京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

お精霊さんの迎え鐘

2007年08月11日 06時34分51秒 | 行事

↑地獄絵図

8月7~10日まで、六道珍皇寺で「六道詣り」がありました。
六道珍皇寺は、臨済宗建仁寺派の寺。延暦年間に慶俊が創建らしいのですが、ほかにも空海説や小野篁説はじめ諸説がようです。





この付近はかつて死者を鳥辺野(とりべの)へ葬送する際の野辺送りの場所で、六道の辻と呼ばれ、この世とあの世の境といわれていた。
※六道/六道というのは仏教用語です。有情(生あるもの)はこれ全て三界に生きています。すなわち、欲界、色界、無色界です。そして、そこで生き死にを繰り返します。輪廻転生です。とくに欲界にいる生類は業によって、6つの世界を生まれ変わり死に変わることになります。その6つの世界が六道です。すなわち地獄道、餓鬼道、畜生道、阿修羅道、人間道、天道です。



京都では、お精霊さん(おしょらいさん)を迎えにいく場所が二カ所あります。一カ所はこの六道珍皇寺。もう一カ所は、上京区の千本えんま堂(引接寺)です。



小野篁(おのたかむら、802年~852年)が冥土通いをしたという井戸があります。
遠くからしか見れませんが見たところ普通の井戸。
小野篁さんは、不思議な人なんです。
昼間は、天皇さんにつかえた官僚。夜は閻魔庁につとめていたという人。
きっと家のローンをたくさん抱えてはったんかな。
いまなら問題になるケースやね。(笑)







珍皇寺のお精霊さんのお迎えの方法は、水塔婆を納め、迎え鐘をつき、槙(まき)の葉を求めてご先祖の精霊を迎えます。そうなんです。先祖霊のことを京都では「お精霊さん」と呼んでいます。特に新しいお精霊さんは、念入りに行います。でないと帰ってこれないかも。
迎えたお精霊さんを家に連れて帰るのです。で家でいっしょに過ごします。
それで16日の夜、灯籠流しや大文字の送り火で向こうの世界にお精霊さんを送ります。
動画はこちらへ
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2 コメント

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閻魔さま (路渡カッパ)
2007-08-11 10:08:56
嘘ついたら閻魔様に舌抜かれるよッ!
・・・恐ろしいフレーズで威かされましたが。
今の子は、地獄絵程度では震えないのかも。
もっとエグイゲームを平気でやってるものねw

今日も暑そうですね、外へ出ると耳の穴から煙が出そうです・・・
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>路渡カッパさん、こんにちは (京男)
2007-08-11 14:06:02
昔は、こういうの怖かったよね。
地獄絵図とかも。
いまでも珍皇寺の境内は異様な感じがします。
どうも苦手かな。線香の匂いのせいか。
今の子は、地獄絵図ではビビらんだろうな。
今日は、墓参りと里帰りをしてきました。
暑かった。
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