私の勤めている幼稚園の園門の前には広大な田畑が広がっている。その田畑で初めて「揚げ雲雀」を見た。
「揚げ雲雀」とは、雲雀が元気よく鳴きながら空高く舞い上がり、その後に急降下して地面に降りるのである。辞書にはそう書いてあった。
私はまだ実際には見たことがなかったので、ほんとうにそうなのかと空高く上がっていった雲雀をじっと見ていた。そして、その雲雀は辞書に書いてあったと同じように激しくついばんだ後に、恐ろしい勢いで下降し地面に着地したのである。
私はあまりの凄さにびっくりするとともに感動してしまった。よいものを見ることができたと思った。
揚げ雲雀 雲となるまで 見ていたり 小川花久
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