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支那事変国債売出ポスター[大蔵省]

2012年01月05日 | 戦時下のポスター、反戦抵抗[実物資料]

1938年(昭和13)年頃の発行と思われる。

戦争には、庶民には予想がつかない巨額のカネが必要だ。税金だけでは足りない。公債(国債)という名で国が借金をした。

「支那事変」は1937年(昭和12)7月7日夜、北京郊外の廬溝橋で日本軍と中国軍が衝突した事件が発端で、これを全面戦争に拡大していったのが近衛内閣だった。11日には停戦協定が成立したが、近衛内閣は3個師団派兵も華北派兵を決め、この戦争を「北支事変」と呼んだ。

中国人民の抗日姿勢は固く、9月には国共合作が成立した。日本軍は上海に釘付けされながらも辛うじて戦線を確保、こうして天皇が宣戦を布告しないまま、中国との全面戦争に突入していった。

7月と9月の臨時議会は、政友会・民政党・社会大衆党の賛成で25億円を超える巨額の臨時軍事費を追加予算で(公債発行)承認した。

(大きさB2大、『平和伝える』解説ブックより)

 

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