松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

国語の「追求方式の授業」とは~1~

2014-12-01 11:34:12 | Weblog


これからこのブログには何回かに分けて、本会(浜松授業研究の会)で進めている国語の授業ついて記していきたいと思います。

 授業には、「教え込みの授業」と「追求方式の授業」の2種類があると考えています。
 「教え込みの授業」とは現在の授業の主流であり、新しい知識を知ることにその目的があります。そこに発達というものはありません。しかし、これから発達させようとするものを学ぶので、そういう意味では必要な授業であると言えます。
 それに対して、本会で試みているのは、「追求方式の授業」です。「追求方式の授業」とは知識(言葉)の意味を深める(変える・発達させる)ことにその目的があります。教え込むことはしっかりと教え込み、その上に立って、子どもの発達(可能性の現実)を大事にする授業であり、現在の授業の主流である「教え込みの授業」とは対極をなす授業だと考えています。
 「追求方式の授業」には、まず子どもたちに問診するということがあります。授業での学級課題を設定する時などでは、まず子どもたちの考えを問診することから始めます。これはどこまでも学級の子どもたちの現状から授業を出発しようとする意図の表れであり、子どもたちを大事にしようという意識の表れでもあります。次に対立です。国語の授業に対立という言葉を持ち込むと違和感を感じる人が多いかと思います。しかし、学級内に対立が生まれそのどちらかが正しいかを吟味していく過程はなんと言ってもおもしろく、子どもたちが夢中になります。さらに最後には、子どもたちが最初に持っていた教材に対するイメージが変わってしまいます。
 これは他の方式の授業にはない大きな魅力だと考えています。

※学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。

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2 コメント

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教育論として納得ですが (tsuguo-kodera)
2014-12-02 18:29:19
 小学生を教えたことがありませんので、管理人様の論の正当性は評価コメントできませんが、心して実践したい論旨のようにも思えました。ありがとうございました。でも試す機会はなく、棺おけに参ります。
 さてその前提で当方の60年前のクラスの国語を思い出すに、実は漢字の自習も先生の話も何も思い出せません。多分、無かったのかも。結構物覚えの良いたちですので、昔のことは良く覚えている老人です。
 国語の時間は朗読の練習と、ランダムな指名による朗読だったのかも。後は作文なのか小説作成なのか分かりませんが、兎に角、原稿用紙に文字を書いて先生が簡単なコメントをしてくれたことを覚えています。
 学びあいのような自発的、創造的な国語は今まで私が受けた国語の授業だと思っていました。朗読は恥でした。蚊の鳴くような声の奴と揶揄されていたのです。女の子は浪々と見事に朗読していました。
 私は緊張するとドモリになるし、違う行を読んでしなうような上がり症の子供でした。だから暗証するほどに家で国語の教科書を読んで覚えることになりました。
 高瀬舟、坊ちゃん、走れメロスなど、ほとんど空で読めるようにならないとダメだったのです。恥をかくのが嫌でやむを得ず勉強したのです。目標は憧れの女の子の朗読でした。
 女の子が好きで自発的に国語を勉強した子供でした。それが70になるまで小論指導で飯を食えるようになった一番の理由でしょう。
 数学オタクでコンピュータしかやらなかったのでに、です。この様な小学校時代の国語の授業が、定年後に高校の先生を指導できる所以だと言えると考えています。
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いつもコメントありがとうございます。 (Mrヒデ)
2014-12-02 21:27:46
 小学校、いや中学でも高校でも国語の授業は教師が指導するのに難しいと教科と言えるでしょう。それは、数学や理科のように明確に答えが出にくいし、芸能教科のように形として学んだ成果が見えにくいからだと思います。従って教える教師もいい加減な指導になりがちになりますし、教わる子どもも何とも面白さを感じない学びになるのだと思います。
 本研究会の国語の指導は、そういう曖昧な指導から具体的な指導により、子どもが真に国語の学びに喜びを持ち、しかもその指導がほんとうに国語の力がつくような指導になりうるように研究を進めています。
 この研究内容の具体は、今後このブログにて発信していきたちと思います。
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