キチジョウソウ（吉祥草）

　10月最後の日曜日30日もほぼ全国的に☀、東京も昨日と同じような気温で暑くも寒くもないちょうど良い天気が続きます。好天に誘われて、久しぶりに牧野記念庭園を訪ねてみました。紅葉になると園内が赤く染まりますが、もみじもその気配はなく紅葉はまだまだ先のようです。花の少ない時季ですが、花が咲くと幸運が舞い込むという言い伝えがある縁起の良いキチジョウソウが咲いていました。

　キチジョウソウはクサスギカズラ科の多年草で中国から伝わったのが野生化したと言われますが、関東以西で見られ繁殖力の強い植物だそうです。ヤブランと葉の形が似ており、地べたに近い所に花が咲くのでちょっと気づきにくいようです。たくさん生えている葉の隙間に高さ10㌢ほどの可愛らしい淡い紅紫色の花が咲いてました。穂状の花を下から上へ咲かせていき、6枚の花弁が軸に沿って反り返っています。花びらの外側は濃い紅紫色ですが内側は淡くなってます。花の後は実が生り、熟すと赤紫色になるそうです。

　別名を「吉祥蘭」「観音草」とも言い、花言葉は「吉事」「「よろこび」「祝福」です。