リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

どこまでも自分流のミニチュアのクリスマス風景

2020年11月30日 | ミニチュア工房にて


11月29日(日曜日)。☀☁☂☁。朝ご飯のテーブルに着くころ、ベーカー山の右側からため息が出そうなほど見事な日の出。そっか、あと3週間で冬至なんだ。その後は春に向かってどんどん日が伸びて行くわけで、何となく象徴的でもあるような。カナダではファイザーとモデルナのワクチンをクリスマス前にも承認するらしいから、年明けにはワクチンの配布が始まるのかな。私たちは2人とも優先順位のトップグループに該当するので、あんがい早く受けられるかもしれないな。来年7月の地中海クルーズの払い込みとキャンセル保険(たっかぁ~い)の件が一段落したので、気分的にもひと休み。

パリのおしゃれな寝室をほんわりしたクリスマス風景に大改造しようと、キットを前にアイデアを練り始めてからもう3週間が過ぎてしまった。あれもこれもと自分流にしたもので、のっけからチャンレジ続き。頭の中で勝手に描いたイメージと漠然とした「組立て説明書」を頼りに、壁紙を変え、階段の位置を変え、壁を加え、大邸宅の大広間の入口みたいなギリシャ風のアーチのサイズを変え、キットにはなかった暖炉を作り、ウォーキングで拾ってきた小枝を乾かして暖炉に入れる薪を作って「大枠」。キットに入っていたアンティーク風の家具2点を金色の縁取り抜きで作って、いよいよクリスマスツリーを作る番。

家の中に飾るツリーのようなわけには行かないので、まずは厚紙で円錐形のベースを作って、緑色の紙を貼ってみたけど、サイズが小さい感じだったのでやり直し。次に、内側に電球を入れてクリスマスライトを演出するために錐で穴をぼつぼつ。色電球にするために透明なカラードットを貼ろうとして、はて、ドットがうまくくっついてくれない。どうしたものか思案の挙句、いったん糊付けしたツリーをそろそろと開いて、ドットを貼ってまた糊付け。電球を固定するために「底」を作ってワイヤを通す穴を開け、‘他のキットで作ったけど使わなかった「鉢」を半分の高さに切って底に貼って、電球を固定し、ワイヤを仮に電池ボックスにつないで点灯試験。さて、もみのきらしくするにはどうしたらいいか。何かに使えるかと思って買ってあったコケを乾燥したものを、はさみで粉に近くなるほど細かくして、ツリーにのりを塗ってころころ。ライトの明かりが通るように、穴にかかったコケを爪楊枝で取り除けて、また点灯試験をして、てっぺんに星。








いよいよツリーの飾りつけで、細く切った紙でガーランドを作り、アマゾンで買ったクリスマス用のメタリックな紙吹雪をあちこちに貼り付けて、どうやらクリスマスツリーが完成。ツリーを作るだけで1週間以上かかったけど、ほぼイメージ通りにでき上がって、ライトを点けるなかなかいい感じ。ツリーを置くコーナーの2つの大きな窓が何だか寒々として見えるので、黒く塗った竹串をカーテンロッドにして、マスクになったハンカチから切り取ったレースで作ったカーテンをかけたら、あら、けっこう家庭的な雰囲気じゃないの。窓の外からのぞいてみたら、ちょっとお邪魔したくなるような感じ。




  

じゃあ、次はいよいよアクセサリーを作る番・・・。


バイタルサインを測ってストレスをチェックしよう

2020年11月29日 | 日々の風の吹くまま
11月28日(土曜日)。☁☀☀。日が差してくると、やっぱり気持が軽くなっていいな。バルコニーのまぶしい日差しの中で思いっきり伸びをして、さあ、掃除、掃除。この2ヵ月くらいというもの、自分が暮らしていた日常の世界がどこか遠くの別の世界のように感じられて、何となく心理的に漂流しているようで、ときどき(なぜか自分に対して)不機嫌になったり、気が滅入ったような気分になったりしていたんだけど、老後になってやっと手に入れた生きる楽しみをコロナのおかげでもう8ヵ月も邪魔されっぱなしのところへ、雨の日が多い冬が来たせいなのかもしれないな。ワタシだって、いくつになっても感情あふれる生きた人間だからねえ。

夏あたりから横隔膜がやたらとピクピク痙攣するようになって、ひどい咳が出るし、胸焼けはして来るし、おまけに心臓の鼓動がつっかえるような感じもしていたので、カレシ用に買った(けどあまり使われていなかった)パルスオキシメーターでときどき自分の血中酸素濃度(SpO2)と脈拍を測っていた。で、SpO2はだいたい98%か99%で、ときには100%だったりするので、呼吸器系は問題なしだけど、心拍数が90台で100を超えることもあって、ちと速過ぎるような感じ。別に動悸がするわけじゃないからいいんだけど、とカレシに言ったら、「血圧を測ってみろよ」。う~ん、単なるストレスのせいじゃないかと思うけど、と言ったけど、「とにかく測ってみろ」。ふむ、自分はドクターに言われても測るのを嫌がるくせに、ワタシには何かあるとすぐ「医者に行け」と言うカレシ。

それでもカレシがうるさくなる前にと血圧計を持ち出して来て測ったら、何と107/66。何が何でも低過ぎるからもう一度測ったら今度は114/74と出て、いつものワタシの血圧だから、なぁ~んだ。最後に測ったのは夏だったけど、そういえば上が120を超えていたっけなあと思い出して、血圧計の記録を遡ってみてびっくり仰天。3月までは「平常値」だったけど、4月になって上がり始めて、5月中はほとんど毎回上が140台で下は90台。半ばには何と153/88なんて記録があって、ぎょぎょっ。そうだ、血圧が140を超えると同時に平熱がほぼ37度の体温が36度ぎりぎりまで下がって、手足は冷たいし、めまいはするし、胃はむかつくし、あくびは出るしという日があったっけ。あのときは1日で元に戻ったから、ストレスによる自律神経失調だったたんだろうと思っていた。

