アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

強いぞ!タンポポ

2021-03-31 13:48:02 | Weblog
 明日からはもう4月ですよ。この前年が明けたと思ったら、あっという間にサクラが咲いて春爛漫のいい季節です。今日もスカッ晴れの季節を進めたようなあったかさで、汗をぬぐいながらの散歩です。道行く人の装いもさまざまですね。ワタシのように半袖姿もいればしっかり着込んで、中にはコートまで羽織ってと、季節の変わり目らしい一コマですね。ちょっと風がありましたが日向では心地よいというのも、これまでにはなかったこと。そんな時期になったんですねぇ。

 白子川縁を歩いていると、サクラはまだしっかり咲いていて、いつの間にか春の野草の代表タンポポがいっぱい。緑の草の中に群れて咲いているタンポポの鮮やかな黄色が目に染みるようです。タンポポって生命力が強い植物で、道路のアスファルトの隙間や玄関先のタイルの切れ目といった土のないような所でも根を張って咲いているのを目にします。ちょっとびっくりしたのは、川のコンクリート護岸の真ん中で咲いていたタンポポ。

 上からのぞきこんでみると、花筏の流れる水面をバックに咲いてます。増水した時にひっかかったらしいゴミにも負けずに、強いねえ。綿毛と一緒に飛んで、ちょっとした隙間でも着地して翌年は花を咲かすんだからすごいよね。この逞しさ、ちょっとは見習わなくてはね。
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石神井公園に春が来た➃カリン(花梨)

2021-03-30 15:15:58 | Weblog
 3月も残すところあと1日。今日も気温は高く季節を先取りしたような陽気です。東京はパッとしない空模様ですが昼前に20度になり、午後は都心で23.3度、練馬でも22.7度と半袖で十分な暖かさです。家の前の街路樹のイチョウの木の枝先にちょこっと緑が見えたと思ったら、もう小さな葉の形になってます。石神井公園を出てちょっと歩いたところにカリンの並木があり、ピンクの可愛い花が花盛りです。

 バラ科ボケ属の落葉樹で中国原産です。日本に伝わったのは平安時代で、弘法大師が苗を持ち帰ったといわれます。5枚の花弁の3センチほどのピンク色の花を咲かせます。よく見ると可愛らしい花ですが、カリンの場合花を愛でるというより後に生る実の方が珍重されるといった方が正解かもしれませんね。10月から11月頃実るカリンの実は黄色く甘い香りがします。そのままでは固く、かじっても渋いので焼酎に漬け込んだり、蜂蜜や砂糖に漬けてたばたりしますが、中国では古来から咳止めや鎮痛作用のある漢方薬として使われていたそうです。

 木肌がつるんとして奇麗で、春先の可憐な花が魅力で庭木に植える人も多いと言います。栽培にあまり手がかからないそうです。秋に熟した実を部屋に置いて置くといい香りが気持ちいいですよ。花言葉は豊麗、唯一の恋だそう。マルメロと似ていますが、マルメロは丸く、カリンは洋梨に似た形です。(この項終わり)
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石神井公園に春が来た③“生きた化石”ミツガシワ

2021-03-29 13:45:08 | Weblog
 春が来た!というより暖かいを通り越して、ちと暑いほどの天気になった29日の東京。夜中に目が覚めた時、気温はまだ15度あり暑いくらいだったもの。久しぶりに半袖で出たけど、まるで初夏だね。練馬では昼過ぎに23.7度まで上がりました。しばらくは20度を超える気温が続くそうですよ。天気もまずまずですので、こんな時は公園へいきましょう。

 石神井公園の三宝寺池は、井の頭池、善福寺池と並んで武蔵野三大湧水池と呼ばれます。中の島(浮島)には今日のテーマのミツガシワをはじめコウホネ、カキツバタなど主に北方系の親水性植物が群落を作っており、昭和10年に国の天然記念物に指定されています。これらの沼沢植物は散策できる木道のある水辺観察園でも生育しており見ることが出来ます。

 ミツガシワは、北半球の寒冷地に分布し湿地や浅い水中に生える一属一種の植物で、亜寒帯や尾瀬のような高原に多いが三宝寺池のような暖帯の一部にも孤立的に自生している所もあります。4月頃、白い花をたくさん咲かせます(今年はちょっと早いですね)。氷河期の生き残りの植物だそうで、寒さを防ぐためか花弁には細かい毛がいっぱい生えてます。人類出現の前になる約200万年前の氷河期には北半球全体に広がっていたそうですが、生き残りは少なくなっているようで、このため“生きた化石”と称されることもある珍しい植物です。名前の由来は3枚の葉が柏の葉に似ていることから。花言葉は「わたしは表現する」だそうです。
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花筏(はないかだ)

2021-03-28 14:12:30 | Weblog
 28日は東京は朝から今にも降り出しそうな天気。日本海を北上する低気圧と日本の東海上にある低気圧の影響で雨の範囲が東に広がり、関東も夜は本降りの雨になりそうといいます。どうしても欠かせない用事があったのでちょっと早めに出かけましたが、風がやや強く、ぽつぽつと雨粒が顔に当たり予報通りに悪天候になりそうな雰囲気です。帰り道、雨には降られずに済み白子川沿いを歩いていると、風に散ったサクラの花びらが水に流れています。花びらが水面を筏のように流れて行く様は花筏(はないかだ)と呼ばれ、昔から親しまれています。

 花見シーズンが終わる頃、咲き誇っていた花びらが散ってしまうので見られる現象ですが、まだ花盛りの時も風や雨の影響で花が散り花筏が見られます。花散らしの雨などといいますが、筏もそうですが風流ですね。サクラも花筏も春の季語です。とてもきれいな花筏の語源を調べているうちに、素敵な解説に出合いましたのでご紹介しましょう。単に春を表す言葉ではなく、花が散ることを意味する(盛者必衰の儚さ)、終わりは必ずやってくるということの暗示を表す奥深い花言葉だといいます。なるほどその通りですね。勉強になりました。
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石神井公園に春が来た②ニリンソウ

2021-03-27 16:09:45 | Weblog
 今日も東京は18度を超え春らしい暖かさですが、明日28日からまた天気が崩れ月曜日にかけては春の嵐になりそうといいます。どうも週末になると天気が悪化という傾向が続いていますね。都心では今月に入ってから土、日で晴れたのは14日だけです。

 石神井公園の三宝寺池は周囲を散策できるように木道があり、新緑の季節は緑のトンネルを歩きながら景色が楽しめる雰囲気があります。近くの水辺観察園は水生植物や様々な季節の花が楽しめますが、今はニリンソウが見頃です。この近くでは板橋区の赤塚植物園の群生が有名ですが、石神井公園や大泉の牧野記念庭園のニリンソウもそこそこ見ごたえがあります。かつては都内でも雑木林で普通に見られた花ですが、都市化による樹林の減少で少なくなっているそうです。

 一つの茎に二輪の花を咲かせることが多いことからニリンソウの名がつけられたそうで、小さな白い花はスプリングエフェメラル(春の妖精)のひとつです。地下の根茎で増えるため、しばしば群落をつくりますが、同公園のまとまって咲いている様子はまるで花束のようです。有毒のトリカブトと間違えられることもあるので注意が必要です。名づけのもとになった一つの茎に二つの花をつける様子から花言葉は「ずっと離れない」「友情」「協力」だそうです。


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