ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

べんてん @名古屋市西区・栄生

2020年09月20日 | 名古屋(中村区・西区)

栄生(さこう)にある「トヨタ産業技術記念館」を表からのみ観て回った後は(コロナ禍によって予約制の為入れず)、駅から南へ下った通り沿いにあるたこ焼き屋「べんてん」へ。看板にある通りこちらもいわゆる”名古屋風”醤油味のたこ焼き屋。たこ焼き以外にも「お好み焼」「串かつ」「どて煮」などを扱っている。午後遅い外れた時間だったので付近にはスーパーの買い物客ぐらいしか見当たらないのどかな時間。店頭から中で焼いている女性に「たこやき(しょうゆ味)」を10個お願いした。

残念ながら作り置きがあったようで、すぐに袋に入れた「たこやき」を手渡される。自転車に乗って近くのスーパーに行き、ノンアルコール・ビールを1本購入し、少し走ったところにあったベンチに腰掛けた。行儀が悪いがそこで包みを開ける。10個入りのはずが11個入っていたのはサービスかな。キャベツが入っているタイプだけれど中身はとろっとしている。味付けは淡く醤油のみといった感じ。古くからの名古屋のたこ焼きは醤油味というのはやっと最近認識したのだが、こちらも古い店だったりするのだろうか。1つ食べ、ノンアルをすすり、もう1つ食べ、ノンアルをすする。さすがに時間が経っているので熱々という訳にはいかないが、それでも充分に旨い。作りたてだったら尚のこと旨いだろうなァ。次は「どて煮」を持ち帰ろうかな。(勘定は¥350)

 


 

↓ 「トヨタ産業技術記念館」を再訪。ところがコロナ禍によって完全予約入場になっていて中には入れず。仕方がないのでガランとした屋外から建物だけを愛でることに。記念館は煉瓦造りの「旧・豊田自動織布工場」(大正7年・1918・建造)を利用して展示がしてある。

 

 

 

↓ 敷地内に建つノコギリ屋根の「創造工房(旧・豊田自動織機製作所刈谷鉄工場・部分)」(大正15年・1926・建造、移築再現)

 

↓ 同じく敷地内の「旧・豊田商会事務所」(明治38年・1905・建造、移築)。豊田佐吉の住所兼研究室として建てられたのち、本社屋、事務所として使用されたとのこと。裏にある煉瓦造りの小さな棟は何だろう? 

 

 

↓ 同じく敷地内の豊田紡織の本社事務所「トヨタグループ館(旧・豊田紡織本社事務所)」(大正14年・1925・建造)

 

 

 

↓ 「トヨタ産業技術記念館」付近の道路にはまだいくつか古くて趣のある建物が見られた。次はゆっくり散策してみたいナ。

 

 


 

たこ焼 べんてん

愛知県名古屋市中村区栄生町11-7

 

( 名古屋 なごや 栄生 さこう 弁天 たこやき たこ焼き お好み焼き お好み焼 おこのみやき 近代建築 豊田 )

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武藤杏花園 @岐阜県高山市

2020年09月19日 | 岐阜県(飛騨・老舗)

高山市内散策で、もうひとつお土産に買ったのは「恵比寿」の隣にある「武藤杏花園」。こちらも見るからに歴史がありそうな店構え。創業は明治3年(1870)とのこと。看板や暖簾に「印譜(※いんぷ)らくがん」と出ているように落雁を扱う和菓子の店だ。趣ある店舗に足を踏み入れると大きくないガラスケースに菓子が並んでいた。見たところ本当に落雁だけが並んでいる。昔の商家そのままといったレイアウトの店内は帳場の畳に直にレジスターがおいてあった。何だかカッコイイ。購入したのは2種の落雁が入っている「ひぐらしセット」というもの。小さな箱に入った包みを家に持ち帰った。

※古印や篆刻 (てんこく) の印影を集めた書物

煎茶を煎れていただく。箱を開けると正方形の包みとその倍の大きさの長方形の包み。まずは包み紙に「こがらす」と書いてある方を開ける。中にはやや茶色がかった円形の落雁に銀杏の葉の型押しがしてある。”打ちもの”と言われる干菓子では使われる粉は様々のようだが、こちらは麦。麦を煎って粉にした”香煎”を使用しているのだとか。もちろん硬いのだが、普通の落雁とは違ってざらっとした舌触り。甘味と麦由来の香ばしさがあってしみじみと美味しい。原材料を見ると甘味は甜菜(てんさい)糖由来のよう。もう1種はドミノのような長方形の「印譜らくがん」。飛騨高山に縁のある文人墨客の印影が打ち出してあるのだそうだ。味はどちらも同じ(はず)。歴史ある菓子を口に出来て幸せ。(勘定は¥440)

