アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

地方の悲鳴

2009-01-31 15:53:44 | Weblog
 北海道の老舗百貨店「丸井今井」が破綻、民事再生の申請を出したというニュースが報道されました。北海道で暮らしたことのある人なら誰でも知っていることですが、丸井は札幌など道内主要都市に4店舗を展開するデパートの雄で、道内の人たちは親しみを込めて「丸井さん」と敬称をつけて呼ぶほど地元に密着していました。ですから地元の人にとってはかつての北海道拓殖銀行の破綻の時と同じくらいショックは大きいことでしょう。


 東京で暮らしているとわからないのですが、地方都市はもう何年も前からかなり疲弊しています。シャッターを下ろしたままの商店が目立つ活気のない商店街がどこへ行っても珍しくありません。人口流出が年々進み購買力が落ちているところに、郊外には大手資本の巨大店が進出して客を吸引、地元の小規模商店はあえいでいます。丸井は決して小さい店ではありませんが、今回の金融危機も足を引っ張ったに違いありません。


 反面、東京はますます一極集中が進んでいます。総務省が発表した08年の住民基本台帳に基づく人口移動報告では、東京の人口流入は鈍化したというものの12年も続けて増えています。繁華街を歩くとどこが不景気なんだろうと思えるほど新しいものが次から次と出来ています。日本全体としてみた場合、このアンバランスは危険ではありませんか。万が一、災害などで東京が機能しなくなった時、日本国はひっくり返るかもしれません。こんな歪な国になったのは政治にも責任があると思うんですが…。[写真は一極集中が進む東京。(都庁から見た新宿副都心)]


 
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木犀の実

2009-01-30 16:02:09 | Weblog
 練馬区大泉の比丘尼公園のギンモクセイに実がなりました。ちょっと目にはオリーブの実のようにも見える1㌢足らずほどの小さな可愛い実です。…が、ちょっと待てよ。図鑑などにはキンモクセイ、ギンモクセイは雌雄異株で日本には雄木しかないとあります。ということは実はならないはずですね。昨年秋、花が咲いていた時はギンモクセイだったなあ。香りも上品で控えめで…。どういうことだろうといろいろ調べてみました。


 まずわかったことは、モクセイ(木犀)といった場合はギンモクセイを指し、キンモクセイは変種であるということ。何を調べてもキン、ギンは雄木しかないと書いてあります。ふうん、それでは他には。あります、ウスギモクセイ(薄黄木犀)、ヒイラギモクセイというのが載ってました。ヒイラギモクセイはヒイラギとの交雑種で花も昨年見たのとは似てません。


 それじゃウスギモクセイか。これは雌雄両方あり、割と結実しやすいとあります。花はほんのり黄色がかっており、東京近辺には見かけないとありますが可能性としてはこれが最も近い。近年、矮性種のスイートオリーブというのが出回り人気があるようですので、撮っておいた写真を改めて見ると黄色っぽいといえばそう見えなくもありません。で、本日の結論はこれはウスギモクセイであろうということです。ちなみに実の利用法は何を見てもわかりませんでした。
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オオバン

2009-01-29 15:02:31 | Weblog
 東京から一番近い人造湖・埼玉県の彩湖は荒川の河川敷にありますが周囲にはまだ自然がたっぷり残っているので、数多くの鳥たちに出合えます。ユリカモメなども飛来し水鳥も多いのですが、初めてオオバンを見ることができました。実はこの鳥、全く知らなくて初めは遠くに見た時バンだと思っていたんですが、近づいてきたら違ってました。


 バンはくちばしが赤く先の方は黄色いんですが、見ている鳥はくちばしから額が白いんだもの。何だこれは!後で調べたところ同じクイナ科のオオバンということでした。全身が黒いところはバンとそっくりですが、背中の羽毛は青く光沢があるとのこと。よく見ると確かにそうですね。大きさもバンより少し大きいし、足には水かきがあるそうです。


 バンは石神井公園でもごく普通に見ることが出来、水辺をよちよち歩く姿を見ますがこちらは水かきはありませんね。オオバンはあまり陸に上がらないらしく足先までは見れませんでした。
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彩 湖

2009-01-28 15:30:39 | Weblog
 彩湖(さいこ)は埼玉県の南西部さいたま、戸田、朝霞市にまたがる人造湖です。荒川の河川敷にあり湖畔には公園も整備され休日は家族連れなどでにぎわう、東京から最も近い湖です。昭和40年代までは荒川はたびたび氾濫する暴れ川だったので、洪水調整と首都圏の水道水確保のために荒川調節池総合開発事業として昭和55年に工事に着手、平成9年に完成しました。正式な名称は荒川第一調節池といいます。


 東京外環道の幸魂大橋(さきたまおおはし)からも見渡せる湖は広さ1.18平方㌔、全長8.1㌔の細長いもので総貯水量は1060万立方㍍。戸田市側には道満グリーンパーク、上流にあたるさいたま市浦和区の方には荒川彩湖公園と二つの公園があり、親水ゾーン、自然保護ゾーン、野外活動ゾーンにわかれ、バーベキュー広場をはじめ野球、サッカーなどの運動場も完備した一大レクリエーション地帯です。


 全体はとても広く散歩には好適。風に吹かれて湖畔の遊歩道を歩くもよし、自然がいっぱいの園内をブラブラして小鳥を追うのもまた楽しいものです。JRの武蔵野線をはさんだ浦和側には有名なサクラソウの自生地や秋ケ瀬公園も広がります。グリーンパーク、秋ヶ瀬公園はそれぞれ駐車場も完備してますが、歩いては行けますがクルマでは行き来が出来ません。管理する自治体が異なるためらしいのですが、考えてもらえたらと思います。


 湖は相当深い部分もあるので遊泳は禁止になっていますが、お天気の良い日にはウィンドサーフィンを楽しむ人たちの姿も見られます。写真の幸魂大橋の手前に一人、サーファーがいますが、わかりますか。また珍しい鳥にも出合いましたが、それは次回に紹介しましょう。
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平日の公園

2009-01-26 15:45:54 | Weblog
 いくぶん春めいてきたかなとはいうものの、陽が翳ったりちょっと風が吹いたりするとまだ寒いですね。休日はそこそこの賑わいを見せる公園も平日は時折、カラスやカモの鳴き声が聞こえるくらいで、比較的静かなものです。わりあい殺風景なな中で、カラフルな色彩が目に飛び込んできた石神井公園のボート池。一列に並んで岸に係留されているボートは水面にも反射してとても綺麗に見えませんか。


 ボートの営業は2月いっぱいの冬の間は休日のみの営業で、平日はいつもこのように岸につながれているのですが、何の変哲もない風景でも結構絵になるものだなあと思った次第です。いまいち楽しみの少ないこの季節の散歩でも、それなりの被写体はあるものです。
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