今年、神戸に通いながら編集協力させてもらった本。それが、兵庫の「語りつごう戦争」展の会のみなさんが発掘した学童疎開児童の文集とその解説を記した本です。兵庫県朝来市の竹田町のお寺に疎開していた児童たちが、終戦2週間後に、疎開体験と戦争が終わったことについて書いた鉛筆書きの文集ですが、こういうものが他で発見されたということを知りません。なのでとても貴重な文集です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あの戦争で日本各地が空襲されるようになり、戦争遂行の「足手まとい」になるからと始まった学童疎開。その児童たちが敗戦半月後に記した文集が発掘された。一生懸命書いたと思われる51名の鉛筆書きの拙い文章から、いまだ戦争が無くならないこの時代に生きる私たちは何を感じとることができるだろうか。
さらに「戦争展」に展示されたある疎開先で写された集合写真の中に、自身の姿を発見した女性が実はその文集執筆者の一人であったというその事実に私たちは驚くのであった・・・。
・編著者 「疎開生活壱ヶ年のあしあと」文集編集委員会/編
・判型/頁数 A5判ソフトカバー/182頁
・本体価格 1500円
・ただいま好評発売中です。※お急ぎの方は小社に直接お申込みください。
・Amazonはこちらです