十月桜

　朝晩はめっきり寒くなりましたね。北海道では平地でも雪が降ったようです。いくら北国とはいってもまだ十月半ばですから平年よりは大分早かったでしょう。こちら本州でも高い山には降雪があったそうですから、秋が足早に駆けて行ってしまうのでしょうか。練馬でも１９日は最低気温が１４度と冷え込みました。日中は曇りの予報だったものの、早い時間から太陽が顔をのぞかせまずまずの天気でしたが、最高気温は２０度そこそこでしたからしっかり着込んでいる人も多かったです。

　まだ足の痛みが残り、あまり遠くまで歩けないのですがせっかくの好天にじっとしているのもなんですから、家から２０分ほどのもみじ山憩いの森（今は北大泉公園というようです）まで歩いてみました。名前のように紅葉がたくさんあり秋は赤く彩られるのですが、さすがに紅葉はまだちっとも進んでいません。その代りそろそろだろうと思っていた十月桜の花がぽつぽつ咲き始めていました。このサクラはエドヒガン系のコヒガンの雑種といわれており、つぼみ全体の三分の一が１０月に咲き、残りが翌年の４月上旬に咲くそうで年に二回楽しめます。春のサクラより大分小ぶりで薄っすらピンクがかっている八重咲きの可愛い花です。満開になると結構長いこと咲いていて、遅れてくる紅葉と一緒にも楽しめます。

最後の夏…でしょうね

　間もなく北国では高山に雪が降り、そろそろ平地でも霜が降りる季節だというのに、関東は昨日、今日とまだ夏が居座っているような暑さでしたね。１２日の東京は都心で午後１時に３１．３度と遅い真夏日の記録を更新、練馬でも同２時ごろに３０．２度と真夏並みの暑さでした。東京で１０月１２日に真夏日を記録したのは１８７５年に統計を取り始めて以来最も遅いといいますからまさに記録的な暑さだったんですね。この時期にＴシャツで散歩に出たのは初めてでしょうか。歩道わきの花壇にはツツジの花が咲いていたのにびっくり。サクラが咲いた所もあったようで、もしかしたらと気を付けて歩きましたがさすがにサクラは見られませんでしたが、ツツジもまさか春先に咲いたのが残っていたのではないでしょうねぇ。

　暑さも“最後の悪あがき”で連休明けには２０度前後と秋らしい天気になりそうですが、振り返ってみれば今年は異常な年だったような。冬が長く寒い日が多く、春はほんの束の間、いきなり夏が来たようでした。四季のリズムが崩れかかっているのでしょうか。雨もこれまでと違って急にドカンと襲ってくるゲリラ豪雨が多発、竜巻も何度かありましたし、どっかが狂っているのかもしれませんね。いやなのはこれからの冬が寒くなりそうな予報が出ていること。寒いのは厭、願わくば外れて欲しいと祈ってます。

モクセイの花咲くころは…

　何日か涼しい日が続いてましたが６日は東京も夏が戻ってきたような天気でした。練馬は昨日は最高気温が２０度にも届かない、どちらかというと寒いと感じる天気でしたが今日は一転、２４度と歩いていて汗ばむほどで本当に体調管理が難しい時期ですね。近くの公園を歩いていたらどこともなく芳香が漂ってきて…キンモクセイがいっぱい花をつけていました。春にも香りで季節を実感する花がありますが、キンモクセイは特に香りが強く、周りを見渡してもそれらしいものは見当たらなくても風が香りを運んでくるといったこともありますね。

　毎年のことですがこの時期になると決まって思い出すのが、モクセイの花咲くころは ふるさとの顔思い出す～というニッセイのおばちゃんが笑顔を運ぶふるさとが懐かしくなるあの歌です。何となく感傷的になる秋だからでしょうか。春や夏ではだめなんですねぇ。秋だから、風に漂うモクセイの香りが体に染みついているから、幼いころを過ごしたふるさとを思い出す心のスィッチが入るのかも知れません。幼馴染のあの顔、この顔に会える、中学の同窓会が月末にあります。関東周辺に住む仲間の関東支部の集いですが地元からも何人か駆けつけてくれるそうで、飲むほどにお国訛りも飛び出すことでしょう。楽しみな秋でもあります。

台風去って久々に虹が

　台風２２号は心配された被害もなく、足早に去っていきました。２日の東京・練馬は内陸のためか雨も風もたいしたことはありませんでした。それでも午前中は気温も上がらず、長袖姿の人が多かったですが、午後になって晴れ間も見え徐々に気温も上がり最高気温は夕方に２６．８度とやや暑さが戻ってきました。そして午後５時前には東の空に虹が見られました。もっと早く気付けばもう少し大きかったのかもしれませんが、地平線近くの部分だけの小さな虹でしたが…。でも虹を見たのは３年ほど前に見て以来ですから、ちょっぴりうれしかったなぁ。まあ、ロト６で末等が当たったような気分でししょうか。

　アキレス腱周囲炎、しつこくてまだ完治しません。友人曰く「寄る年波ですからお大事に」だって。年波ごときに寄られてたまるかと、打っちゃりたいのですが敵も手を抜いてくれません。たまに、若いですねなんてお世辞を言われていい気になってましたが、確かに身体は頭で考えるのについて行けなくなっているようです。

さまざまな…秋

　今日からもう１０月です。いつも書くのですが時の経つのは本当に早いもので、今年も残すところあと３か月ですねぇ。東京は時々雨、との予報が出ていたのですが外れたようです。この日から衣替えということですが、暑がりのワタシにとってはまだ半袖で十分でした。秋本番、スポーツに、読書に、そして食欲の秋で、本来なら多少ウキウキしそうなものですが、どうも今年は気の晴れない秋です。何といってもやりきれないのは値上げの秋という言葉がずっしり肩にのしかかってくるからでしょう。

　これまでもバターなど上がっていたものもありますが同日出荷分からはさらに、牛乳、ごま油、小麦粉、それにささやかな夕方の楽しみである日本酒などが値上げされます。他にもあるようで、こうやって書いているだけでいやになってしまいます。おまけに年金も減るとあっては高齢者にとっては生活に響くので、○○の秋なんて言って浮かれている場合じゃないんだね。さらに追い打ちをかけるように、来春から消費税の３％アップが決まりとのニュースが。増税に備え、経済対策を実施するというものの、高齢者・女性・若者の対策の拡充とあるだけで具体的に何をどうするといったことは皆目わからずで、弱者にとって増税は辛いものになりそうです。こう値上げの話が続くとこちらがネを上げる秋になりますね。