食べてるところが しょっちゅうでてくる、
と何かの書評で読んで、
つい読んでみよう、と思った、食いしん坊の私。
mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm
夏のガーデニングの中心となる3つの黄色い花。
そのひとつが、マリーゴールド。
苗を12個も買った。
咲いていた花を切り落としたら、たくさんあったので
リング状の花器に落とす。
真ん中に 細長い花器や キャンドルを
合わせるといいのだが
そこまでする気になれず、
クロスもないテーブルに ドンと置く。
mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm
吉川英治文学新人賞というのを受賞した作品、
ということで、
美味しそうなお料理を 登場人物が食べまくる様子が
きっと上手に描けているに違いない、
と勝手に想像。
幸福な食卓。
もっとも 私たちが求めているもの。
特に、私が。
佐和子というティーン・エイジャーが
一人称で語っていく。
物語は 佐和子の父が
「父さんは今日で父さんを辞めようと思う。」
と朝食の席で言い出すところで始まる。
佐和子の父は
父であることを辞め、中学教師の職まで辞める。
この父は 5年前にお風呂で自殺を図り、
脱衣所にいた母が正気を失っていたので
帰宅した佐和子が救急車を呼んで 助かっていた。
それ以来 神経症的になっていた母は
すでに家を出ており、
ハンサムで 運動神経も良くて 頭脳明晰な兄は
人を心から愛することができないでいる。
いわば崩壊した家族の、
なんでもない日常を 書き綴っており、
崩壊していながらも 育ちのよさそうな家族の
それぞれの描写に
文科省特選的な 健全さを感じる。
著者の瀬尾まいこと言う人は
中学の現役国語教師だそうで、
ああ、と納得する。
後に 佐和子には ボーイ・フレンドもできるが
文科省も喜びそうな 健康な匂いの付き合いだ。
心にひっかかったところは・・・
1) 「場所を変えることでは 剥がしきれない澱み」p38
-----そうでない「澱み」は、場所をかえることで剥がせてしまうんだなあ。
2) 父の遺書に書かれていた言葉。「真剣ささえ棄てることができたら、困難は軽減できるのに。」p104
-----何事にも真剣に生きている人を〈生きるのが下手な人〉と言うのか。真剣さを棄てたからといって、幸せになれるとも思えないが。
3) 高校生になり、クラスの人間関係に悩む佐和子にボーイ・フレンドが言った言葉。「お前、正面から挑みすぎだぜ。同じ年代の奴を動かすのって、心底愛すべきお調子者か、尊敬せざるを得ないカリスマ的能力を持つか、本気で強いか、バックに何か付いてるか。じゃなきゃ、無理だって」p151
-----そういうとこって、あるなあ。(懐かしい。)お調子者か、カリスマか・・・。真正面から挑むのは、ウチの娘なんか、そのタイプだ。
4) 「人は時々、いつもと違うことをする。それは知らない間に、何かの予感が身体のどこかにあって、そうしてしまうんだと思う。」p212
-----いろいろな人の いろいろなことを 考えてしまった。・・・・・・思い出してしまった。
私のお料理のレパートリーが増えることはなさそうな
淡々とした話の進み具合だったのが、
終盤で 思いがけない展開になる。
少なくとも 私は 淡々と読んでいたので
想像もしていない展開に面食らった。
そうして、
電車の中で読んでいて、
何度も読むのを中断した。
泣きそうで。
というか、少し泣き出して。
誰もいないところでだったら、
もっといっぱい泣けたのかな。
娘が無事に免許を取って帰ってきたら、
薦めてみようと思う。
と何かの書評で読んで、
つい読んでみよう、と思った、食いしん坊の私。
mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm
夏のガーデニングの中心となる3つの黄色い花。
そのひとつが、マリーゴールド。
苗を12個も買った。
咲いていた花を切り落としたら、たくさんあったので
リング状の花器に落とす。
真ん中に 細長い花器や キャンドルを
合わせるといいのだが
そこまでする気になれず、
クロスもないテーブルに ドンと置く。
mmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm
吉川英治文学新人賞というのを受賞した作品、
ということで、
美味しそうなお料理を 登場人物が食べまくる様子が
きっと上手に描けているに違いない、
と勝手に想像。
幸福な食卓。
もっとも 私たちが求めているもの。
特に、私が。
佐和子というティーン・エイジャーが
一人称で語っていく。
物語は 佐和子の父が
「父さんは今日で父さんを辞めようと思う。」
と朝食の席で言い出すところで始まる。
佐和子の父は
父であることを辞め、中学教師の職まで辞める。
この父は 5年前にお風呂で自殺を図り、
脱衣所にいた母が正気を失っていたので
帰宅した佐和子が救急車を呼んで 助かっていた。
それ以来 神経症的になっていた母は
すでに家を出ており、
ハンサムで 運動神経も良くて 頭脳明晰な兄は
人を心から愛することができないでいる。
いわば崩壊した家族の、
なんでもない日常を 書き綴っており、
崩壊していながらも 育ちのよさそうな家族の
それぞれの描写に
文科省特選的な 健全さを感じる。
著者の瀬尾まいこと言う人は
中学の現役国語教師だそうで、
ああ、と納得する。
後に 佐和子には ボーイ・フレンドもできるが
文科省も喜びそうな 健康な匂いの付き合いだ。
心にひっかかったところは・・・
1) 「場所を変えることでは 剥がしきれない澱み」p38
-----そうでない「澱み」は、場所をかえることで剥がせてしまうんだなあ。
2) 父の遺書に書かれていた言葉。「真剣ささえ棄てることができたら、困難は軽減できるのに。」p104
-----何事にも真剣に生きている人を〈生きるのが下手な人〉と言うのか。真剣さを棄てたからといって、幸せになれるとも思えないが。
3) 高校生になり、クラスの人間関係に悩む佐和子にボーイ・フレンドが言った言葉。「お前、正面から挑みすぎだぜ。同じ年代の奴を動かすのって、心底愛すべきお調子者か、尊敬せざるを得ないカリスマ的能力を持つか、本気で強いか、バックに何か付いてるか。じゃなきゃ、無理だって」p151
-----そういうとこって、あるなあ。(懐かしい。)お調子者か、カリスマか・・・。真正面から挑むのは、ウチの娘なんか、そのタイプだ。
4) 「人は時々、いつもと違うことをする。それは知らない間に、何かの予感が身体のどこかにあって、そうしてしまうんだと思う。」p212
-----いろいろな人の いろいろなことを 考えてしまった。・・・・・・思い出してしまった。
私のお料理のレパートリーが増えることはなさそうな
淡々とした話の進み具合だったのが、
終盤で 思いがけない展開になる。
少なくとも 私は 淡々と読んでいたので
想像もしていない展開に面食らった。
そうして、
電車の中で読んでいて、
何度も読むのを中断した。
泣きそうで。
というか、少し泣き出して。
誰もいないところでだったら、
もっといっぱい泣けたのかな。
娘が無事に免許を取って帰ってきたら、
薦めてみようと思う。