リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

飛蚊症でストレス耐性がわかる?

2014年03月17日 | 日々の風の吹くまま
大風が通り過ぎて、嘘のようないい天気。契約書の仕事をさっと仕上げて送って、消防車で
火事場(仕事)に駆けつける。おや、ストレスがテーマの医学論文。ざっと読んで、うん、おも
しろそう。今の時代、グローバル化とデジタル化のおかげでノアの洪水に匹敵するほどの
情報の大洪水。情報量が処理能力を超えて、精神的な「堤防」が決壊してしまった人が増
えているような感じで、抑うつ状態になったり、逆に攻撃的になったり、過激な扇動に流され
たり・・・。

小町横丁を散策していたら、飛蚊症で医者も首を傾げるほどの重い心身症になったという
人がいる。離人感と現実喪失感に苛まれ、目のことしか考えられず、強迫神経症と不安障
害が起きている、と。飛蚊症は一種の老化現象でもあって、失明するようなものではないけ
ど、それほどの心身症を起こすものかな。心身症は精神的ストレスを原因とする身体症状
だから、飛蚊症から強迫神経症や不安障害を起こしたんじゃなくて、飛蚊症のストレスで
元々神経質で些事に囚われ易い人に身体症状が表れた結果、そのストレスも加わって症
状が重くなったんじゃないのかな。

カレシも不安感が強い性格で、些細なことでパニックになったり、何かが気になって頭から
離れなくなったりすると、身体症状が消化器系統に出て来る。そのカレシに飛蚊ができたと
きは、「どうして生きて行けばいいんだ」とパニックを起こして、落ち着かせるのにひと苦労し
たけど、幸いにもいつの間にか見えなく(気にならなく?)なったらしい。ちなみに、国際的な
分類にも精神疾患の診断指針であるDSMにも「心身症(psychosomatic disease)」なる
病気は(まだ)存在しないし、独立した「心療内科」も(まだ)ない。でも、「まだ」ないというだ
けで、将来は北米でもヨーロッパでも心の堤防決壊が増えて、「心身症」という病気が世界
的に認知される日が来ると思うな。

ワタシの右目の飛蚊なんか、網膜検査でロス先生が「ほお、これは大きい」と驚嘆したくらい
の真っ黒なのが、もう30年近く目の前をふわふわと漂っている。不都合があるとすれば、
仕事に集中しているときに、脳が「虫」だと勘違いするのか、無意識に手で目の前を払って、
弾みで自分の鼻っ柱をパシッとやってしまうことがあるくらいかな。まあ、小町でもたくさんの
飛蚊持ちが気にならなくなると言っているように、飛蚊症はその人のストレス耐性のリトマス
試験紙のようなものなのかな。