リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

デジタルはりねずみとアナログきつね

2014年03月07日 | 日々の風の吹くまま
雨、降っていない。しめしめ。今日は運動がてらモールまで歩いて行って底をつきかけてい
る化粧品を買って来よう。この年になってもスキンケアくらいはしないとね。眉だけ引いて、
さっとブラシでパウダーを刷いててかり止め。他人のファッションやメイクや容姿までチェック
を入れたがる目がないから、気楽にすっぴんでおでかけ。気温は10度。あちこちの庭先で
クロッカスやスノードロップが咲いている。やっぱり、春だなあ・・・。

クリニークのカウンターで要るものだけを買い込んで、寄り道もせずに往復小1時間のてく
てく運動でさっぱりして帰って来てみたら、あっちゃぁ。メガ仕事、期限に間に合わない人が
いて、ヘルプ!というメール。みんなより2週間も遅れて着手したワタシはゴールインが一番
だったそうで、じゃあと緊急出動のお声がかかったらしい。当初の期限が今日で、念のため
に1週間の余裕。それでも間に合わないって、どういうことかいな。まあ、みんな複数の客先
があるから、こういう大仕事に長期的に拘束されるのは営業上かなりやりにくい。ベテラン
のことだから、何か差し迫った事情が出来たんだろうと思って、よっしゃ、やったるわ、と腕ま
くりメール。

まさに昨年に続き今年の一年の計「play it by ear」の実践みたいで、どこで読んだか忘れ
たけど、バーリンの「ハリネズミとキツネ」を引き合いに出したコラムを思い出した。ハリネズ
ミは一点集中で深堀りするデジタル思考、キツネは自在変化で多角的に展開するアナログ
思考。グローバル時代を生き抜くには、正解がひとつしかない(ありえないと考える)デジタ
ル思考よりも、広く浅い知識で全体と部分を眺望して是々非々の総合判断ができるアナロ
グ思考の方がいい、と。グローバル化を促進したのはデジタル時代の到来だったと思うけ
ど、そのせいで人類が衰退することがあれば何とも皮肉だな。

前から、インターネットの普及で人間はグローバルな視野を持てるはずだったのが、二択の
デジタル化が進むにつれて、逆に人間の視野がどんどん狭まって近視眼になりつつあると
感じていたら、(モグラの親戚の)ハリネズミが増殖しているということか。でも、人類が行き
詰まったときに生き延びるのはまちがいなくアナログ思考の人間。ま、Play it by earもアナ
ログ思考であれば、広く浅く臨機応変に七変化のワタシはキツネということになるのかな。
あっ、ワタシは道産子だから、さしずめキタキツネだっ。