 

 

武藤杏花園

岐阜県高山市上二之町45

 

( 高山 たかやま むとうきょうかえん らくがん 落雁 麦落雁 麦らくがん 印譜らくがん いんぷ 和菓子 茶菓子 干菓子 ) 

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キリマンジャロ @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2020年09月18日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市福光の南北を走る幹線道路沿いにある喫茶店「キリマンジャロ」へ。創業は昭和58年(1983)頃だとのこと。店前の共同駐車場に車を停め、中へ。少し暗めの照明でダークウッドが基調の落ち着いた雰囲気。各席やカウンターにぶら下がるシェードランプや、壁に掛かったレリーフ、木製の凝ったパーティションなど、なかなかいい雰囲気。カウンターの中には女性主人が1人。常連の年配客と楽しそうにおしゃべりをしている。少し深く沈み込むソファ席に腰掛けた。水を持って来てくれた主人はメニューを持ってこなかったが、きっといくつかの軽食はあるんじゃないだろうか。壁にコーヒーの豆種が書いてあったが、スタンダードな物をと「ホットコーヒー」をお願いした。

見ているとコーヒーはしっかりとカウンター上のサイフォンで淹れられている。サイフォンを使う店も少なくなった(気がする)が、さすが”珈琲屋”と名乗っているだけのことはあるなァ。茶色のカップとソーサーで運ばれたコーヒーには塩味のあられと個包装の”ミルクケーキ”が付いていた。コーヒーは香りこそ強くないが、バランス良く旨い。BGMは壁に書けられた大きなスピーカーから流れるFMラジオ。今でこそこういうスピーカーを店舗で見かけることは多くなくなったが、昔オーディオに拘る店は必ず大きなスピーカーが掛けられていたっけ。ちょっと湿気気味のあられ(笑)やケーキをいただきながらゆっくりと1杯飲んで勘定してもらった。(勘定は¥400)

 

珈琲屋 キリマンジャロ

岐阜県岐阜市福光東3-5-10

※令和5年9月末を以って閉店されました

 

( 岐阜 ぎふ 福光 ふくみつ 喫茶店 純喫茶 喫茶 コーヒー モーニング 閉店 廃業 )

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Welcome To The Blackout (Live London '78) / David Bowie

2020年09月17日 | クラシック・ロック

Welcome To The Blackout (Live London '78) / David Bowie (2018)

逝去後に地味に発売が続くボウイ(David Bowie)のオフィシャル・ライヴ音源。こちらは2018年に発売された1978年のロンドン公演。会場はかの有名なアールズ・コート(Earls Court)。オリジナル・レコーディングはトニー・ヴィスコンティ(Tony Visconti)によってなされ、ミックスはボウイ本人と80年代にべったりだったDavid Richards。中途半端な作りで発売された「RARESTONEBOWIE」というコンピ盤(持ってるけれど、今ひとつの内容でオフィシャル発売だったかも怪しい・写真下)で2曲が発表されていたものの、長尺コンサート形式での発売は初めて。

昔だったら話題になったろうこんなアルバムの発売も、最近ではネットでの音源垂れ流し(なぜアルバム発売前に全部ネットで公開しちゃうんだろう?)や洋楽不況もあり、なかなか情報が伝わってこない。自分がこのアルバムを知ったのも発売されてから随分と経ってから。amazonなんかでアルバムを探しても、オフィシャルに混じって海賊盤もどきの訳の分からないアルバムが沢山発売されているので、相対的に価値が下がってしまっている様子だ。へー、こんなの出てたんだ、と購入して聴いてみてビックリ。音は素晴らしいし、当時発売された「Stage」や、のちに曲順を実際のコンサート順に戻して発売されたリマスター盤とまた違った雰囲気があって内容も濃い。もちろん当時は同じ年のツアーからライヴ・アルバムを2種発売することは考えられなかっただろうが、もう少し前、せめてボウイ存命中に発売されていたら…なんて思う程の出来の良さ。

