マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ゼロ時間の謎

2008-01-21 17:39:49 | 映画ー劇場鑑賞
ーゼロ時間の謎ー
2007年 フランス パスカル・トマ監督 アガサ・クリスティ原作 メルヴィル・プポー(ギョーム・ネヴィル)キアラ・マストロヤンニ(オード・ネヴィル)ローラ・スメット(キャロリーヌ・ネヴィル)ダニエル・ダリュー(カミーラ・トレシリアン)アレサンドラ・マルティネス(マリ=アドリーヌ)フランソワ・モレル(バタイユ警視)クレマン・トマ(トマ・ロンドー)ジャック・セレ(トレヴォーズ弁護士)ザヴィエ・ティアム(フレッド・ラティマー)

【解説】
アガサ・クリスティの傑作ミステリー「ゼロ時間へ」を映画化した謎解きドラマ。海辺の別荘を舞台に、資産家の老女殺害事件をめぐる過去からの因縁や、欲望にまみれた人間関係を丁寧につづる。育ちのいい青年を演じるのは『ぼくを葬る(おくる)』のメルヴィル・プポー。その別れた妻を『マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶』のキアラ・マストロヤンニが演じている。二転三転する犯人像や、緻密(ちみつ)練られた伏線に翻弄(ほんろう)される。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
テニスプレイヤーのギヨーム(メルヴィル・プポー)は、再婚した若く美しい妻(ローラ・スメット)とともにバカンスで叔母カミーラ(ダニエル・ダリュー)の別荘を訪れる。そこには彼の前妻(キアラ・マストロヤンニ)もやって来ることになっていた。この3人の微妙な関係に、カミーラも常々頭を悩ませていたのだが……。(シネマトゥデイ)

【感想】
オーソドックスなサスペンスミステリーだと言えるでしょう。
安心して見ることができました。

不思議だったのはギヨーム(メルヴィル・プポー)が、どう考えても素敵なオード(キアラ・マストロヤンニ)と離婚して、派手で無教養で、変な男と付き合いのある妻(ローラ・スメット)と再婚したこと。

あとの謎解きで明らかになるけど、ずっと引っかかってみていました。

有名な小説だということでしょうか、あまり人物についての説明がなかったように思いましたが、それを補ってあまりある魅力的な作品でした。

非番の刑事が急遽呼ばれて、この事件の謎解きをするのですが、困った時口ずさむ歌が面白かった。
♪ホームズ、メグレ、ミス・マープル、ポアロ、コロンボ、コロンボ

ほんと、いいおまじない。
いいアイデアも浮かんできそうでした。

パッチギ! LOVE&PEACE

2008-01-21 17:37:08 | 映画ーDVD
ーパッチギ! LOVE&PEACEー
井筒和幸=監督 井坂俊哉(李安成(アンソン))中村ゆり(李慶子(キョンジャ))西島秀俊(野村健作)藤井隆(佐藤政之)風間杜夫(ビョンチャン)キムラ緑子(兄妹の母)手塚理美(キョンスン)キム・ウンス(高泰玉(テオ))今井悠貴(李燦秀(チャンス)米倉斉加年(枝川の長老)馬渕晴子(ホルモン屋のおばさん)村田雄浩(朝鮮将棋のおじさん)ラサール石井(三浦プロデューサー)杉本哲太(「太平洋のサムライ」監督)麿赤兒(石橋中将役の大物俳優)でんでん(ライトエージェンシー社長)寺島進(イカ釣り船の船長)国生さゆり(お志摩)田口浩正(南プロデューサー)すほうれいこ(なおみ)宮川大輔(水中運動会のAD)山本浩司(ライトエージェンシー松井)松尾貴史(ギャグ好きのおじさん)清水優(ヨンギ)桐谷健太(国土舘応援団団長の近藤)粟野史浩(応援団の金閣)土平ドンペイ(応援団の金閣)田中要次(先輩運転士)徳山昌守(朝高生の番長)浜田学(錦宏次郎)菅原大吉(舞台挨拶の司会者)堀江慶(サード助監督)長原成樹(ブローカーの男)田中哲司(取調官)日向丈(刑事)愛染恭子(スナックのママ)木下ほうか(ヤクザ俳優)金田敦(時代劇の監督)並樹史朗(倉田プロデューサー)竹下明子(佐藤の母)鎌田愛(佐藤の妹)吉田千晃(三浦プロデューサーの秘書)久ヶ沢徹(水中運動会の司会)川村亜紀(水中運動会の司会)松永京子(チャンスの母(写真))ソン・チャンウィ(父ジンソン)ちすん(若い海女)パク・ソヒ(金村伍長)新屋英子(故買屋の女店主)中村有志(宇野重吉)温水洋一(マスター)木村祐一(漁船の船長)

