北海道の老舗百貨店「丸井今井」が破綻、民事再生の申請を出したというニュースが報道されました。北海道で暮らしたことのある人なら誰でも知っていることですが、丸井は札幌など道内主要都市に4店舗を展開するデパートの雄で、道内の人たちは親しみを込めて「丸井さん」と敬称をつけて呼ぶほど地元に密着していました。ですから地元の人にとってはかつての北海道拓殖銀行の破綻の時と同じくらいショックは大きいことでしょう。
東京で暮らしているとわからないのですが、地方都市はもう何年も前からかなり疲弊しています。シャッターを下ろしたままの商店が目立つ活気のない商店街がどこへ行っても珍しくありません。人口流出が年々進み購買力が落ちているところに、郊外には大手資本の巨大店が進出して客を吸引、地元の小規模商店はあえいでいます。丸井は決して小さい店ではありませんが、今回の金融危機も足を引っ張ったに違いありません。
反面、東京はますます一極集中が進んでいます。総務省が発表した08年の住民基本台帳に基づく人口移動報告では、東京の人口流入は鈍化したというものの12年も続けて増えています。繁華街を歩くとどこが不景気なんだろうと思えるほど新しいものが次から次と出来ています。日本全体としてみた場合、このアンバランスは危険ではありませんか。万が一、災害などで東京が機能しなくなった時、日本国はひっくり返るかもしれません。こんな歪な国になったのは政治にも責任があると思うんですが…。[写真は一極集中が進む東京。(都庁から見た新宿副都心)]
東京で暮らしているとわからないのですが、地方都市はもう何年も前からかなり疲弊しています。シャッターを下ろしたままの商店が目立つ活気のない商店街がどこへ行っても珍しくありません。人口流出が年々進み購買力が落ちているところに、郊外には大手資本の巨大店が進出して客を吸引、地元の小規模商店はあえいでいます。丸井は決して小さい店ではありませんが、今回の金融危機も足を引っ張ったに違いありません。
反面、東京はますます一極集中が進んでいます。総務省が発表した08年の住民基本台帳に基づく人口移動報告では、東京の人口流入は鈍化したというものの12年も続けて増えています。繁華街を歩くとどこが不景気なんだろうと思えるほど新しいものが次から次と出来ています。日本全体としてみた場合、このアンバランスは危険ではありませんか。万が一、災害などで東京が機能しなくなった時、日本国はひっくり返るかもしれません。こんな歪な国になったのは政治にも責任があると思うんですが…。[写真は一極集中が進む東京。(都庁から見た新宿副都心)]