ノーベル平和賞・劉暁波氏が危篤 服役中、がんと診断
2010年にノーベル平和賞を受賞しながら授賞式への出席が叶わなかった中国の民主化運動家、劉暁波氏は、末期癌の診断を受け、今や死の床にあります。その崇高な魂は、28年前に天安門広場で共に闘い、若き命を散らした同士達によって温かく出迎えられることでしょう。よくぞ迫害に耐え、闘い続けてくれたと…。
劉氏の発病については、政争に敗れて失脚した簿熙来氏も同時期に癌に冒されたため、当局による暗殺説も根強く、真相は共産党一党独裁が降ろした真紅のカーテンによって覆われています。“核心”とという独裁的地位の確立を目前にして、毛沢東体制の再来を目指す習近平主席は、自らの体制を脅かす存在は全てこの世から抹殺したいのでしょう。相次ぐ政敵の死は、同主席の権力掌握に対する並々ならぬ執念の現れでもあります。
中国の民主化運動は、天安門事件を境に当局によって徹底的に潰され、劉暁波氏をはじめ、民主化と自由化を求めて闘った多くの運動家や活動家は投獄されたり、当局による厳しい監視の下に置かれてきました。その一方で、共産党政権側は経済成長を優先させ、豊かさを味わわせることで、国民から天安門事件の記憶さえ消し去ろうとしています。中国における民主化や自由化の灯は、今や、風前の灯なのです。
ところが、こうした中、劉暁波氏の病状悪化の報は全世界を駆け巡り、中国は、ここに来て、人権問題に関する批判に晒されることとなりました。国際圧力に押された中国は、アメリカとドイツからの専門医受け入れを認めざるを得ませんでしたし、ハンブルグで開催されていたG20でも、習主席は、従来の高圧的な態度とは打って変わって、人権問題では守勢に回らざるを得なかったそうです。
劉暁波氏は、死して中国共産党政権による弾圧体制の実態を世界に知らしめることで、生ける習主席を人道問題で追い詰めたとも言えます。中国国民の心に、希望の灯が絶えることなく燃え続けることを願って。
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2010年にノーベル平和賞を受賞しながら授賞式への出席が叶わなかった中国の民主化運動家、劉暁波氏は、末期癌の診断を受け、今や死の床にあります。その崇高な魂は、28年前に天安門広場で共に闘い、若き命を散らした同士達によって温かく出迎えられることでしょう。よくぞ迫害に耐え、闘い続けてくれたと…。
劉氏の発病については、政争に敗れて失脚した簿熙来氏も同時期に癌に冒されたため、当局による暗殺説も根強く、真相は共産党一党独裁が降ろした真紅のカーテンによって覆われています。“核心”とという独裁的地位の確立を目前にして、毛沢東体制の再来を目指す習近平主席は、自らの体制を脅かす存在は全てこの世から抹殺したいのでしょう。相次ぐ政敵の死は、同主席の権力掌握に対する並々ならぬ執念の現れでもあります。
中国の民主化運動は、天安門事件を境に当局によって徹底的に潰され、劉暁波氏をはじめ、民主化と自由化を求めて闘った多くの運動家や活動家は投獄されたり、当局による厳しい監視の下に置かれてきました。その一方で、共産党政権側は経済成長を優先させ、豊かさを味わわせることで、国民から天安門事件の記憶さえ消し去ろうとしています。中国における民主化や自由化の灯は、今や、風前の灯なのです。
ところが、こうした中、劉暁波氏の病状悪化の報は全世界を駆け巡り、中国は、ここに来て、人権問題に関する批判に晒されることとなりました。国際圧力に押された中国は、アメリカとドイツからの専門医受け入れを認めざるを得ませんでしたし、ハンブルグで開催されていたG20でも、習主席は、従来の高圧的な態度とは打って変わって、人権問題では守勢に回らざるを得なかったそうです。
劉暁波氏は、死して中国共産党政権による弾圧体制の実態を世界に知らしめることで、生ける習主席を人道問題で追い詰めたとも言えます。中国国民の心に、希望の灯が絶えることなく燃え続けることを願って。
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