BC州で3月下旬に出された非常事態宣言は1ヵ月ごとに延長されて来て、先週もまた(なぜか)2週間延長という状態で、雨がちで鬱陶しい日が続く季節になって、コロナ感染よりもメンタルヘルスへの影響を懸念する記事がメディアに載るようになっている。人間は社会的な動物だから大昔から「禁固」という罰があったわけで、外出や社交を規制するロックダウンはまさに「禁固」のようなものだから、親しい人との交流を禁じられてストレスや病気にならない方がおかしい。血中酸素濃度は正常だけど、心拍数と血圧にも注意して、「隠れストレス」をチェックした方がいいかな。でも、あまり気にするとまた横隔膜がぴくぴくして来るから、急な変化がなければそれで良しってことで・・・。


ひと足先にクリスマスツリー


コロナの渦から浮上してきた偽善と驕り

2020年11月28日 | 日々の風の吹くまま
11月27日(金曜日)。☁☁☂。今日はカレシのレッスンの予定に合わせて7時起き。ずっと南(アメリカ側)の地平線に明るい空が見えるのに、頭の上はいかにも重たそうに低く垂れた灰色の雲。ほんとにうっとぉしいなぁ。

きのうはアメリカの感謝祭で、コロナがどえらいことになっているのに帰省した人たちが相当な数いたらしい。コロラド州のデンバーの市長は市民に旅行自粛を呼びかけた直後にミシシッピ州にいる妻と娘のところへ飛んで非難轟々。感謝祭は伝統的に家族が一堂に集まる重要な祭日なんだけど、1日に万の単位でコロナの患者が出ている今の状況で、長いこと家族に会えないでいてまた再会を諦めた人たちがたくさんいるってのに、何と「飛行機で2人を呼び寄せるより自分1人が飛んだ方がいい」と思ったんだってさ。ニューヨーク州のクオモ知事も州民に感謝祭を自宅で過ごすように呼びかけておきながら、自分の高齢の母親と娘を呼ぼうとして、非難を浴びてあわてて計画を取りやめたそうで、どうもアメリカの民主党系のエリートたちの間では鼻をつまみたくなるような偽善と驕りがコロナ並みに蔓延している感じがする。トランプが「善戦」したわけがわかったような・・・。

BC州の新規感染者はきのうは800人を超え、今日は900人を超える増えよう。毎日その大半がフレーザー保健局の管内で、たぶんさらにその大半がサレーじゃないかな。インド系のお祭り「ディワリ」から10日、2週間でこの急拡大は偶然じゃないと思う。同居していない家族との集まりは自粛するように言われていたのに、あの日は川向こうのサレーで夜遅くまで盛大に花火が上がっていて、これは危ないなと思っていたから、案の定って感じメディアは。マイノリティを名指しするのはポリコレじゃないから暈した言い方で済ませているけど、単にマイノリティと言っても民族それぞれの性格があって、パンデミックと言う異常な状況下で人それぞれの人間性が露見しているように、民族の性格も見えている気がする。いくらポリコレがふんわりと暈してみせたって、巷の人間は正直だから。

その巷の人間の正直な意見が積み上がると、異なるものに対する「先入観(ステレオタイプ)」が生まれ、それが芳しくない性質のものであれば、やがて社会的な偏見や差別につながって行くんだと思うけど、太古の時代にはそれが危険な敵を避けるための人類のサバイバルの知恵だったんだろうな。でも、近代では、特に左派系の活動家たちが多様性がどうのこうのと言いながら、人間に「何系何人」とかLBGTQ、BIPOCといった「ラベル」を付けて分別して、結局は社会そのものを分断し、多様な民族や文化の融合を妨げているような気がする。人間社会にはいつの世も差別される側も差別する側を差別して排除しようとする面があるからだろうけど。それにしても、何だかあまり機嫌がよくない感じだなあ、ワタシ・・・。


旅に出たくて足がかゆくてしょうがないの

2020年11月27日 | 日々の風の吹くまま
11月27日(木曜日)。☂☁☂。まぁた朝からしょぼい日。カレシの朝の英語レッスンがこのところ休みなので、早起きしなくてもいいから助かる。木曜日は特に忙しい日だけど、このところベトナムやタイ、中国の生徒がなぜか「親兄弟の病気」を理由にレッスンをキャンセルしていて、月初めに冬時間に戻って以来レッスンの時間を午前8時に繰り上げていたカレシは「助かったぁ~」。

今日はジェフが予約を入れてくれた来年7月の地中海クルーズの前金を払う期日。昼近くに電話が来て、「全額払い込む期限は来月の14日だけど、今日中に全額払うとさらに10%割引してくれるから、まとめて払ってしまった方がいいよ」。うわ。早期割引10%に秋のクルーズのキャンセル料の払い戻しにさらにもう10%割引。「これでホテル代が3分の1になったよ」とジェフ。おまけに船内で使える10万円の「おこづかい」をくれるんだそうで、クルーズ会社はコロナで世界中の海から締め出されて商売上がったりだったから、ワクチンができて安心して旅行できるようになるのを見越して、売り込みに躍起なんだろうな。カタログを見ると5月から地中海や大西洋を行くクルーズがずらり。5月はまだ危なっかしい気もするけど、「ぼくは5月に黒海を回るクルーズに予約したんだよ。リスクはあっても、楽しみにすることがないとね」とジェフ。

ということで、ジェフのアドバイスに従って全額を一気に払って、割引を確保。往復の飛行機は暫定的に英国航空で行きはバンクーバー⇒ロンドン⇒ヴェニス、帰りはバルセロナ⇒ロンドン⇒バンクーバーとなっているけど、航空会社はまだ来年のスケジュールを組んでいないし、終点のバルセロナに着いてから1週間のプライベートツアーを入れているので、「寄り道料」2万5千円を払うことになれば航空会社を選べるようだから、それはそのとき。「座席がフラットになって眠れるならどこでもいいよ」とカレシ。一段落したところで再来年6月の北欧クルーズの見積もりをお願いしたら、「一般に発表するのは来月1日なので、そのときに調べるよ」。50日、60日の長い船旅だから、全行程なら1人1泊10万円の見当で2人で1千万円を超える勘定だけど、クルーズ会社も旅行代理店も電話が鳴りっぱなしと言う話で、お金の使いどころがなくてジリジリしていた金持がたっくさんいるってことか。

