通の結婚式も披露宴もやらなかったから、ねえ、どこかレストランを借り切って盛大に50周年の「披露宴」をやらない?そこでこの曲を流すの。何だったら、バンドを雇って歌ってもらおうか。あら、カレシったら、まんざらでもない顔。よしっ、今からいろいろとアイデアを練ってみようっと。何たって、50年一緒。それって半世紀だもんねっ。