コンサートは”The Isolar II Tour"と名付けられたヨーロッパ・ツアーの千秋楽2日間から曲が選ばれていて、コンサートに沿った形で収録されている(前述の「Stage」よりも後の公演)。噂ではこのツアーは全公演録音されていたそう。バンマスのカルロス・アロマー(Carlos Alomar)の指揮の下、黒人のリズム隊と、ザッパ(Frank Zappa)やクリムゾン(King Crimson)のバンドメンバーの演奏との融合と、ボウイのソウル・ミュージックへの傾倒で独特の雰囲気があるこの頃のライヴ。ジギー・スターダスト時代の煌びやかな曲もやはりバンド演奏を反映して、よりソウルフル。それにユートピア(Utopia)のメンバーだったロジャー・パウエル(Roger Powell)とボウイ自身のシンセ、キーボード、それにエイドリアン・ブリュー(Adrian Belew )の変態ギターが彩りを加えている。よく考えたらすごいバンドの集合体だなァ。ツアー終盤とあって演奏もこなれている。この後バンドはオーストラリアと日本を廻り、終焉を迎えることになる。

amazonにて購入(¥1,755)

 

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キャベツ畑 @岐阜県郡上市

2020年09月16日 | 岐阜県(中濃)

Yorktownさんのブログ記事を読んで初めて存在を知った郡上八幡の「汁焼きそば」。郡上八幡の焼きそばといえば”パリパリ焼きそば”は知っていたが、そんなものもあるのかと気になって、気になって…。気になったら行くべし。ある休みの日にバイクを駆って郡上八幡まで走った。この日は雨の心配は無かったものの、晴れたり曇ったりとへんな天気。郡上八幡城を目指して坂を上ると、駐車場端に目当ての「キャベツ畑」という名前の店があった。店内にはご高齢の夫婦。女将さんに声をかけると、どこから来たのか尋ねられる。Yorktownさんの記事にあったように、コロナ禍で店内飲食は地元の人のみに限っているのだそうだ。山間の小さなコミュニティーだから特に用心しているのだろう。何度も何度も「悪いけど…」と恐縮するお2人。もちろん異論なんて無い。女将さんの調理を外から見ていたら、主人が外に椅子と冷たい水を持って来てくれた。椅子に腰掛けて女将さんんと世間話をしながら調理の様子を眺める。柔かい郡上弁が耳に心地良い。

茹でた麺を水で締めてから茹でキャベツを合わせ、つゆとソースを入れて味を整えながら加熱。麺はなんと山形県からわざわざ取り寄せているのだそう。向こうのコロナの様子も心配していらっしゃった。普段はフライパンでやっているそうだが、この日の調理は鍋のみで完結。皿に盛って上から紅生姜、青海苔、玉子(この日はスクランブル状の玉子)をのせて出来上がり。盆を渡されたのではす向かいの公園のベンチに座っていただく。

さっそく手繰った麺はストレート麺。出汁の効いたつゆとソースを合わせた特別なつゆは多めなので麺はほぼ浸っている状態。他ではなかなか味わえない感じのつゆは想像したようなジャンクなものでなく、意外と優しい味。出汁の風味とソースが上手くマッチしている。具材の中には小さく切った鶏もも肉も入っている様子。それらが軟らかく茹でられた麺に絡まって、旨い。するすると入っていった。城下の人気店「そばの平甚」をはじめ、昔は何軒かこのスタイルの焼きそばを出していたのだそう。こんな小さな町に2種類もの特殊な焼きそばがあるなんて興味深いなァ。この日の調理に”焼き”の要素はほぼ無いけれど、唯一無二の「汁焼きそば」を楽しんだ。色々話していたので女将さんが「みんなに宣伝しといてね。」とちゃっかり(笑・遅くなって申し訳ありません)。(勘定は¥550)

 

 


 

↓ 店のある郡上八幡城の駐車場が位置するあたりからの郡上八幡市内の眺め。

↓ 町中を流れる水深の浅い小駄良川では小さい子を連れた家族連れが嬌声を上げていた。こんな綺麗な水が町中を流れ、いつでも思い思いに楽しむことが出来るなんて、なんて素敵な町だろう。

