昨秋にニュースで知ってはいたが、年末の12月31日のことだったのでまったく気が付かなかった。旭屋書店本店が閉店していたのだ。昨日、梅田の某書店で雑談をしていて、そういえばと話題になった。
梅田の地で42年、大阪発祥の大型書店だった。仕事が営業専任の時代には実によく通い、本当にお世話になった書店だった。大阪市内の書店営業の出だしは、まず旭屋から、あるいは紀伊國屋梅田店からがいつものパターンだった。そこでの反応の善し悪しが新刊の行方を占うというような存在だったように思う。
その後、時代の変遷とともに旭屋書店も含めて書店業界は大きく変わり、なかなか出版営業という仕事も難しくなり、さらに編集兼任仕事になってほとんどご無沙汰状することとなり、いつの間にか閉店ということになっていたのだ。
紀伊國屋、M&J、BFほか、とにかく大型書店が凌ぎを削るキタの書店地図だが、うちのような零細出版社にとって、販売拠点が減っていくのはなんともガックリとさせられる。また、置いてもらっていた本はそのうち返品となってくるしね。
なんだか寂しい1年の幕開けやね…。