ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

上野凮月堂 @東京・上野

2015年07月10日 | 東京都(老舗)

上京した際には留守中に迷惑をかけている周りの人達に、いちおう何か土産を買っていくことが多い。帰りの東京駅の大混雑では疲弊するし、自分のバッグ以外の袋をぶら下げて歩くのが嫌なので、最近は駅では何も買わず、訪問した先で日保ちのする土産を買い、先に送ってしまうようになった。今回は上野の「上野凮月堂」。創業が延享4年(1747)という老舗で、元々は総本店が京橋にあり、この上野凮月堂(創業・明治38年・1905)は創業家の家系で唯一残っている店舗で、現在全国にある風月堂は暖簾分けや、別の系統なのだそうだ。

その昔、小さい頃の東京土産というと「ゴーフル」だった。茶色の丸い缶に入ったゴーフルは、透明のビニール包装だったと思う(記憶に自信ありません)。誰が何枚食べるか、長姉、長兄と争った覚えがある。そんなゴーフルもそのうちに珍しくなくなり、中部地方でもデパートならすぐに手に入り、わざわざ東京で買ったり、お土産にすることは無くなってしまった。時々もらうゴーフルも、しばらくすると湿気てしまい…。

今回はちょうど広小路を通る事があったので、店に入ってみた。もちろんデパートや駅でも購入できるが、出来る事なら本店へ入ってみたいもの。店舗は大きなビルの1階。2階は「資生堂」のように洋食レストラン(パーラー)になっている。そう言えば凮月堂のレストランの評判ってあまり聞かないな。ガラスのショーケースの中に並べられた菓子は、ゴーフルの他にも様々。でもやっぱりゴーフルを購入。昔と違い、明るい青緑色にデザインされた缶に入れられたゴーフルは、アルミの個別包装で、バニラ・チョコレート・ストロベリーの3種類。パリッと割れる食感も、しっかり甘いクリームも昔のまま。何年ぶりだろうか、懐かしい。珈琲の美味しいお供になった。次はパーラーに入ってみよう。(勘定は¥1,080/9枚入缶)

 ↓ 店のカードに載っている明治時代の上野凮月堂

上野風月堂

※正式な表記は「風」の字の「几」中が「百」

東京都台東区上野1-20-10

( 上野 上野広小路 風月堂 ふうげつどう うえのふうげつどう ゴーフル )


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