私たちはそんな金持じゃないから、リスボンからフランス、イギリス、アイルランドと北上して来た船にレイキャビクで乗ってセグメント4のスカンジナビアを回り、セグメント5のバルト海を回って終点のストックホルムで降りるまでの20日の旅。再来年の話だから、ほんと、鬼が笑い転げて、おなかをよじらせてばか笑いした挙句に笑い死にしてしまうかもれないな。でも、2年先まで指折り数えて楽しみにすることがあるってのは、この年になると生きて行く励みになると思うけどね。健康維持の動機にもなるわけで・・・。


改装工事を来年に延期して、再来年のクルーズの計画

2020年11月26日 | 日々の風の吹くまま
11月25日(水曜日)。☁☀☁。きのうは注意報の出ていた大風が午後にはいつの間にか息切れして、注意報もあっさり解除。夕暮れ時には虹が出て、西の空は燃えるような夕焼けという、何とも人騒がせな天気だった。けさはぶ厚い雲の切れ間から差して来る朝日が建物のまだ雨が残っている屋上を照らして、何となくミステリー映画のポスターになりそうな風景。

   

キッチンとバスルームの改装プロジェクトについて、ワルデマーにコロナの感染防止の規制強化で影響があるのか聞いたら、住人以外に立ち入る人数を制限するマンションがあったり資材の配達予定が狂ったりで、頭を抱えている様子。我が家のあるマンションも来月上旬から10日間の日程で下水管の清掃があるので、いっそのこと今年は資材調達などの外での作業に集中して、現場での「工事」は年明けに移すことにしたらと提案したら、あっさりオッケー。今はコロナ規制に加えて、アメリカの感謝祭と連動した「ブラックフライディ」セールの時期なので取り替える家電を買っても配達予定に問題がありそうだし、下水管清掃の間は邪魔になるだろうしで、工事ができる時間枠がクリスマス前のわずか数日だけ。カレシのストレス軽減のためにも日常が中断される日数を最小限にしたいので、資材を全部揃えておいて、取り付けや取替えの作業をひとまとめにやってしまった方が楽でいいよね。

ちょっと肩の荷が軽くなったので、今日はミニチュア工房でクリスマスツリー作りに専念。何しろイメージも作り方も自分の頭の中にしかないのでえらいチャレンジ。厚紙で円錐を作って緑色の紙を貼って、内側からの照明でクリスマスライトを演出するための穴を開けるまでは簡単だったけど、ライトに色をつけるのに穴の内側に事務用品のカラードットを貼るところで立ち往生。やむなく糊付けしてあったツリーを開いて内側にドットを貼って、糊付けのし直し。でも、ライトを入れて試したら、何とかクリスマスライトの感じ。次は紙を貼っただけの「ツリー」を「樹木」らしくするのに、工作用の乾燥苔をはさみで細かく、細かく刻んで、糊を塗ったツリーを転がしたら、けっこう自然の「木」の感じになって、ばんざい。クリスマスツリーのてっぺんはもちろん「星」。これで後は飾りつけ・・・。







トラベルエージェントのジェフが、「エキサイトさせたくて」と2022年と2023年のSilverseaのGrand Cruiseの広告を送って来た。Grand Cruiseは全行程が50日を超える長いクルーズを4つか5つのセグメントに分けて、行きたい部分だけ利用できるようにしてある。まだ2021年になってないのに何とも気の早い話だと言いながら見たら、2022年の北欧クルーズのセグメント4と5をつなぐと3週間でアイスランド、ノルウェイ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ロシア、スウェーデンと回れて、カレシが行きたいサンクトペテルブルクでは2泊3日。いいねえ。で、2023年の太平洋クルーズは最後のセグメントが16日間でシンガポールからベトナム、中国(香港と上海)、日本(鹿児島と大阪)。いいねえ。来年の2つと合わせてもうまいこと5、6ヵ月おきのペースになるし、いいねえ。ずいぶん気の長い話だけどエキサイティング。


IT系が簡単だと言ったら簡単じゃないと思わないと

2020年11月25日 | 日々の風の吹くまま
11月24日(火曜日)。☂☂☁。またまた強風注意報。でも、今日はそんなことにかまっていられない。朝一番にスマホでメールをチェックしたら、「あなたのEメールアカウントは無事にGoogleに移行しました。アクセスを継続するための設定をしてください」。はあ、この日に移行と設定してあったんだ。もう30年も使っているBeckyというメールアプリを開けたら、ビジネス用に使っていたISPでは普通だったけど、私用に使っていたTelusは「接続拒否されました」。やぁ~だっ。でも、朝ごはんもそこそこにアクセス設定の作業を始めたけど、「簡単です」と言うわりには説明が何か今いちよくわからない。ユーザーIDとパスワードを何度入れなおしてもダメ。しぃ~らないっ。

ま、焦るな、焦るなといい聞かせて、Telusのサイトの説明をよく読んでみたら、すでにGmailのアカウントを持っている場合、アカウントを選択するボックスが表示されたら、その先のステップはGoogleユーザー用の説明を読めだって。そこで何だかちょっと明瞭さに欠ける説明をよぉく読んで、それじゃあとGoogleのボックスの2種類のアカウントから「Personal」を選択して、開いたボックスでTelusのアドレスとパスワードを入れてみたけど、何度やってもブランクに戻ってしまって、さっぱり先に進ませてくれない。これだけでゆうに30分。だいたいTelusのとGoogleのと、いったいどっちのアカウントのパスワードを入力すればいいんだっと、さすがのワタシもイライラ。でも、いつもの伝でふっと思いついて、ものは試しで「Google Workspace」を選択したら、あぁ~ら不思議、不思議。Telusのアドレスとパスワードですいすいと通って、Googleのアカウントの中にTelusのアカウントができて、めでたし、めでたし。