↓ こちらは若人の飛び込みで有名な吉田川の新橋。水の色合いや渦で深い淵があることが分かる。こちらも驚くほど水が綺麗だ(何しろ水浴びしている人の横で鮎の友釣りをしている)。囃し立てられて欄干にもたれていた1人が飛び込んだ(写真3枚目)。みんなの注目を浴びてさぞかし気持ち良かろう。やる気持ちは全く分からないが…(→後天性高所恐怖症)。

 

↓ 国の登録有形文化財にも指定されている大手町の「旧・堀谷医院」(大正9年・1920・建造)。前の道の幅が狭く建物の写真は撮りづらいが、しっかり管理されているようで綺麗な外観を保っている。

 

 

 

↓ 「堀谷医院」と同じ通りにある「酒のヨシムラ」(建築詳細不明)。サッシがはめてあったりするが、看板建築らしい意匠はしっかりと残っている。

 

 

 


 

キャベツ畑

岐阜県郡上市八幡町柳町511-2

 

( 郡上八幡 ぐじょうはちまん 郡上 ぐじょう 焼きそば 焼そば やきそば 汁やきそば 汁焼そば 近代建築 看板建築 国登録有形文化財 堀谷醫院 )

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喜楽 @岐阜県中津川市

2020年09月15日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県中津川市の中津川駅の西にある五平餅の「喜楽」へ。店は通りに面している焼き場に持ち帰り出来る窓口があるが、店内でもいただくことが出来る。この日は中に入らせてもらった。女性店員が1人。壁に貼られた掲示には創業が昭和18年(1943)と書いてあった。そんなに歴史のある店だとは知らなかったなァ。中にはテーブルが3つでそのひとつに腰掛ける。1本からでも注文出来るようだし、5本入りの定食もあるようだが3本お願いした。注文してから焼き台に五平餅がのせられる。香ばしい匂いが店内にも漂ってくる。

しばらくして皿に盛られた「五平餅」がやってきた。五平餅は小判型、丸型など色々な形があるが、こちらは小振りでやや扁平な丸型のものが3つ串に刺さっている。胡麻と胡桃と落花生の入った甘辛の醤油味のたれにくぐっていて、少し焼き目も付いて見るからに旨そう。熱々を頬張ってみると鼻腔に残る香ばしいたれの香りが何とも言えず旨い。たれは意外と重くなくあっさりといただけた。たれの量がちょうどいい。こちらには焼そばやうどんもあるようなのでまた寄ってみようかな。(勘定は¥390)

 

 


 

↓ 自動車の走る妙見大橋の下に残るのは大正時代に開業し、廃線になって40年以上経つ旧・北恵那鉄道で使われた「第一中津川橋梁」(大正時代建造)。石積みの橋脚と線路があった鉄橋部分が残っている。

 

 


 

喜楽

岐阜県中津川市太田町2-1-16

 

( 中津川 なかつがわ 中津川駅 きらく 喜楽五平餅駅前店 喜楽中津川駅前店 ごへいもち 定食 持ち帰り テイクアウト 近代化遺産 鉄橋 )

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金龍 (5) @岐阜県岐阜市

2020年09月14日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市八代の「金龍」。去年の夏の終わり、ゲンゴロウさんのブログで知ってどうしても食べてみたかった「冷麺」。去年は結局行きそびれたが、今年は満を持しての訪問。蒸し暑いある日に店先の赤い回転灯が回っているのを確認して横の駐車場に車を入れた。店内カウンターには年配の夫婦が2名。親しそうに主人と女将さんと喋っている所をみると常連客のようだ。女将さんもおしゃべりが楽しそう。小上がりの方に「冷麺」の紙短冊が貼ってあるのを確認し、お願いした。古いエアコンがゴーッと音を立てる中、2人の息の合った調理が始まる。女将さんの物言いはチャキチャキだけれど仲がいいんだよなァ、この夫婦。羽釜で麺が茹でられ、下ごしらえ済みの具材が配置され、完成。

