ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

やげん掘 @東京・浅草

2015年06月29日 | 東京都(老舗)

現在自宅では2種類の七味(七色)唐辛子を愛用している。ひとつは両国橋のたもとにある「大木唐からし店」のもの。そして、もうひとつが各国からの観光客でごった返す浅草の新仲見世通りにある、ここ「やげん掘り 新仲見世本店」(創業・寛永2年・1625)のもの。昔は「やげん堀中島」と名乗っていたはず。店には何年ぶりかの訪問。年々ひどくなる人混みをかき分け、店の前までやっとたどり着く。広くない間口にたくさん並べられている商品とは別に、ガラスケースの中には七つの香辛料(唐辛子、焼唐辛子、けしの実、麻の実、粉山椒、黒胡麻、陳皮だそう)が分けて入っていて、注文して、その場で調合してもらえる。通常は辛さを伝えればいいのだが、好みがあるときはそれをお姉さんに伝えるとそのようにブレンドしてくれるので、自分専用の七色唐辛子が出来るのだ。

自分は山椒が大好きなので、「山椒を多くして」とお願いした。「辛くなりますけど大丈夫ですが?」と注意が入るが、もちろん問題なし。慣れた手つきであっという間に調合が終わり、「いかがですか?」と香りの確認。挽きたて、混ぜたての鮮烈な香りが鼻腔に広がる。実際味見してみる訳にもいかないので、「結構です」とOKを出し、袋に包んでもらった。缶の入れ物は家にあるからそこに自分で移し替えればいい。最近ではそのへんのスーパーでも全国の色々な銘柄の七味唐辛子を手に入れる事が出来るようになったが、自分専用のブレンドっていうだけで愛着が湧き、使う際にも普段よりじっくり香りを楽しむようになるのがいいところ。(勘定は¥540/30g)

 ↓ 調べていった訳ではないのに素晴しい近代建築に偶然出会うと感激もひとしお。蔵前の「タイガービル」(昭和9年・1934・建造)。木の生える屋上には何があるのか? ※有形文化財

 

やげん掘 新仲見世本店

東京都台東区浅草1-28-3

( 浅草 やげん掘 中島 やげん堀中島 やげんぼり 薬研堀 両国橋 七味唐辛子本舗 七味とうがらし 七色とうがらし なないろ )


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