メールアカウントのGoogle移行後は簡単なプロセスで今まで通りにTelusのメールを使えるという話だったんだけど、そんなおいしい話はそうそうないもので、Telusのアカウントに新しいパスワードを設定するボックスに辿りつくまで、悪戦苦闘の1時間半。デスクにおいていた朝のコーヒーがすっかり冷たくなっていて、あぁ~あ。それにしても、近頃は何となくずぼらな感じの説明書が多いような気がする。ミニチュアキットの「写真の通りに糊付け」なんてのもそうだけど、ときたま説明書じゃなくて「指示書」と言った方がよさそうなものもある。IT系のサービスがどんどん退化しているような感じがするな。文字を持つ人間の思考がデジタル化してしまって、IT系の人間には言葉よりもイメージの方がわかりやすい(と思っている)のかな。それとも、自分にはあたりまえ過ぎることを(知らない人間に)細かく説明するのがめんどうなのかな。どっちにしてもメールアカウントのGoogle Workplace移行は「簡単」と軽々と言うIT屋を信じちゃダメってことの典型かも。

最後にアクセスしやすいようにGmailのTelusのメールのページをブックマークして、Gmailのアイコンと並べて(ややこしっ!)やっと作業が完了したけど、何だか半日があっさり潰れてしまった感じで、ちょっとイラッ。あのさ、デジタル思考の脳はボケやすいらしいよ。だからぁ、「こんな簡単なこともわからないのか」なんて優越感に浸ってないで、操作の説明書くらいは、重要な情報が抜け落ちないように、よぉ~く頭を使ってもらいたいもんだ。

縦に伸びた虹

予報にはなかった夕焼け


降ったはずのない雪があったり、お金の話で忙しかったり

2020年11月24日 | 日々の風の吹くまま
11月23日(月曜日)。☂☁☁。7時半起床。でも、日の出の前だし、おまけに雨が降っていて暗いから、なんとなく早く起き過ぎた感じ。だらだらしていてもしょうがないので、オフィスでモニターの向こうに見えているクリスマスツリーを見て来ようと、雨が止んだのを見計らって午前中にウォーキング。クィーンズバーク地区は築100年をゆうに超える家が並ぶ古くからの「屋敷町」だけど、草分け時代に居を構えたのは役人、技師、弁護士、裕福な商人と言った「中流のかなり上」の人たちで、バンクーバーのショーネシー地区のようなつんとした澄ました雰囲気はなくて、地に足が着いている感じがいい。

クィーンズ公園に沿った1番ストリートで左折して6番アベニューに出て、ええっとクリスマスツリーはどこだ?ときょろきょろ。実はツリーが立っている小学校kは1丁先の2番ストリートと交差する角地にあった。昼でもライトが点いていて、道路の反対側から見上げていても首が痛くなりそうな高さ。樹齢はもう何百年くらいだろうな。振り向きながら6番アベニューを歩いていたら、4番ストリートの角にポーチや前庭にどっさりクリスマス飾りをした大きな家があって、たくさんの人がなにやら作業中で、芝生にはあちこちに解けかかった雪の塊。あれ、雪なんか降ったっけかな、まさかと首をひねっていて、そっか、金曜日だったか、煌々とした照明の下で何やら遅くまで夜間撮影をしていたので、そのときに人工雪を降らせたんだろうな。クィーンズパーク地区ではよく映画やテレビのロケがあって、許可料や道路の使用料などで市の財政にかなり貢献しているという話。それにしても、相当の「どか雪」を降らせたみたいで、近所の人たちはびっくりしただろうな。

午後、私たちの投資ポートフォリオを運用管理している銀行のトニーから久々の電話。質問その1は2人の課税免除の貯蓄口座に今年の分を入れるかどうか。うん、そろそろコンタクトしようと思っていたところで、グッドタイミング。何しろキャンセルになったクルーズの払戻しが預金口座にだぶついているので、ひとり60万円の限度額を入れてもらうことにして、次の質問は12月に個人年金制度の口座から今年の分をまとめて払い出すのに、コロナの救援策として法律で規定されている率より25%低くできるけど、どうしたいか。もちろん、生活に必要なものではないので、引き出す額が少ない方が残高を温存できていいよね。それにしても、ワタシの虎の子資金の上がり下がりは見ていておもしろかったと言ったら、トニーは「在宅勤務でやってたから大変だったんだよ。ワクチンができてオフィスに行けるようになったらスーツを着るのが怖いよ」。あらら。

今日は別に買うものがないけど、カレシの処方箋が薬局に保留になっているので、薬を出してもらいにスーパーへ。いつも3ヵ月分で量が多いので、受け取りは明日の午後。帰って来たら、ジェフからヴェニスのホテルの料金を加えたインボイスが来ていて、「ニューイングランドのクルーズをキャンセルしたときに取られたキャンセル料、2人分2万6千円を差し引かせたよ」。は、そんなの取られたっけ。「向こうが希望者にキャンセル料つきでオファーして来たから払ったけど、結局はコロナのせいで船が出なかったんだから払い戻せと談判したのさ」。今年はほんとにお金にまつわる話が愉快と言うのか、不思議と言うのか。ああ、何かやけに忙しない気分の午後だった。


2020年はもういいから2021年のプランをば

2020年11月23日 | 日々の風の吹くまま
11月22日(日曜日)。☁☁☂☁。日の出前に早起き。というと威勢がいいけど、今頃の日の出は7時40分くらいだから、普通に起きても日の出前。南東の黒い雲の向こうにたっぷりと新雪を被ったベーカー山がくっきり聳えていて、そのコントラストが壮観。



朝が早いと午前中が長くて、あれこれいろいろとやって忙しいつもりでも、ふと時計を見るとまだ10時。しばらくPCの前に座って、メールチェック。こっちは日曜日だからいたって静か(今は週末でなくても至って静かだけど)。FBでは、映画館の営業は認めていながら劇場でのライブの公演はロックコンサートのような「イベント」と同類に扱って閉鎖したことに対して、Arts Clubの芸術監督アシュリーと専務理事ピーターが連名で保健大臣に出した「抗議状」がかなりの反響を呼んでいて、シェアの数が100を超え、コメントは300件に迫る勢いで、大手の全国紙にも取り上げられて、ちょっとした「運動」の様相。アシュリーは演出家だから、世界の演劇界にネットワークを持っていて、コメントの中には遠くニューヨークやシアトルからのものもある。来月7日までの短期間の措置とは言うけど、さらに延長されない保証はないから、どういう展開になるのかな。