女将さんの手によって渡された「冷麺」は、「金龍」の銘が入った大きな楕円の皿にこんもりと盛られている。これ、4人前に使う皿じゃないのか(笑)。金龍らしいものすごい盛り。あの痩せた夫婦が作ってどうしてこうなるのか(笑)。具材は玉ねぎ、もやし、キュウリ、ハム、紅生姜、そしてあっさりとした鶏胸肉のチャーシューが3枚のって、上から刻み海苔がかけられている。つゆは酸味が強く、冷やし中華でよく使われる胡麻油の風味は無い。麺は特徴的なあの平打ち麺。茹で加減はやわでピロピロの食感。うん、旨い。これを次々と引き摺り出して一気呵成に手繰っていく(→止まったらダメ)。量が多いので味的には単調になるが、唯一無二の冷麺(冷やし中華)。年配の先客も頼んでいたようだが食べ切れなかったようでほとんど残して帰っていった(苦笑)。最初は怯んだが、意外とするっと完食出来た。(勘定は¥700)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4

この後の記事はこちら (6

金龍

岐阜県岐阜市八代3-2-7

 

( 岐阜 ぎふ 八代 やしろ きんりゅう ラーメン 中華そば 焼飯 やきめし ヤキメシ チャーハン 大盛 デカ盛 冷し中華 )

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Original Album Series / Tower Of Power

2020年09月13日 | ソウル・ファンク・R&B

Original Album Series / Tower Of Power (2013)

買い方に加速度が付いている(笑)簡易紙ジャケ5枚セットCDの「Original Album Series」。今回購入したのはアメリカ・西海岸産ファンクの雄、タワー・オブ・パワー(Tower Of Power)。白人と黒人の混成バンドで、かまやつひろしやRCサクセションのレコードに参加したりと日本にも馴染みが深いバンドだ。メンバーはかなり入れ替わっていて、現在まで約60名もの出入りがあったらしいが、バンドとしての息は長く近年も活躍している。収録されている5枚は以下の通り。

・「Bump City」 (1972)
・「Tower Of Power」 (1973)
・「Back To Oakland」 (1974)
・「Urban Renewal」 (1975)
・「In The Slot」 (1975)

ワーナーから発売された1972年の2枚目から1975年の6枚目まで。3枚目「Tower Of Power 」や5枚目「Urban Renewal」は全米でもヒットを記録している。自分が所有しているのはベスト盤を除けばその3枚目のアルバムのみ。

こういうブラスの活躍するファンキーな音楽の全盛期は70年代だろうが、当時は日本でもテレビ・ドラマ(特に刑事もの)や映画などによくこういうタイプの音楽が使われた。世界的な流行だったのか日本がアメリカの旬を取り入れていたのか興味深い。抜群のチームワークで奏でられるラッパは快感。頻繁に入るドラムのシンコペーションや、独自のラインを奏でるベースがいかにもという感じで気持ちイイ。間に挟まれるメローな曲も意外と捨て難いが、やはり軽快なテンポな曲に彼らの特徴が表れている。5枚のアルバム発売の時期が短いのでどのアルバムも印象には変わりが無いが、自分は90-00年代に”レア・グルーヴ”として再評価された音楽群を結構聴いてきたので、ベスト盤だけじゃなくもっと早くこれらのアルバムを聴いておくべきだったナ(このシリーズに感謝)。

anazonにて購入(¥1,333)

  • Label : Warner Bros UK
  • ASIN : B00AFZ86BK
  • Disc : 5
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古川屋 @岐阜県高山市

2020年09月12日 | 岐阜県(飛騨)

遠出をした時には出来る限りその土地だけにあるスーパーに入ることにしている。最近は大手スーパーの力でどこも似た商品が並ぶことが多いが、地元スーパーはまだまだその土地特有の調味料や食品、総菜やなんかが並ぶので楽しい。この日は高山市内で近代建築を愛でながらスーパー「駿河屋」に入って何か買おうとウロウロ。テレビ番組で取り上げられてから売り上げが飛躍的に伸びたという「あげづけ」(写真下左)を買おうと手に取ったが、裏の製造者シールを見たらすぐ近くにある「古川屋」だったので、どうせならそちらで買おうと自転車を走らせる(→そもそも「あげづけ」は自分の家からそう遠くないスーパーにで扱っている所があるんだけれど…、本店主義なので)。

