政府より企業のほうが資本の論理があるから対応が正直やねえ。 fb.me/6XWoMpllx
戦後史の中の歴史認識問題。アメリカとの戦争に負けたという認識が基本になっている。アジアへの視点が欠如。そしてダブルスタンダードの戦争責任への姿勢。対外的には戦争責任を最小限認めるが、国内的には戦争責任を否定・不問にしている。
しかし、ダブルスタンダードの動揺が起きた。宮沢談話、河野談話、村山談話の時代。これらで歴史認識が発展した。背景には教科書問題への取り組みや元兵士たちの加害証言が出たきたこと。
しかし、微妙な歴史認識の限界が出てくる。日本の大国化、日米安保の拡大、変質などを背景に、政治的判断が先行。そして安倍政権の誕生がこのような到達点を破壊し始め、逆流が始まる。
逆流の歴史的背景。戦後世代の大幅減。自信喪失・閉塞感から自信回復へ。NHKの日本人の意識調査の結果から。「日本は一流国だ」という意識が広がる。戦後史の到達点を学ぶことが大事。
靖国神社問題について。国内問題だけではない。靖国神社の経済的支柱の弱体化。国際的矛盾。サンフランシスコ講和条約との矛盾。対米関係上の矛盾。政教分離との矛盾。追悼施設としての限界。国民感情との矛盾。
安倍政権の歴史認識とは? 歴史の真実との矛盾。第一次安倍政権で始まった日中歴史研究の内容との矛盾。そして人間的矛盾。恣意的な死者の利用。悩んで死んでいった特攻兵士の声と靖国神社への顕彰。
平井美津子さん。「慰安婦」を学んだ子どもたちについて。全ての中学校教科書からの「慰安婦」の削除。河野談話時に「歴史の教訓として直視」とされ、97年度版教科書全てに記載されたが。その後安倍氏らの2つの会などからの攻撃で削除化進んだ。
なぜ、「慰安婦」問題を授業でするのか。当時の外国人差別や女性蔑視などの人権をかんがえる。性の問題を考える重要な契機になる。「慰安婦」被害者たちへの尊敬の思い抱く子どもたち。橋下発言を受けて授業をやった。彼の発言自体については知っていたが、「慰安婦」とは何かへの理解はなかった。
そこでの授業で子どもたちに当事者性を持ってもらうために授業を進めていった。学校現場では右派勢力、市会議員在特会などから名指しで激しく攻撃されてきた。現場は子どもたちが歴史認識を形成する最前線の場。だから攻撃が集中し、教育委員会などは萎縮していく。
安倍政権の教育再生。教科書改革実行プランを提示。1.通説がない記述はそれを明示し、児童生徒が誤解しないようにする。2.政府見解や確定判決事項はそれを記述する。3.未確定の時事的事項はそれを強調し過ぎない。4.教育基本法や指導要領に照らして重大な欠陥があれば検定不合格にする。
危惧される国家による関与、統制の強化。何が通説か不鮮明。その通説を政府が決めることになる。重要な歴史的争点事項で政府見解を記述することが合格基準になる。検定不合格に教科書会社は2000万円の損失に。検定合格が目標になり、自主規制が働く。
私たちはどうして行けばいいのか。亡くなる戦争体験世代。若い世代を中心にした学びの必要性。大人も子どもも人権が軽んじられている社会。国民みんなで幸せになろうではなくて、まず、自分がという考えが広がっている。他社に対する攻撃性。学校では成績による競争の激化。
学校では受けてる授業を保護者が知ることはほとんどない。PTAの役員をしていて、私がどういう授業をしているかを話している。政治的な問題になっている。別に政治的なことを子どもたちに授業しているのではない。あくまでも歴史を認識すること通して人間としての成長をして欲しいと思っている。
学校だけで子どもの認識は変わらない。そのキッカケになればいいでのではないか。
1次安倍政権から2次安倍政権への流れの変化はあったのか? 小泉政権以降の自民支持基盤の減少。それを右翼的言動でカバーしてきたのではないか。
教科書を国家統制したい安倍政権。道徳の復活利用。国を愛することを重視する。各教科で教え込もうとしている。数学でどう教えるのか? 円周率を国技の相撲=土俵で教えるのとか。その次は、教科書を忠実に教え込む教員の育成。首長の下請け機関になる教育委員会。首長の思うような教科書を採用へ!
安倍政権は強いのか? 各方面で安倍政権の矛盾の噴出が起きているが。強そうには見えるが、根本的な人間としての矛盾を抱えている。そこは変えていく希望があるのではないか。
天皇が対馬丸記念館を訪れた。沖縄慰霊の日、安倍さんの挨拶は絶対に言質をとられないような挨拶だった。彼の言っていることを細切れにポツポツ捉えても難しい。
安倍政権をいつまで許しておくのか? という声もある。ではそのあとにどのような政治を私たちは作っていくのか。それが大事じゃないか。
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