我が家から道路に出るまでの廊下とエレベーターではマスク着用が義務化されたんだけど、午後のウォーキングに出るのに、強制されるのが大嫌いなカレシは使い捨ての不織布マスクで鼻と口を押さえただけで何となくどや顔なのがおかしい。マスクはマンションの玄関を出たら即ポケット行きなんだけど、今日はなぜかしたままなので、屋外ではしなくてもいいんだよと言ったら、「寒いときは温かくて適当な湿り気でや鼻が乾かないから、している方が気持がいいからしてるのさ」。はぁ、そうでっか。でもまあ、確かに自分が吐いた息をリサイクルしているだけでも、けっこう心地がいいよね。でも、ほんとのところは、マスクをしない理由をああだこうだと大義名分をぶち上げていた手前、自発的にマスクをすることにしたという「タテマエ」かも。スーパーに行ったら、入口のドアに「マスクをお忘れの方はカスタマーサービスへお越しください」という紙が貼ってあって、なぁるほどっ。「マスクをしていなければ入店お断り」じゃなくて、「忘れて来た人にはマスクを無料進呈」。これだと、店に入るか入らないかを決めるのは客ってことになるわけで、うん、賢いねえ。



夕暮れが迫る頃、ルーフデッキの向こうに今年も巨大なクリスマスツリーが点灯。毎年ニューウェストミンスター市が市内の大きな公園の形のいい大木をクリスマスツリーに仕立てるんだけど、我が家から見えているのはクィーンズ公園北端の6番アベニューの向かい側にある小学校の敷地にある大木。公園の中の木より形がいいし、住宅地なので遮るものがないから、我が家のオフィスやダイニングからきれいに見える。新しいLEDライトに変えたせいで、色が一段と鮮やかになって、暗くなればモニターの向こうにカラフルなライトが見えて、目の保養というところ。クルーズの予定がまたひとつ決まったし、そろそろ来年2021年のカレンダーを買ってもいいかな。


来年はクルーズ三昧と行こう

2020年11月22日 | 日々の風の吹くまま
11月21日(土曜日)。☁☀。7時に起床。なぜかあまりよく眠れなかったので、ちょっぴりどよぉ~んとした感じ。サレーセントラルのタワー群を覆う黒い雲の上は見事な朝焼け。そして地平線にもひと筋の光明。朝焼けは雨、夕焼けは晴れと言うけど、今日の予報には雨はないなあ。降るのか、降らないのか・・・。



早起きしたので床掃除も早く始めて、早くおしまい。ゆうべシャワーを浴びようとしてバスタブで足を滑らせたカレシに、バスタブの底が汚れていて滑りやすくなっているかもと言ったら、いつもはやらないバスタブの掃除を始めて、あっという間にピカピカにしたからエライ。それではと、ワタシも担当の掃除が終わった後で、滑り止めマットをバルコニーに持って行って、ブリーチ入りのクリーナーとスポンジでごしごしと掃除。転んだ原因はバスタブの底に敷く吸盤付きのマットを裏表を逆(つまり吸盤を上)に置いたので、上に乗ったとたんにマットが滑ってしまったこと。頭を打たなかったのは不幸中の幸いで、注意力散漫は危ないよ、カレシ。

ランチ前にのんびりしていたら、きのうに続いてジェフから電話で「ヴェニスで乗船前に泊まるホテルの料金を半額にさせたよ」。いつも最低1日、できたら2日前には乗船地に着いていた方がいいとアドバイスされているので、じゃあ3日ということにしてあった。クルーズ料金にはバンクーバーからの往復の飛行機代が含まれていて、Silverseaが指定した便の出発地到着の時刻によっては前日にホテル1泊無料ということになるんだけど、予約したクルーズは船に乗った翌日に出航するのでホテル泊はないから、出航前に2、3日観光したければホテル代は自腹ということになる。パッケージには空港からホテル、ホテルから船までの出迎えと荷物運びが含まれているんだけど、Silverseaが契約しているホテルに泊まらないとそのサービスを受けられない。で、そのホテルというのが5つ星クラスなもので、とにかく高い。

ヴェニスではサンマルコ広場のすぐそばの運河沿いのブティックホテルになるようで、ジェフはそれを半額にするよう交渉してくれたわけ。ハイエンドの旅行会社の国際ネットワーク「ヴァーチュオソ」に加盟しているといないのとでは影響力が違うんだろうな。来週木曜日にデポジットを払い、残りは来月14日に全額を払い込んで、予約は確定。船は南米クルーズで乗るはずだった新造のSilver Moon。後はクレジットをもらってあるバルセロナとカルカソンヌのプライベートツアーの日程の組み直し。来年の12月にはニュージーランドでクリスマス、オーストラリアのシドニーで元旦を迎えるクルーズを予約してあるので、これでまた海に出るのを楽しみに楽しみに待つことが増えて、欝っぽいもやもやが晴れた感じ。ばんざぁ~いっ。


窮屈になった生活に文句を言うのは経験値不足だから?