【解説】
大ヒット作『パッチギ!』のキャストを一新し、さらにパワーアップした、涙と笑いの感動作第二弾。今回は舞台を京都から東京に移し、三世代に渡り受け継がれる壮大な家族史と命の輝きを描く。2200人を超えるオーディションで見事主役に抜てきされた『GO』の井坂俊哉と『さくらん』の中村ゆりが、前回の俳優たちに負けない熱演をみせる。井筒監督が自身の前作を超えると豪語する熱い人間ドラマに胸が締め付けられる。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
1974年、アンソン(井坂俊哉)は病気の息子の治療のため、一家で京都から東京に移り住む。妹のキョンジャ(中村ゆり)は芸能プロダクションにスカウトされ、甥の治療費を稼ぐために芸能界入りを決意する。彼女は先輩俳優の野村(西島秀俊)と出会い、彼に恋心を抱く。(シネマトゥデイ)

【感想】
前作「パッチギ」の続編。
前作が骨太ないい作品だっただけに、これはどうでしょう。

日本映画にしては珍しい、重層的な構成。

中心となるのは、1974年現在の東京で生きるアンソン(井坂俊哉)を中心とした在日の大家族。
アンソンの妻は死に、一人息子ののチャンスは不治の病に冒されている。
アンソンはヘップを家内工業で作っているようだった。

チャンスの治療費捻出のため、金の密輸に手を染める。

同居しているアンソンの母と妹のキョンジャ(中村ゆり)。
キョンジャは焼肉屋で働きだしたばかりだが、チャンスの治療費等のことを考え、芸能プロダクションからスカウトされたことをきっかけに、グラビアアイドルの仲間入り。
在日ということを隠して、スターへの階段を上がろうとしている。

もうひとつの世界は、第2次世界大戦中の済州島から、徴兵制から逃れたアンソンたちの父のエピソード。
戦争シーンに、なかなか力が入っていました。

また、アンソンと行動をともにするもと国鉄マンの佐藤(藤井隆)のエピソードもありました。
孤児だった佐藤は、自分を捨てた母親と再会する。

とにかく、結構有名な人がたくさん出てきます。
それを追っかけてみるのも楽しい映画でした。

井筒監督は、美人のヒロインをさがすのがうまいですね。
前作では沢尻エリカ、今回は中村ゆり。
すごく、かわいいです。

今回はパッチギシーンは少なかったけど、大人になってからのパッチギはあまりいただけません。
純粋さがないもの。
ただの暴力だよ。
あいかわらず、面白かったけど。

泣かされるのは、子供が病気が治らないと宣告されるところと、捨てた母が留置場の佐藤に会いに来るシーン。
あまりにベタなのが、ちょっとねえ。

エピソードを欲張り過ぎたために、ちょっと焦点がぼけてしまったかもしれない。
前作の方が、若い人たちの力で、問題も解決できるのでは、という希望が見えたけど、今回は、在日は在日の社会に戻って行くという結末に見えました。

今回もフォーククルセダーズの音楽が流れて、私たち世代には、懐かしい感じがしました。

ハートブルー

2008-01-21 17:28:11 | 映画ーDVD
ーハートブルーー
1991年 アメリカ キャスリン・ビグロー監督 キアヌ・リーヴス パトリック・スウェイジ ロリ・ペティ

【解説】
カリフォルニア、ベニス・ビーチで続発する銀行強盗。新人FBIのジョニー・ユタは、犯人一味はサーファーではないかというベテラン捜査官の推理を裏付けるため、ビーチに潜入するのだが……。K・リーヴス、P・スウェイジ主演、「ブルースチール」のK・ビグロー監督によるサスペンス・アクション。空と海で派手なアクションが展開される。(allcinema ONLINE)

