ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

金屋食堂 @愛知県豊川市 (※閉店)

2019年04月30日 | 愛知県(三河)

愛知県豊川市を散策。自転車を漕いでいくつもの近代建築を眺めた後は、軽く食事をしようと姫街道沿いの「金屋食堂」へ。創業は昭和31年(1956)とのこと。この辺りは”金屋”という地名のようだ。何とも渋い佇まいの日本建築の暖簾をくぐると、土間にテーブルが並んでいた。しかもほぼ満席の盛況ぶり。奥に座敷もあるのかな。土間の一番奥の2人用の席に案内される。和洋定食が揃っていたが、他にもあてがあったので重くなさそうなものをとホワイトボードに書いてあった「カンパチ刺身定食」を注文、ご飯は小にしてもらった。ただ刺身ということで…つい「お酒(小)」を追加。「燗つけていいですか?」と訊かれたので「ハイ。」とお願いした。店内は活気があり、客層は家族連れ、働く人、カップルと様々。フライ物の注文が多く、各テーブルに運ばれていくそれらの盛りがなかなかに凄い。「フライ物でビールでもよかったかナー…」と心が揺らいだが、燗酒に冷奴が付いてきたのでそちらに集中。こうやって少量でも酒やビールに1つつけてくれる店は”分かってる”なァ。

ちびちびとやっていると「カンパチ刺身定食」が登場。味噌汁と漬物が付いて、ご飯は茶碗に軽く盛られている。カンパチは角が立って艶が良く、見るからに新鮮で旨そう。さっそく箸をつけていく。ホワイトボードに”本日の焼魚”などと一緒に載せているくらいだからちょっとは期待していたのだが、プリプリの歯応えがあるもので本当に旨い。ここはフライ物だけにあらず(まだ他は食べていないけれど)。酒とはもちろん、ご飯と食べるのも旨い。他にはクラゲやワカメ、ツマなどが添えられていて、それらも綺麗に平らげた。まだ後から後から客が入ってくる。古びた見かけだけだとこんなに新鮮な魚が出てくるような店には見えないが、ここの定食をひとつづつ制覇したい…。そんな気にさせる食堂だった。(勘定は¥1,100)

 

 


 

↓ 残念ながら建物正面は増築されただろう建物に隠れてしまっているが、スカイブルーのペイントがかっこいい「旧・中尾歯科医院」(明治37年・1904・建造)。鬼瓦には布袋様の姿が。

 

 

↓ 牛久保駅近くの通り沿いにある「旧・星野医院」(昭和6年・1931・建造)。スクラッチタイル壁が美しい。道路側と比較して玄関側の造りが複雑だが、後から増床されたりしたのかな。何気に道路際の柵の柱も古そう。

 

↓ 同じ通り沿いにある「旧・豊川牛久保郵便局」(昭和7年・1932・建造)。外壁のスクラッチタイルの色とか風合いが儚げで、どこか女性的な印象。隣に新しい局舎があり、こちらは何かに利用されている様子ではなかった。すぐ近くにあった「博愛堂薬品別館(旧・牛久保信用組合)」(昭和7年・1932・建造)を訪問し忘れる痛恨の凡ミス…。

 

  

↓ 現役の「JR牛久保駅」(建築詳細不明)。古い駅舎だとは思うがよく分からず。入口の4本並んだ柱にはタイルで装飾が。

 

 


 

 

金屋食堂 (かなや)

愛知県豊川市中央通4-16

※ご主人の逝去により閉店されました(令和5年)

 

( 豊川 とよかわ 豊川稲荷 かなや食堂 洋食 和食 定食 大衆食堂 近代建築 星野醫院 うしくぼ 郵便局 駅舎 閉店 廃業 )


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