京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

東寺「天降石」

2019年02月18日 05時26分50秒 | 社寺

↑東寺の天降石

この石は、いつもの贔屓君の西隣にある。
「天降石(てんこうせき)」と呼ばれている。
文字通り「天から降ってきた石」といわれ、この場所に古くからあったそうです。
見ると隕石ではなさそう。



江戸時代では「不動石」とか「五宝石」「御法石」とも呼ばれ、民衆の間で信仰の対象となっていたようです。
贔屓君もそうですうよね。
京都市内の社寺には、「撫物(なでもの)的」なものが多いです。
それらを見るとまだツルツルになっているところを見ると現役なんでしょう。


↑贔屓君が背負う石版



昔「病気は、得体の知れない霊的なものが憑く結果生じたものである」という考え方がある。その穢れを何かに移し、川に流したり、炊きあげることにより悪い穢れを取り除き、病気を平癒すると考えた。
いまのように庶民が簡単に病院に行って治療することができない時代。それしか方法がなかったのかも。
だから「どこそこの場所の石を触れば平癒する」という噂を聞きつけて、人が集まったのでしょう。



この天降石、昔は囲いがなかったかも。
それを病気の人が触る。また次の人が触る。
病気によっては、感染する危険性はないのかな?
明治の中頃には石を撫でることを禁止する制札が立ったり、昭和4年頃にも同じような問題が起きたというエピソードが残されています。
細菌やウイルスがそういう感染で起こるかどうかわからないけど、穢れのようなものがうつる可能性はあるかも。



この石自体に浄化能力があれば問題ないけど、中には強いマイナス的なものに憑かれてた人がいて、それを置いて行く場合だってあるかも。
そんな非科学的なといわれそうですが、ありえるかもしれません。
個人が中古品を売買して、そういう物品を購入し、使ったり、着たりする時代になりました。もし問題ある物件がなんの浄化?していない状態で使うと問題を引き継ぐ?ことになる場合もある。使用履歴が明確でないものは避けた方が無難ですね。安いけど高くつく場合もあります。



最近、スマホを使う人を見ていると危ないと感じます。
その人の心というか意識がない状態になっている人を見かける。
その状態で駅や交差点、橋、川、社寺に行くと浮遊している霊的なモノに憑依される危険性がある。そして不可解な事件に巻き込まれる。



こういう撫物でも不用意に撫でるのは危険なことなのかも。
「パワースポット」などといい「おもかる石(重軽石)」を触るのも危ないことなのかもしれません。京都市内に悪いパワースポットも数多くあります。いいパワースポットは極めてするない。そんな簡単にパワースポットなんでありません。安易に行くべきでないですよ。
そういう所に行き、遊び半分でやってはいけませんね。
まあ、個人の自由といえばそうですが。

和菓子
クリエーター情報なし
河出書房新社

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(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

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2 コメント

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おはようございます (すー)
2019-02-18 13:34:08
なでで、病気を治す、穢れを落とす・・・ですよね!。昔なら、病院など簡単に行ける時代ではなかったのですがったのでしょうね。
最近では電車のつり革でも人のすぐに後に握るのを嫌がる時代。なでることも抵抗のある人もいるでしょうね。
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>すーさん、こんにちは (京男)
2019-02-19 17:34:38
時代小説を読むと昔は大変だったようです。
病気になったらお百度・・・なんて時代もあった。
加持祈祷もありでした。
波動というのは、ありえます。電車のつり革、多いそうですね。逆に掃除を殆どしない人もいる。
おかしい人が増えたかも。
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