アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

柿右衛門の朱赤(あか)

2006-11-29 11:29:53 | Weblog
 久しぶりにスカッと晴れましたね。このところめっきり寒くなって、北海道からは雪の便りも聞かれますがもう暦の上では冬ですものね。この時期になると、残り少なくなった柿が真っ赤に熟れているのをよく見かけます。青空をバックにした柿の実の赤は何ともいえない美しさです。目の前いっぱいに広がるりんご畑にたわわに実る真っ赤なりんごも、信州や青森で目にしました。これも何ともいえない風情がありますが、りんごは本当の真っ赤。熟れた柿は赤というよりは朱だよね。

 正確に言うと、赤でもない、朱でもない、ことばで言い表しにくい色でしょう。この朱赤に魅せられたのが江戸時代の陶工、柿右衛門ですね。柿右衛門は佐賀有田の陶工で、姓は酒井田。なんとかあの赤を再現したいと、努力を重ねてついに初めて赤絵磁器を完成させたのが江戸前期のこと。以来、何代にも亘り柿右衛門様式として引き継がれてきています。

 現在、パソコンなどは1600万色などという色をデスプレー上で再現できるので、ほぼ見た目と同じ朱赤の写真が見られますが、プリンターで再現するのは機能に差があるのでそう簡単ではなさそうですね。いつまで見上げていても飽きないほどの色ですが、これが落ちてしまうともう冬です。
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富士塚

2006-11-24 16:28:01 | Weblog
 日ごとに寒くなるようですね。この時期の散歩は午前中がいいようです。お天気がまずまずでも午後になると気温が下がることが多いようなので、比較的暖かいうちに外へ出ましょう。空気がひんやりするこの時期は、富士山もよく見えることが多いですね。

 霊峰富士山は古くから信仰の対象とされてきました。江戸時代中ごろから昭和にかけて、富士詣でをする人たちによる富士講が各地につくられ、それぞれ代表者を選び費用を負担し合って富士詣をしていましたが、代表に選ばれなかった人でも行けるようにと、富士に模して造られたのが富士塚です。

 練馬区内にもいくつか富士塚がありますが、大泉町1丁目、八坂神社の中里富士塚(大泉富士塚ともいいます)は高さ12メートルと区内で最も大きい規模の“ミニ富士”です。本物の富士山同様、登山道には合目があり、富士詣と同じご利益があるということです。明治時代に造られたといわれますが、江戸時代にはすでに原型があったようです。毎年8月1日には山開きが行われるそうですので、来年はその様子をご報告しましょう。
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紅葉とヒマワリ

2006-11-21 16:14:38 | Weblog
 めっきり寒くなりましたね。寒気が駆け足でやってきたようで、月曜日なんてセーター着ても寒かったもんね。でも、駆け足でくたびれたらしく、一息したのか今日は久々に暖かかったので、日頃あまり歩かないところをと、目白通りを練馬に向かってスタート。途中、環八に沿って方向を変え、光が丘に向かい公園を縦断して戻りました。所要時間2時間半、15,000歩、8.6キロの散歩でした。

 公園の木々はすっかり色づいており、特にイチョウは柔らかな日差しを浴びて黄金色に輝いてます。散歩をしていると、時折、??ということがありますが、本日もまた公園の一角で?が…。

 なにこれ?なんで今頃ヒマワリが咲いているの?もしかしたら違うのではともおもいましたが、どう見てもヒマワリだよなぁ。ということで、色づいたプラタナスをバックにパチリ。とても不思議な感じがしますね。ヒマワリって真夏に咲くのに、もしかしたら本当に違う花なのかしら…ネ。
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よみがえる練馬大根

2006-11-18 16:39:48 | Weblog
 まずまずの天気に恵まれた土曜日、練馬区・光が丘団地の公園で、今年もJA
東京あおば、練馬区主催の農業祭がにぎやかに開かれました。農産物の品評会や展示即売会などが人気を集めていましたが、やはり最大の呼び物は練馬大根の即売です。

 練馬大根の歴史は古く江戸時代から栽培され、沢庵で全国に名を知られるようになりましたが、市街地の拡大、食生活の変化などで栽培面積が減り始め昭和30年代に入ると衰退の一途をたどり、いつの間にか“まぼろしのだいこん”になってしまったようです。実際に見たことも、食べたこともない人でも名前を聞いたことがある人は多いことでしょう。

 歴史のあるものが消えていくのは困ったことと、練馬区が主体となって平成に入ってから練馬大根を見直す会を発足させ、復活に乗り出しました。現在は保存育成生産者十数人に委託生産をしてもらっていますが、まだまだ広く流通に乗せるほどの量ではありません。年間8000本ほどの収量ですから、実際に食べられる機会はそう多くありませんが、年々名前とともによみがえりつつあるのはうれしいことです。すぐ食べられるように、沢庵を買ってきましたが「漬物に最適」というだけあっておいしいですよ。
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水辺の貴公子が…

2006-11-16 17:13:03 | Weblog
 長い尾っぽを振りながら波のように飛ぶセキレイは近頃、水辺でなくてもいろんなところで見かけますね。大抵は羽根の黒いセグロセキレイかハクセキレイで、みるからに綺麗なキセキレイはあまり見ることができません。少なくとも東京のような住宅の密集したところで見かけることはないと思ってましたが、いるとこにはいるんですね。

 大泉学園町を流れる白子川。両岸はずうっと住宅が連なり、河畔は散歩コースになっているんですが、その一角に「住んでいる」ようです。川はちょっとやそっとの大水ではあふれないよう、コンクリート護岸になってますがこのあたりは水草が川面にいっぱい生えてるので、お気に入りになったのかもしれません。縄張り意識の激しい習性の鳥だけに「ここはオレの縄張り」と決めたのでしょう。

 民家の塀の上を歩いたり、駐車している車のうえにのぼったり、貴公子然とした優雅な姿を盛んにアピールしてます。ただ、近所の人によると「こうやって川を覗く人が増えると、川をきれいにしようという声が高まるからいいんですが、キセキレイは車や家の窓などにフンをひっかけるから困るけど」とか。(写真:民家の塀の上でポーズをとるキセキレイ。クリックすると大きくなります)
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