店のガラス木戸を開けると販売スペースはさほど広くなく、オープンな冷蔵庫に豆腐製品がいくつも並んでいる。もちろん「あげづけ」もあった。酒のつまみにと「味付けこも豆腐」(写真下右)も手に取って「あげづけ」を買おうとするも、自分の前の客がどっさりと買っていってしまい、何とケースは空っぽに。売り子のおばちゃんに「あのー、あげづけは…」と尋ねようとすると、「ハイハイ、分かってますよ」と言わんばかりに奥から満杯に入った別のケースを出してきた。相変わらず売れているんだなァ。無事購入して家に持ち帰る。

 

どちらも以前に食べたことはあるのだが、「あげづけ」はたれで味が付いた揚げ。そのまま軽く焼いてもいいし、煮物等に入れてもいい。自分はもっぱら酒のつまみなのでフライパンで表裏を軽く炙ってそのままいただく。表面がカリッとしたところをかじって酒をクイッと…。ウメー。「こもとうふ」は出来たての豆腐を簀子で巻いた筒状の豆腐。これにも味がつけてあるのでそのままでも温めればいい。豆腐にはすが入っているので味もしっかりと滲み込んでいてしみじみと旨い。少し辛子をつけたりするのが好き。こういうのは何度買ってもイイねェ。(勘定は¥500)

 


 

↓ 創業昭和8年(1933)の地元スーパー「駿河屋本町店」(建築詳細不明)。アーケードで見づらいが、2階にはスクラッチタイル壁が見え、窓のところには洋風なオーダー(列柱)が見える。

 

 


 

古川屋 (古川屋本町店)

岐阜県高山市本町1-32

 

( 高山 たかやま ふるかわや あげづけ こも豆腐 陣屋とうふ 飛騨高山 地元スーパー 老舗 するがや 近代建築 マツコの知らない世界 )

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萬珍軒 (2) @名古屋市西区・浄心

2020年09月11日 | 名古屋(中村区・西区)

ある暑い日に自転車に乗って向かったのは浄心の「萬珍軒」。久々の訪問だ。店先に自転車を停めて暖簾をくぐる。やや遅い時間とあって奥に長いカウンターに先客は無し(奥の部屋に誰か居たようだ)。一応冷房は効いているようだが、奥から冷風を扇風機で送っている感じなので涼しくはない。メニューを見て最初は「蟹入り五目チャーハン」を頼んだけれど、メニューとは別に「冷やし中華」の文字を見付けたので、まだ調理が始まっていないことを確認して方針を転換。”おすすめ”としてある「餃子」もお願いした。いつも丁寧な受け答えの2人(親子?)によっててきぱきと調理が始まる。

まずはカウンターに餃子のたれの入った小皿と白菜の漬物の小皿が用意された。先に出てきたのは「餃子」。汗だくだったので本当はビールといきたいところだがグッと我慢。楕円の皿に乱雑に盛られた「餃子」は焼き目がしっかりと付いていて、餡の量は少なめ。もちっとした食感の皮で包まれている。旨い。これでビールをいただかない自分が信じられない…。次は麺を茹で上げてから結構な時間がかかって提供された「冷やし中華」。おっ!? てっぺんにのったトマトがらせん状に綺麗に飾り切りされているのに驚いた。なのに四隅に置かれたまだ温かい茹で玉子は適当な切り方(笑)。具材は千切りキャベツ、人参、きゅうり、チャーシューといったところが細かい短冊に切られ全体に散らされている。マヨネーズと練り辛子は別皿に。具材の中から麺を引っ張り出す。かなりの細麺で、絡まるたれはかなり醤油辛さの強いもの。酢の酸味もしっかりめに効いている。汗をかいていたので旨いなァ。なるほどこのたれだとマヨネーズが合うかもしれない(使わなかったけれど)。具材と麺を組み合わせながらひと筋残らず啜り終えた。(勘定は¥1,300)

以前の記事はこちら

 

 


 

↓ 車で前を通る度に気になっていた康生通沿いの「児玉歯科」(建築詳細不明)。3階建てだし古い建物ではないだろうが、近代建築好きの琴線に触れるような素敵な意匠があちらこちらに。

 

 

 

 


 

 

萬珍軒

愛知県名古屋市西区浄心2-13-25

 

( 名古屋 なごや 浄心 じょうしん まんちんけん 冷し中華 ギョーザ ぎょうざ ラーメン 中華そば 中国料理 中華料理 ランチ セット 近代建築 )

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