2020年11月21日 | 日々の風の吹くまま
11月20日(金曜日)。☁☂☁。しょぼい日。気分もしょぼい感じで、朝からあんまりやる気が出ない。そりゃそうだよな。ロックダウンで、Arts Clubもきのう試演が始まったばかりの超短縮シーズン3作目を12月7日まで休演せざるを得なくなって、やっとオープニングナイトのチケットを手に入れて顔を見るだけでもADC仲間に会えるのを楽しみにしていたから、もうがっかりしたどころじゃない気分。映画館は営業できているのにライブの劇場はダメってのは納得できない。映画好きは映画館に行かなくたってネトフリで好きなときに好きな映画を好きなだけ見られるじゃないの。9月から劇場を開けて、厳しい感染防止のプロトコルを徹底して守って来たから、スタッフにも観客にも1人の感染者も出していないのに、劇場はダメってのはおかしいよ、絶対に。

何となくグズグズしていたら、トラベルエージェントのジェフが「考えさせられるよ」と、「1900年に生まれた自分を想像してごらん」で始まるSNSで見つけたらしい記事を転送してくれた。1900年の生まれなら今年は120歳でもうこの世にはいないだろうけど、1900年に生まれていたら、14歳のときに第1次世界大戦が始まり、2200万人が死んで、18歳のときに終戦。その直後にスペイン風邪が蔓延したときは20歳で、生き延びたけど世界中で5千万人が死んだ。ニューヨークの株式市場の暴落で始まった世界恐慌を切り抜けたのは29歳のときで、33歳のときにナチが政権を取り、第2次世界大戦が始まったときは39歳。45歳のときに終戦を迎えるまでに6千万人が死に、ホロコーストでは600万人のユダヤ人が死んだ。

平和になったと思ったのも束の間で、52歳のときに朝鮮戦争が始まり、64歳の時にはベトナム戦争が始まって、終わったときには75歳になっていた。1985年生まれの子供は「ジジババは人生がどんなに大変か全然わかってない」と思っているけど、1900年生まれはいくつもの戦争と破局的な大事件を生き延びて来た。今日、私たちは新しい世界で、新たなパンデミックの最中でも、あらゆる快適さに囲まれている。それでも、マスクをしなければならないことに文句を言い、外出を自粛しなければならなことに文句を言う。食べ物も電気も水道もWIFIも、果てはネトフリまであると言うのに。1900年生まれの時代にはそんなものは存在しなかった。それでも人類はそうした状況を生き抜いて、決して生きる喜びを失うことがなかった。ちょっと見方を変えるだけで奇跡は起こり得る。私たちは生きていることに感謝して、互いを守り、助けるために必要なことはすべてするべきではないのか。

そうだよね。すっかり慣れきった日常が激変したとは言え、食べるものには困らず、電気がいろんなものを動かしてくれて、栓をひねればきれいな水が出て、WIFIが家にいながらにして世界とつないでくれて、外に遊びに行けなくてもネトフリで退屈を紛らわすことができる。1900年生まれの人生を見ても、苦難のときは永久に続くものではないのは明らか。次々とうねって来る大波をいつも「この波を乗り越えれば」と果敢に前を向いて生きて来たんだと思う。何だかやる気が沸いて来たような感じがするな。不便だ、不自由だ、つまらないと文句ばかり言っても始まらないんだよね。うん、ベストを尽くして、目いっぱいの収穫を!


また事実上のロックダウンか

2020年11月20日 | 日々の風の吹くまま
11月19日(木曜日)。☁☀☁☂☁。ああ、もう木曜日。何が変わっているわけでもないのに、時間ばっかりどんどん流れているような感じで、ほんとに嫌になっちゃうなあ。でも、日が差して来たら、このチャンスを逃すまじとウォーキング。久しぶりに6番ストリートの坂を下りて行って、7番ストリートの坂を上って来るルート。何となく運動不足のような感じがしていたけど、2人ともおしゃべりしながら息切れせずに歩けて、ひと安心。

ニュースサイトを巡回していたら、カナダでは、コロナのパンデミックで景気後退の状態にあるにもかかわらず、貯蓄率が急上昇し、世帯収入も増えたというニュース。どうやら政府がロックダウンや休業命令で失業したり、収入が途絶えた人たち向けに緊急支援として4週間ごとに支給していた20万円の給付金の総額が労働市場で失われた賃金の総額をはるかに超えてしまったことと関係があるという話。超特急で立ち上げた施策だから、申請して数日で支給できるように、審査はあって無きが如しで、余裕のある高収入世帯にも支給されて、それがレジャーや外食で消費できなくなった分貯蓄に回ったらしい。さらには在宅勤務になった人たちは通勤関連の出費も減って、要するにお金が出て行かなくなったということなんだろうな。我が家なんか、予定していた3つのクルーズが全部キャンセルになって、払い込んだお金が全部戻って来て、そのお金を振り向けるところがないもんだから、数字だけを見たらまさに「所得倍増」だもの。

別の記事によると、受給資格がなかったり、前年度の確定申告をしていなかったのに給付金を受け取った人たちが80万人もいたそうで、支援策の監査を要求する声が出ているとか。まあ、経済や労働市場の急激な悪化で、政府は給付金の支給を急いだし、勘違いで申請して受け取った人たちも多かったそうだから、驚くことはないか。(すでに20万人以上が自主的に給付金を返還したそう。)実際には給付金に助けられた人たちの方が多いだろうから、政府を批判する必要もないかな。緊急の給付金は課税対象で、来年の確定申告で精算するということなんだけど、問題になっているのは受給条件を満たしていないのに申請して受給した人たち。その中にはワーキングホリデイで滞在中の日本人もけっこういるようで、所得税の申告をせずに帰国して、もらい逃げしたぁとウハウハしている手合いもいるらしい。

日本では第3波が押し寄せているらしいけど、カナダは第2波の大波を被って感染者がうなぎ上り。ここBC州でも1日の新規感染者数が500人を超え、600人を超え、きのうとおとといは700人を超えて、7日からメトロバンクーバーで同居人以外との対面交流を禁止していたのを、今日から州全体に拡大して12月7日まで延長し、居住地域外への行楽目的の旅行は自粛。さらに屋内の店舗や公共施設ではマスク着用を義務付けしたので、マンションの管理会社からもさっそく「共有部分ではマスクを着用すること」というお達しメールが来た。これまでマスクの義務化を拒否し続けて来たボニー先生も「やむを得ない」と判断したってことだから、それほど事態は深刻で、ここが正念場なんだよね。