【感想】
邦題は変だけど、銀行強盗を追うFBIの新米刑事と、サーフィンに哲学を求めるアウトサイダーとの友情。
1991年という時代背景を感じさせる作品でした。

キアヌ・リーブスの出世作。
これで、「スピード」の主役を射止めたといわれているようです。

一方のパトリック・スウェイジは、「ダンシングハバナ」で注目された後、「ゴースト/ニューヨークの幻」の次の作品です。

サーフィンとスカイダイビング、スリリングでダイナミックなスポーツの醍醐味を取り入れて、カーチェイス、銃撃戦など、観客を飽きさせません。

男の友情も骨太だし、恋人とのロマンスもとても素敵。

たくさん人が死んでしまうのが、ちょっと難点だなあと思いましたが、キアヌが若くてきれい!!

見どころの多い映画でした。

クリムゾンタイド

2008-01-15 09:31:52 | 映画ーDVD
ークリムゾンタイドー
1995年 アメリカ トニー・スコット監督 デンゼル・ワシントン ジーン・ハックマン ジョージ・ズンザ ヴィゴ・モーテンセン ジェームズ・ガンドルフィーニ マット・クレイヴン リロ・ブランカトー・Jr ライアン・フィリップ

【解説】
クーデターが勃発しロシア情勢は一気に悪化、反乱軍が核施設を制圧した事で世界は第三次大戦の危機を迎えた。米海軍はベテランの艦長と新任の副長を乗せた原潜アラバマを派遣するが、核攻撃準備の指令をめぐって艦長と副長は対立してしまう……。「トップガン」(86)、「ビバリーヒルズ・コップ2」(87)、「デイズ・オブ・サンダー」(90)の製作・監督チームが挑んだポリティカル・サスペンス。(allcinema ONLINE)

【感想】
デンゼル・ワシントン ジーン・ハックマンの演技対決。
最初から火花が散っていました。
緊張感溢れる作品でした。

戦争ものとか、潜水艦の男だらけの映画、苦手分野ですが、この映画は素晴らしかった。
さすが、トニー・スコット監督ですね。
恐れ入りました。

艦長と副官の立場が鮮やかに入れ替わる時、武装蜂起する時、双方がガチンコで銃を向けあうとき、手に汗握りました。
でも、みんなの叡智で流血にならず、また人類にとっても最良の選択ができて、ほんとうによかったと思いました。

でも、実際、こういうことも起きかねないし、もっと安易に核のボタンが押されてしまうかもしれないと思い、とても怖い気がしました。

核の恐怖は、まだなくなったわけではありませんものね。

オペレッタ狸御殿

2008-01-15 09:30:00 | 映画ーDVD
ーオペレッタ狸御殿ー
2004年 日本 鈴木清順=監督 チャン・ツィイー(狸姫)オダギリジョー(雨千代)薬師丸ひろ子(お萩の局)由紀さおり(びるぜん婆々)山本太郎(駝鳥導士)高橋元太郎(家老狸)パパイヤ鈴木(次郎狸)篠井英介(弥助)市川実和子(コメ)平幹二朗(安土桃山)美空ひばり(光の女人)

【解説】
チャン・ツィイーとオダギリジョーが共演した、巨匠・鈴木清順監督によるオペレッタミュージカル映画。劇中に登場する美しい衣装の数々に目が奪われる。デジタル出演している美空ひばりも見逃せない。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
狸と人は恋に落ちてはならないといわれている中、唐の国から狸御殿に招かれた狸姫(チャン・ツィイー)とがらさ城城主の世継ぎ・雨千代(オダギリジョー)はひと目で恋に落ちてしまうが……。(シネマトゥデイ)

【感想】
すごく大掛かりな学芸会を見せられた気分。
ラストは蛇足が何匹も、という感じで、なかなか終わらないし、あまり意味がなかったような気が…。

山水画や錦絵をバックにしたセットは面白いし、衣装もすごくきれい。
能舞台みたいなセットもよかった。
でも、意味の分からないシーンもたくさんありました。

ミュージカルなんだけど、テンポが悪いように思いました。
とにかく、眠かった。

しっちやかめっちゃかでなんでもありというなら「大当たり狸御殿」(1958年 佐伯幸三監督 美空ひばり・雪村いづみ出演)の方がずっと面白かったです。

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(試写会)

