ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

三勝屋 @岐阜県加茂郡八百津町 (5)

2024年05月24日 | 岐阜県(中濃・老舗)

今年の春はなかなか好天と機会に恵まれず、4月の頭になってやっと初バイク・ライディング。岐阜県七宗町~八百津町方面にバイクを走らせた。昼食は八百津町内のある店に向かうも、まさかの貸切り営業…。どうしようかと考えていたが「三勝屋」(昭和8年・1933・創業)の前が珍しくひっそりしていたので暖簾をくぐってみることに。するといつもの休日と違ってまだテーブル席がいくつも空いていた(この後すぐに後客が続々と入って来て待ちが出たが)。壁に目をやると黄色い紙短冊に書かれた新しい品がかなり増えている様子。高齢の女将さんの姿は見えず、しっかりと代替わりしたのかな。ちなみに「支度(したく)」はもうやっていないみたい。給仕の若女将は新規の客にこちらの名物「パーコー」を推しまくっている。実際テレビで見て来たという客も居た。自分がお願いしたのは古い木札の品書きから「木の葉丼」。「志の田丼」と共に東海地方の古い麺類食堂に残る絶滅危惧丼だ。厨房の方から「え、木の葉?」なんて声も聞こえてきたので、この店でも注文する人は少ないのかもしれない。

しばらくして蓋付きのプラスチック製の丼に盛られた「木の葉丼」が完成し、蓋の上に漬物の小皿がのる正調な運び方(笑)で運ばれた。蓋を取ると刻まれた椎茸、花麩、ネギ、ピンク縁のカマボコ、そして鶏肉がつゆで煮込まれてご飯の上にかけてある。「木の葉丼」で鶏肉が入っているのは珍しいかも。つゆはやや甘めの味付け。椎茸を噛みしめるとしっかりと風味が口に拡がって旨い。けれど花麩はしっかりと戻っていない硬いものもいくつか。やっぱりあまり出ないから間に合わなかったのかも。次は昔は無かった(と思う)「パーコー丼」を食べてみようかな。(勘定は¥730)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4

 

 


 

↓ バイクで前から行ってみたかった七宗町の「空ふさがりと呼ばれる景勝地へ。携帯電話の電波も届かない山の奥に岩に挟まれたようなS字の場所がある。道中は落石や折れた太い枝などが散乱していてアクセスは大変だが素晴らしい景色。(※ちなみにこの日は乗用車だとアクセスは無理でした)

 

 

↓ 七宗町を流れる飛騨川の景勝地、飛水峡にある「報国橋」の上から撮影。他の川と違って両岸はチャートむき出しの岩で迫力がある。

 

 


 

 

お食事処 三勝屋

岐阜県加茂郡八百津町八百津4118-1

 

( 八百津 やおつ 三勝屋 さんかつや 百年食堂 大衆食堂 麺類食堂 食堂 中華そば このは丼 しのだ丼 にっぽん全国百年食堂 椎名誠 そらふさがり ひすいきょう )

コメント (4)
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