週半ばの水曜日は「こぶの日」なんだって

2020年11月19日 | 日々の風の吹くまま
11月18日(水曜日)。☂☁☂。きのうの午前中はほんとにすごい風で、バルコニーやルーフデッキを転がる鉢やバケツを追いかけるのに忙しかったけど、午後遅くにはほぼ凪ぎになって拍子抜け。それにしてもこのところやたらと風が強い日が多いなあ。水曜日は週の真ん中のいわゆるhump day(こぶの日)で、この日を乗り切れば後は週末に転げ込むホームストレッチという、いわば「峠」のようなものかな。はあ、ずぅ~っと昔から金曜日にTGIF(「やれやれ、金曜日だ」の頭文字)と言ってもうひとがんばりしたもんだけど、今どきの人たちって週半ばの水曜日にはもう息切れしちゃうのかな。

今日はランチが済んだら即行で新しいカウンタートップを選びにリッチモンドの石材屋へひとっ走り。でも、ショールームがあるはずのヴァルカンウェイをどこまで行ってもメモに書いてある番地がないまま行き止まりのNo.6ロードで折り返して、奇数の番地は線路の向こう側だとわかって、やっと見つけた踏み切りを渡って、何とか目的地に到達。広いショールーム(というか倉庫)でカレシと相談しながらクォーツストーンのサンプルを見て、茶色系統からクォーツの結晶が目立たない濃い目のチョコレート色とホワイトチョコレート色の2種類を選んで、メモ用紙に品番を控えて、あっさりおしまい。

でも、帰り道でまた橋の下をくぐってしまって、そのまま川沿いの道路をどこまでも、どこまでも。産業団地が何とも牧歌的な農業地帯の風景になり、やがてニューウェストミンスター市の「飛び地」であるクィーンズボロ地区の住宅地。でも、クィーンズボロ橋に続く道路を見逃して、いかにも分譲団地といった感じの住宅地をぐるぅ~っと大回り。やっとのことで遠くの丘の上に見える我が家を目指して橋を渡って、通り慣れたスチュワードソンウェイ。ニューウェストの道路はただでさえややこしいのに、クィーンズボロ地区はどうしてこうも標識がないんだろうとぼやきながら、勝手知ったコロンビアストリートのモールに寄って、カレシはブードルスを買いに酒屋に、ワタシは朝ご飯のバナナとオレンジジュースを買いにスーパーに駆け込んで、我が家に帰り着いたらちょうど3時。はあ、今日はがんばって「こぶ」を乗り越えたから、ラスベガスサイズのマティニと行こうね。

まあ、出かけている間は雨もほとんど止んでいてくれたので、迷子になってもあまりカリカリしないで済んだけど、次は今すぐにでも取り替えられる冷蔵庫とフリーザーを注文することかな。改装の工程が進むにつれて、ワルデマーが「ここでタイルを選んでおいで」、「あそこで蛇口を選んでおいで」と言って来るたびにショールーム巡りに行くことになるわけで、タイヘンだぁという気分でもあり、でも楽しみでもあり・・・。


現実からずれた人間はどこにでもあたりまえにいるらしい

2020年11月18日 | 日々の風の吹くまま
11月17日(火曜日)。☂☁☂☁。暴風?警報発令中。2人ともよく眠りすぎて、起床は午前7時半。標準時間に戻ってからはカレシの提案で午前7時起きを励行しているので、今日はちょっと寝坊したと言うところ。バルコニーの気温は6度とけっこう高めで、ニューウェストの辺りは瞬間最大風速が20メートルくらい、バンクーバー島の方では30メートルまで行くかもしれないという予報だけど、それって台風並みって感じだけど。

カナダ連邦政府の観光省が、しかるべき時が来るまで(クルーズ船も含めて)海外からの観光客は「お断り」、国民には不要不急の旅行を自粛しなさいと言っているのに、外務省の旅券局がSNSに「ウィンターバケーションを計画中だけどパスポート取得はまだという皆さん、今すぐ申請しましょう!」なんて能天気な投稿をしたもので、「ちょっとずれてませんかぁ?」という反響で、ワタシは大爆笑。パスポートを取っても行けるところがないじゃん。でも、暖かな南のフロリダやアリゾナの別宅で越冬する(だいたいはリタイア組の)「スノーバード」と呼ばれる人たちの団体のアンケートでは、会員の3分の1がこの冬も避寒地に行く予定だと答えたそうで、現実からずれている人間ってけっこうフツーにいるもんなんだなあとナットク。スイスのジュネーヴにあるWHOの本部で65人だかの感染者が出ていたことが外に漏れた内部メールからわかったそうだけど、感染者と接触のあったあのトップのおっちゃんは何と「症状がなかったので検査せず」だって。何だかなあ・・・。

世界中のパンデミックの縛りにうんざり、飽きあきの骨頂にある人たちが首を長くして待ち焦がれているコロナのワクチン。ワクチン開発競争でしのぎを削っている製薬会社のうちで、ファイザーがうちのは90%効果があったと言えば、モデルナがいやこっちのは95%だと言い、今どき巷に溢れかえっている(所謂)「エキスパート」は急ぎ過ぎは危険だと言い、WHOのエキスパートはコロナをを止めるには「ワクチンに対する信頼が不可欠」と言い、ある調査ではワクチンが出たらすぐに受ける気のカナダ人はたったの54%で、2、3年(安全かどうか?)様子を見てからという人もいるし、反ワクチン主義者は何が何でもワクチン反対で、イギリス政府はワクチン接種を義務化するかも、と・・・。

皮肉なんだかどうなんだか知らないけど、世の中ほんっとにどこか現実世界からずれた人間があたりまえにどこにでもいるんじゃないかという感じがするな。でもまあ、ワタシの虎の子ポートフォリオが8ヵ月ぶりにプラス。最悪のときにあっという間に650万円近くが吹っ飛んだことを考えると、たったの20万円でもプラスの領域に戻ったらそりゃあうれしいよね。もしかしてワクチンは投資市場にも効き目があるとか。ん、ワタシもずれてる・・・?