2008-01-13 11:51:40 | 映画ー劇場鑑賞
ースウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師ー
2007年 アメリカ ジョニー・デップ(スウィーニー・トッド)ヘレナ・ボナム=カーター(ミセス・ラベット)アラン・リックマン(ターピン判事)ティモシー・スポール(バムフォード)サシャ・バロン・コーエン(ピレリ)エドワード・サンダース(トビー)

【解説】
ブロードウェイの巨匠スティーヴン・ソンドハイムのトニー賞受賞ミュージカルを映画化。監督は『チャーリーとチョコレート工場』のティム・バートン。彼と6度目のコラボレートとなるジョニー・デップが、これまでにも映画や舞台で数多く取り上げられてきた伝説の殺人鬼スウィーニー・トッドを演じる。共演はティム・バートン夫人でもあるヘレナ・ボナム=カーター。本格的な歌声を初披露するジョニーのミュージカルスターぶりに注目だ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
19世紀のイギリス。無実の罪で投獄され、その首謀者に妻も娘も奪われた男(ジョニー・デップ)が、名前も姿も変え、ロンドンのフリート街へ戻ってくる。15年ぶりに理髪店を再開した彼は、理髪師スウィーニー・トッドとして腕を振るい始めるが、彼は目に狂気を宿らせながら、かつて自分を陥れた男への復しゅうに燃えていた。(シネマトゥデイ)

【感想】
試写会、当たりました。
1月10日大阪御堂会館、行ってきました。
今年は当たり年かもねー。

東京では、早々と試写会が行われたようで、私の耳にもいろんな印象が届いていました。
賛否両論、号泣したという人、気持ち悪くて二度と見ないという人、ミュージカルはダメという人。

私は舞台を見たから、ストーリーはわかっています。
早く見たいよー。

さて、私と夫の感想は?

私は、すごくよかったです。
ティムとジョニーのコラボ映画の中では一番じゃないかな?
何度か熱いものがこみ上げてきて、結局最後は涙が出ました。
ジョニーのこまやかな表情を見て欲しい。
オスカーノミネートも納得の演技力です。
かわいい表情や笑える顔、いろんな顔がありました。
これはもう一度見て、確認しなければ。

残酷シーンの嫌いな人は目をつぶってください。
後半はつぶりっぱなしになっちゃうかな?
ごきちゃんの嫌いな人もご用心。
ラベット夫人のお店。

ティム・バートン監督カラー満載です。
ジョニーとティムはは大満足の出来でしょう。

夫の感想は
「若いお嬢さんもたくさんいたのに、きゃあもなくて…。あんなに血が出たのに、みんな強いね。僕はダメ」でした。
言っときますが、一時彼はB級ホラーにハマっていた人なんですよ。
それがなんで…
「顔は切られていても、首は切られてへん」て、それは理由にならないでしょう?

あと、面白いことも言っていました。
彼は大のMー1ファンなんですが、「この映画、サンドウィッチマンのネタみたいやねー」
この話、わかる人いるかな?

「スウィーニートッド」プレミア・レッドカーペット

2008-01-12 11:51:31 | Weblog
過去4回、応募しても応募しても当たらないレッドカーペット。
今回は、友達のご好意で参加できることになりました。
何度お礼を言ってもいい足りないくらいに感謝しています。

前日の夜中、もう列ができている、人が150人くらい並んでいる、と友達から聞かされました。
「今なら終電に間に合う?」でも、自分の年と体力を考えて、それはできないものね。

午前10時頃整理券をもらう。ワーナーの係の人たちはとてもファンを大切にしてくださいました。感謝です。



5時からの開場、端っこだけど、それでも2列目に陣取ることができました。

開始も少し遅れました。
黒塗りの車に分乗して、ティム・バートンとジョニーがけやき坂に登場してから、ジョニーがまず向かったのはけやき坂で檻のようなところに入れられて待っているファンの元でした。

「前回、私あそこにいたんです!」近くの人に叫んでしまいました。

覚えておられる方もいらっしゃるでしょう。
2006年7月の来日記事参照
「パイレーツオブカリビアン デッドマンズチェスト」のプレミアの時、ジヨニーを乗せた車は、レッドカーペットぎりぎりまで乗り付け、外にいるファンには車から降りる姿も見せまいとした主催者の意地悪な演出。
その仕打ちを、あまりに哀れと思ったジョニーがわざわざ、レッドカーペットから外に出てきて、外の檻に入れられた私たちに手を振ってくれたのでした。

