ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Tonight's The Night / Neil Young

2021年06月14日 | クラシック・ロック

Tonight's The Night / Neil Young (1975)

1975年に発売されたニール・ヤング(Neil Young)の6枚目のアルバム「Tonight's The Night(邦題:今宵その夜)」。前年に発売された「On The Beach」に続くアルバムとなる。ニールは、1972年にクレイジー・ホース(Crazy Horse)のギタリスト、ダニー・ウィットン(Danny Whitten)を、1973年にクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング時代からのローディー、Bruce Berryを立て続けにヘロインのオーヴァードース(過剰摂取)で亡くし、失意のどん底にあったそうだ。歌詞にBruc Berryの名前が出てくる表題曲を始め、収録曲は実際には彼の死後に一度録音されたものの発表が見送られ、「On The Beach」の後に完成して発表されたのがこのアルバムとなるようだ。

実際に正式なテイクのヴォーカルが最初のレコーディングそのままなのかは知らないが、レコーディングは泥酔状態で録られたとも言われており、そう言われると確かにニールのヴォーカルはヨレヨレの部分があるし、ニルス・ロフグレン(Nils Lofgren)らしきピアノも音を外していたりする。でもそんなネガティヴな情報があったとしてもグッと心に迫る佳作だ。ダルな雰囲気が(実際そうだったかは別として)「せーの!」でやったような演奏と合ってリアリティが感じられる。にしても見送られたという最初の録音はもっと違うものだったのだろうか。ウィットンのギターとヴォーカルが聴ける05「Come on Baby Let's Go Downtown」だけは1970年フィルモアでのライヴ・レコーディング。

オークションにて購入(¥575)

  • レーベル : WEA
  • ASIN : B000002KCC
  • ディスク枚数 : 1
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