アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

シモバシラ

2022-10-17 13:39:03 | Weblog
 17日は北海道付近と本州の南にある二つの前線の影響で天気の悪い所ばかりですね。東京も弱い雨が降ったり止んだり。昨夜は夜通し20度近い気温でちょっと暑かったし、今日も天気の悪い割には湿度が髙いので軽装でも大丈夫です。水曜日からは天気も回復して東京は☀マークが続きますが、寒気の流入で朝の気温は低くなり都心でも10度近い日があるそうです。

 昨日訪ねてみた牧野記念庭園でシモバシラの花が1本だけ咲いていました。シソ科の多年草で、実は花が有名なのではなく、枯れた茎に霜柱のような氷の結晶が出来ることで知られ名前もそこからきた植物です。とはいえ真っすぐに伸びた花序の片側だけにそろって付く白い花は可愛らしく、なんとなく霜柱っぽく見えなくもないですね。シモバシラは冬になって地上部が枯れた後も、根が地中の水を吸い上げて茎の上の方まで送り続けます。気温が氷点下くらいまで下がった早朝、(東京では1月頃でしょうか)雨や雪が降ってなく風もない時に、吸い上げられた水分が茎の割れ目からはみ出して外気に触れて氷になります。それが横に押し出されて広がり、茎に氷の花が咲いているように見えます。いわゆる自然現象で出来る、私達が目にする霜柱とは違います。

 シモバシラは水分を吸い上げる管が丈夫なのでしょうか。シソ科の植物はシモバシラ以外にも氷の結晶が出来やすいといわれるそうです。氷の花は以前、板橋区の赤塚植物園で見たことがあります。シモバシラの花言葉は「健気」です。
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