ゲンジボタルが10分の1に激減しているという話を聞いた。どうもその原因は、外来種であるコモチカワツボ(1980年代のニュージーランドからの外来種)であり、これがカワニナと同様にゲンジボタルの幼虫の餌になっているためだそうだ。
ホタルが発光するのは、餌となるカワニナの中にあるマグネシウムを体内に取り入れることにより可能になる。しかし、コモチカワツボのマグネシウムはカワニナの10分の1しかない。そのために、ホタルの発光も10分の1と弱いものになってしまった。ホタルの交尾はメスがオスの光を求めた結果行われる。したがて、オスの光が10分の1に弱まれば、交尾の機会も計算上では10分の1になる。だから、当然、産卵の量も10分の1となり、ホタルが激減することになる。
コモチカワツボは氷の中でも、水温30度以上でも棲息する。また繁殖力が強く、どんどん日本各地に増えている。そうなると一層ゲンジボタルは減ってしまうことになる。淡い光で初夏の夜をほんのりと照らすホタルは、日本の夏の風物詩である。これがいつまでつづくであろうか心配である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます