ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

カフェ・ド・ランブル @東京・銀座

2015年06月26日 | 東京都(老舗)

 

もうすぐそこは新橋駅という銀座8丁目。雑居ビルの1階にあるコーヒー専門店「カフェ・ド・ランブル」。昭和23年(1948)創業という長い歴史を持つ老舗だ。場所的には「銀座ボルドー」から2ブロック北あたりになる。表の店の看板には「珈琲だけの店」と書いてあるが、佇まいはごく普通の古い喫茶店という感じ。こちらの主人は、日本の珈琲界(そんな括りがあるのなら)では神様のような人。様々な文献にも登場する。HPにもコーヒーに対する強く、熱い思いが溢れている。念願の訪問。

歩き疲れた体を休めるために夜遅くに店に入ると、常連と思しき女性客が数人、カウンターで店員と談笑していた。自分はテーブル席に座って、メニューを眺める。「珈琲だけの店」の通り、自分が見たメニューには、ストイックにも様々なコーヒーの種類が載っているだけで、他の食べ物や飲み物は見当たらない。。豆の単種だけでも30種類位あっただろうか。「卵黄入り」なんてものもある。コーヒーは大好きで、自分でも毎日淹れるが、(良い豆を売る店は探すが)ストイックに豆や焙煎を追求するほどではないので、正直どれがどんな風味のものか分からない。この店のスタンダードな味が知りたいと思って、メニューの中からブレンドコーヒーの、カフェ・ノワールの中カップ(中濃・ブラック)をシングルで注文した。

この日コーヒーを淹れていたのは若い男性店員。ちょうど自分の座っている所からは手元が死角になり、コーヒーを淹れる所作は見れずじまいだった。自分の座っている席の丸いテーブルには、真ん中に埋め込みの灰皿があるという趣のある特別あつらえのもの。他にも調度品は店の名前が入ったものが多く、拘りがうかがえる。店の中にあるコーヒーの焙煎等に関わる機器は詳しい事を知らないのだが、一杯のコーヒーに対する熱意が伝わってくる。運ばれたコーヒーは小さいカップに入れられ、ソーサーにのっている。香りは意外にもおとなしめ。口に含むとすっきりとした中にもしっかりとした酸味が感じられ、旨い。以前は深煎りで苦味の強いコーヒーが好みだったが、最近好みが変わってきたかな。ゆっくりと口に運び、特別な空間での一杯を楽しんだ。次は絶対カウンターに座って淹れる作業を見ないと。(勘定は¥760)

カフェ・ド・ランブル (CAFE DE L'AMBRE)

東京都中央区銀座8-10-15

( 銀座 カフェ カフェドランブル 珈琲だけの店 関口一郎 )


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