訪米中の自民党の二階俊博幹事長は、米民主党のシューマー上院院内総務と会見した際に、日露戦争の名に因む正露丸をプレゼントしたと報じられております。その効果を推察しますと、同氏は、“愚かな味方”となるのかもしれません。
かつてマキャベッリは、“無能な味方よりも有能な敵のほうが役にたつ”とする格言を残しましたが、“有能な敵”よりも“愚かな味方”を恐れる言葉は世界各地で見られるそうです(ハンス・フォン・ゼークト、ゲーテ、ナポレオン…)。 自陣営の足を引っ張る味方ほど危険な存在はいないわけですが、国際的にも二階幹事長は親中派を代表する日本の政治家として知られるだけに、正露丸の一件には、まずは中国が頭を抱え込むことになりましょう。
大方のメディアでは、二階幹事長は、ロシアとの関係でトランプ政権を追及している民主党に対する応援アピールを込めたのではないか、と憶測されています。“正露丸”の名称は、今では“正”の漢字を当てていますが、本来は“征露”、即ち、ロシアを征するという意味であったそうです。日露戦争にあって日本軍の将兵の多くは、慣れない戦地での食事に胃腸を壊し、見えない病原菌との闘いに苦戦していました。そこに特効薬として登場したのが正露丸であったのです。この逸話は、二階幹事長の年齢の日本人であれば誰もが知っているはずです。先端的な医薬品が数多く製造されている今日、100年以上前に開発された胃腸薬を意図的にプレゼントとして米民主党に贈ったとしますと、そこには、明らかに対ロを意識した思惑が想定せざるを得ないのです。
親中派の同氏が、正露丸を反トランプ政権=反ロシアの立場のメッセージとして用いているとしますと、その贈り先が米民主党であったことは、中国の米民主党支援の立場をも明るみにします。否、トランプ政権とロシアとの関係以上に、米民主党政権と中国との癒着は、アメリカの国益を著しく損ねてきた経緯があります(共和党内にも親中派政治家はおりますが…)。南シナ海問題をはじめとした中国の本格的な無法国家化は、オバマ前大統領による“世界の警察官”の職務放棄に起因しているといっても過言ではありません。その背後には、巨額のチャイナ・マネーや民主党支持勢力の中国利権が絡んでおり、米民主党は、トランプ大統領を“売国”の廉で責められるほど自らも潔白ではないのです。
米中間での「百日計画」の期限が切れた今日、トランプ政権が、対中強硬策に転じつつあります。こうした国際社会の現状を見ますと、中国が米民主党をバックアップする形で、トランプ政権を揺さぶっているとする憶測も成り立ちます。二階幹事長の正露丸事件は、本人が意識しないまでも、米民主党と中国との関係を示唆しており、この意味において、中国による米国内での反トランプ工作活動を暴露しているとも言えるのです。攻撃は最大の防御と心得る中国にとりましては、民主党との関係は、何としても“隠しておきたいこと”の一つであったことでしょう。
かくして二階幹事長は、中国にとりましては、“愚かな味方”となるのですが、一方、日本国政府にとりましても、同氏は、日本国の信頼性を失墜させる“愚かな味方”ともなります。アメリカの同盟国でありながら、政権与党の幹事長が中国の利益を最優先にして働く政治家なのですから。二階幹事長は、国連でも「水と災害」に関する特別会合でデビューを果たしておりますが、ここまで来ますと、日本国の政治家でありながら二階幹事長は日本国の”味方”であるのかさえ、怪しくなってくるのです。
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かつてマキャベッリは、“無能な味方よりも有能な敵のほうが役にたつ”とする格言を残しましたが、“有能な敵”よりも“愚かな味方”を恐れる言葉は世界各地で見られるそうです(ハンス・フォン・ゼークト、ゲーテ、ナポレオン…)。 自陣営の足を引っ張る味方ほど危険な存在はいないわけですが、国際的にも二階幹事長は親中派を代表する日本の政治家として知られるだけに、正露丸の一件には、まずは中国が頭を抱え込むことになりましょう。
大方のメディアでは、二階幹事長は、ロシアとの関係でトランプ政権を追及している民主党に対する応援アピールを込めたのではないか、と憶測されています。“正露丸”の名称は、今では“正”の漢字を当てていますが、本来は“征露”、即ち、ロシアを征するという意味であったそうです。日露戦争にあって日本軍の将兵の多くは、慣れない戦地での食事に胃腸を壊し、見えない病原菌との闘いに苦戦していました。そこに特効薬として登場したのが正露丸であったのです。この逸話は、二階幹事長の年齢の日本人であれば誰もが知っているはずです。先端的な医薬品が数多く製造されている今日、100年以上前に開発された胃腸薬を意図的にプレゼントとして米民主党に贈ったとしますと、そこには、明らかに対ロを意識した思惑が想定せざるを得ないのです。
親中派の同氏が、正露丸を反トランプ政権=反ロシアの立場のメッセージとして用いているとしますと、その贈り先が米民主党であったことは、中国の米民主党支援の立場をも明るみにします。否、トランプ政権とロシアとの関係以上に、米民主党政権と中国との癒着は、アメリカの国益を著しく損ねてきた経緯があります(共和党内にも親中派政治家はおりますが…)。南シナ海問題をはじめとした中国の本格的な無法国家化は、オバマ前大統領による“世界の警察官”の職務放棄に起因しているといっても過言ではありません。その背後には、巨額のチャイナ・マネーや民主党支持勢力の中国利権が絡んでおり、米民主党は、トランプ大統領を“売国”の廉で責められるほど自らも潔白ではないのです。
米中間での「百日計画」の期限が切れた今日、トランプ政権が、対中強硬策に転じつつあります。こうした国際社会の現状を見ますと、中国が米民主党をバックアップする形で、トランプ政権を揺さぶっているとする憶測も成り立ちます。二階幹事長の正露丸事件は、本人が意識しないまでも、米民主党と中国との関係を示唆しており、この意味において、中国による米国内での反トランプ工作活動を暴露しているとも言えるのです。攻撃は最大の防御と心得る中国にとりましては、民主党との関係は、何としても“隠しておきたいこと”の一つであったことでしょう。
かくして二階幹事長は、中国にとりましては、“愚かな味方”となるのですが、一方、日本国政府にとりましても、同氏は、日本国の信頼性を失墜させる“愚かな味方”ともなります。アメリカの同盟国でありながら、政権与党の幹事長が中国の利益を最優先にして働く政治家なのですから。二階幹事長は、国連でも「水と災害」に関する特別会合でデビューを果たしておりますが、ここまで来ますと、日本国の政治家でありながら二階幹事長は日本国の”味方”であるのかさえ、怪しくなってくるのです。
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