嵐の前の日とは関係ないけど何だか忙しない

2020年11月17日 | 日々の風の吹くまま
11月16日(月曜日)。☁☂☂☂。わりと静かに始まった月曜日。スマホの天気アプリをチェックしたら、午後から荒れ始めそうな予報で、ウォーキングは午前中。風が冷たいので、フリース裏のパーカにカレシはマフラー、ワタシは手製のマスクといういでたち。ワタシは屋外ではめったにマスクをしないんだけど、寒くなって来た今はしている方が喉や鼻の奥に適度の湿り気を保てて心地がいいので、エレベーターに乗るときから付けるようになっている。もっとも、30分も歩いて帰って来る頃にはしっとりを通り越してちょっぴりぐちょぉ~っとなってしまうけど。

今日はなぜか頭の中がやたらと忙しい感じ。ミニチュア工房では階段に手すりを付けて所定の位置に固定して、ついでに家具をひとつ。説明書は写真とパーツ番号だけで、2枚を直角に糊付けするのにどっちが外側でどっちが内側なのか判別不能。おまけに、ゆうべ晩ご飯のマグロをスライスしていて人差し指の先を切ってしまって絆創膏を貼ってあるせいで、細かな作業に欠かせない皮膚感覚がなくなって糊付けにひと苦労。少々の試行錯誤の末に何とか組み立てたけど、オリジナルの通りに金色のシートを細く切って本体と足に縁取りをするかどうかでちょっと思案。結局はキンキラキンの成金趣味な感じがするのでやぁめたっ。でも、自分流の創作に近づけるためにそうやって知恵を絞っていれば脳の老化を防ぐことにも役に立ちそう。





キッチンとバスルームの改装を指揮するワルデマーがきのう、管理組合に改装工事許可の申請に必要な自分の賠償責任保険証書やキャビネットを作るジャックの賠償責任保険証書と労災保険加盟証書を送って来ていたので、申請フォームに改装の内容と請負業者の情報を打ち込んで、保険証書をアップロードしようとしたら、画像ファイルじゃなきゃダメと来たもので、今どき書類を画像ファイルでやり取りする人間なんていねぇ~だろっとぶつぶつ言いながら、PDF形式のファイルを印刷とスキャンの手間をかけてJPEGファイルにして添付して申請をアップロード。今日は「ここへ行ってカウンターを選んでおいて」とリッチモンドにある石材会社の住所を連絡して来たので、明日は風速20メートルの大荒れらしいから水曜日に行って見て来るねと返事。あれこれ選んで決めるのは施主の仕事だから、プロジェクトが動き出して来るとワタシもけっこう忙しくなりそう。改装工事は旧居で何度もやったので慣れているけど、マンションでは初めてで勝手が違うので、ここでも知恵を絞ることが増えそう。

コロナの第2波はいよいよ猛威を振るっているという感じだけど、マスクを義務化しろというあちこちからの圧力に対して、命令する権限があるボニー先生は頑として「みんなが自主的にすると期待しています」。着用の義務化を命令すると規制違反の取締りという業務が加わるし、「マスク警察の出現」と言った問題が起きるからだそうで、「命令は決して私たち個人のやる気の代わりにはならないのです」。うん、そうそう。何でもかんでも行政の命令で縛ればそれでよしってもんじゃないのよね。

コロナに関わらず盛大だったディワリの打ち上げ花火

2020年11月16日 | 日々の風の吹くまま
11月15日(日曜日)。☁☀☁。風、それほど吹いていないなあ。予報は外れということかな。朝ご飯が終わった頃には雲間から日が差して来て、南東向きのリビングもミニチュア工房のあるレクルームも奥までいっぱいに日が入ってぽかぽか。こういうときはガラス張りの金魚鉢住まいも悪くないね。きのうはディワリ(ヒンズー教/シーク教の新年の祭)で、かなりの雨が降ったり止んだりしていたので今年は静かだろうと思っていたら、夜になって川向こうのサレーのあちこちで盛大な打ち上げ花火。「光の祭典」と言われる行事とは言え、同居家族以外との社交的な集まりは禁止されているんだけどな。

もしかしてこれから1週間後に感染者が爆増なんてことになって、社交禁止がさらに延長されでもしたらタイヘンなことになりかねない。ディワリはインドの宗教的な祭だから、一般的な感謝祭やハロウィンのような「年中行事」と違って、ここカナダで祝うのは主にインド系の人たち。メトロバンクーバーでそのインド系の人口が集中しているのが川向こうのサレーで、今はコロナ感染のホットスポット。そのサレーでの主な感染経路が、結婚式や葬儀などのような(宴会場が閉鎖されているために)個人の住宅の屋内や裏庭で大勢が密に集まって繰り広げる祝宴と言われているので、そうでなくても第2波で急激に増えている感染者数がさらに倍々々ゲームで増えたら、コロナで日常生活が一変して、8ヵ月も不自由な生活を強いられた上に、2週間とは言え少人数の親しい友人たちとのささやかな社交を禁じられて苛立っている周囲の人たちの怒りの視線が一斉にインド系の人たちに向けられないとは限らない。

まあ、インド系は普通の核家族に兄弟姉妹の家族まで含めた「拡大家族」が大きな家で一緒に暮らしているケースも多いそうなので、あの打ち上げ花火はそういう大人数の同居家族が内輪でディワリを祝ったものだったと考えられなくもないけど、それにしてもすごい数で、川向こう(つまりサレー)ではポンポン、ポンポンとかなり遅くまで続いていた。同居家族以外の社交的な接触が禁止されたのは、感謝祭、ハロウィンと人が集まる行事が続いた後で感染者数が急激に増え始めて、特にハロウィンから1週間ほどで倍々ゲームのような増え方になり、1週間後には普通ならパレードに20万人とか言う人出があるディワリを控えていたための強硬策だったんだけど、命令に従わなかった人たちがどれだけいたかは、2週間の禁止が解ける1週間後に感染者数の増減に反映されるということだな。

夜の地平線にずらりと並んで花を咲かせる打ち上げ花火は、平穏なときならそれなりに見ていて楽しいけど、今は何といっても未曾有の危険を孕んだご時勢なんだから、少しはそのコンテキストの中で考えられなかなったのかな。勧告や命令を無視してまで自分たちの伝統や文化習慣を押し通そうとしたすれば、もうこれは「反社会的行為」と言ってもいいんじゃないかという気がする。