ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

イチビキ (2) @名古屋市中村区・柳橋

2021年06月19日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

納屋橋の西詰め、柳橋のバス停前にある「イチビキ」。創業は昭和14年(1939)。ずっと以前から人気店で開店前には行列が出来る店だったが、それでもちょっと待っていれば入れるぐらいだった。その後インバウンドの影響もあってか行列が異常に長くなり、とうとう整理券方式に変更。整理券を手に入れるためには結構早くから店に向かわないといけないという話を聞いていたので、もう当分この店には入れないかもなァと諦めていた。その後コロナ禍に遭ってしまったが、相変わらず昼時に店の前を通ると”本日分終了”を告げるお知らせが出ている。夜は以前から予約制だったがどうかなとダメモトで電話してみるとすんなりと予約が通った。夜の開店時間に合わせて店を訪れる。

夜といっても外はまだ明るく、店に入ると先客はまだ誰も居ない。風情ある渋い店内は相変わらず。奥に長く、まさに鰻の寝床。手前の小さいテーブル席に案内される。普段店内で写真を撮ることはほとんど無いが、誰も居なかったのでお願いして2枚だけ撮らせてもらった(写真下左:奥に向かって、右:入口に向かって)。

 

その後、後客がポツポツと入ってきたが、時間が早い事もあってかのんびりとした雰囲気。時間さえ許せば夜の訪問は昼と比べて楽かもしれない。

品書きを眺めて、まずは「清酒(一級)一本」をお願いする(※緊急事態宣言前に訪問)。酒肴は以前からやや高めの値付けで気になっていた「御突出し」を、どんなものか内容を訊かずに頼んでみた。まだ早い時間だったからか、給仕の女性の返事は一瞬だけ間が空いたが、無事注文が通る。

しばらくして酒と「御突出し」が運ばれる。皿に並んだ「御突出し」の気になる内容は…、皿に並んだ「う巻き」「帆立貝のぬた」「鰻ぽん酢和え」の3品。これは凄い。枝豆か漬物の盛合せでも出てくるのかなと思っていたのでその豪華さにビックリ。これでこの値付けは逆に安い。う巻きは厚く、身もしっかり。帆立のぬたはワカメの上で、味噌はもちろん八丁味噌ベース。和え物は焼き身がねぎぽん酢に。あぁ、どれも旨い。酒は特に指定しなかったが好みのぬるめでつけられていて酒肴にもバッチリ。酒は正1合は無さそうですぐに終わってしまったが、この後に丼をいただくつもりだったのでこれで止めておいた。

酒と酒肴をいただいているうちにお願いした「上丼・吸物付」が出来上がって運ばれた。漬物はたくあんと白菜漬け。こちらの鰻の特徴で身が厚く、香ばしく焼き上げられている。これで皮が口に当たったりするとアレだが、こちらのはそういう事は無く、上々。相変わらず旨い。置いてある瓢箪の入れ物に入った山椒は兵庫の朝倉山椒かな。人気店だけあって回転が良いのだろう、香りも新鮮でいい感じ。ただ…、この日は正直言ってご飯の炊き加減がいまひとつ。炊き上がりがべちゃっとしているし、温度もぬるい。やはり丼物はどんなものであっても、ご飯とのバランスが大事。上だけ良くてもダメなんだよなァ…。(勘定は¥4,800)

以前の記事はこちら

 

割烹 イチビキ

愛知県名古屋市中村区名駅南1-3-16

 

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コメント (4)
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