あのことが、優しいジョニーの脳裏に刻まれていたのでしょう。
「この寒空に長時間待っていてくれたファンのために」とジョニーは最初からこの行動を決めていたに違いありません。
ジョニーってそういう人です。

でもね、私が当日の午後3時半頃あの場所を見たときは、ガラガラだったのよ。
だって、熱心なファンでプレミアに外れた人は、今回は成田に行ったでしょう?
前回、私たちは早朝からあそこで頑張っていたんだよーって、愚痴は言うまいですよね。
思いがけず、ジョニーとふれあえたみなさん、おめでとうございました。

レッドカーペットでも、ジョニーは最大限の努力でサインして回り、私がいた端っこに来た時にはそうとう疲れている様子でした。

まずティムが来ました。

 近づいてきた!!

もうすぐそこに!!

手前が私の手、前の人にサインしているジョニー!!

ゲストの松山ケンイチさんもにこにこ笑ってみていました。

舞台に登場



ティムのスピーチ

ジョニーのスピーチ

サインもらえなかった、握手も触れることもできなかった、目もあわなかった…でも、この日のジョニーはパーフェクトでした。
素敵な時間が共有できたことにとても満足しました。

この日一日、たくさんの人たちとジョニーの話をして過ごせた喜び。
私にとって、これに勝る幸せはなかったのです。

この日で出会った人たち全員に、感謝です!!
ありがとう!!

ALWAYS 続・三丁目の夕日

2008-01-12 11:07:51 | 映画ー劇場鑑賞
ーALWAYS 続・三丁目の夕日ー
2007年 日本 山崎貴=監督 吉岡秀隆(茶川竜之介)堤真一(鈴木則文)
小雪(石崎ヒロミ)堀北真希(星野六三浦友和(宅間史郎)薬師丸ひろ子(鈴トモエ)須賀健太(古行淳之介)小清水一揮(鈴木一平)マギー 温水洋一 神戸浩 飯田基祐 ピエール瀧 小木茂光 小日向文世 吹石一恵 福士誠治 貫地谷しほり 藤本静 浅利陽介 小池彩夢 平田満 浅野和之 渡辺いっけい 手塚理美 上川隆也

【解説】
日本アカデミー賞ほか数多くの映画賞を総ナメにした感動の大ヒット作『ALWAYS 三丁目の夕日』の続編。前作終了から4か月後、昭和34年に春の夕日町三丁目に住む人々の姿を描く。パワーアップしたVFX技術により東京駅、羽田空港、日本橋、また当時開通した、こだまもリアルに再現。情緒あふれる風情で物語を引き立てる。キャストは前作に引き続き吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希ら豪華な面々が勢ぞろいする。VFX技術と俳優の熱演が融合し、あらゆる世代が共感できる感動のドラマに仕上がっている。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
昭和34年、東京オリンピックの開催が決定し、日本では高度経済成長期が始まろうとしていた。黙って去ったヒロミ(小雪)を思い続けながら淳之介(須賀健太)と暮らす茶川(吉岡秀隆)のもとに、実父が再び淳之介を連れ戻しに来た。(シネマトゥデイ)

【感想】
前作はまあまあだと思っていました。
でも、日本アカデミー賞総なめの作品というほどの魅力がなかったので、今回あまり見るつもりはなかったのですが、六本木ヒルズに行くという目的から選んで、これになりました。
友達も「前作、淳之介とヒロミのエピソードがよかったのなら、きっと気に入る」と言っていたし。

でも、結論から言って、前作も越えられなかったんじゃないかなあ。

前作は、それなりに昭和33年というのを強調して、ものを中心に見せていて、懐かしさもあったけど、今回は場所をいろいろ見せてくれたけど、東京以外の人はあまり懐かしく思わないのじゃないかな?

数寄屋橋、あれは「君の名を」の場所ですよね。
すぐにわかったけど、私にとっても古いよ。

今回は、お母さんが亡くなっていて、お父さん(平田満)が倒産して遠くで働くと言うので、鈴木家に預かってもらうことになった女の子と鈴木家のお母さん(薬師丸ひろ子)の交流がよかったなあ。
小学生くらいの女の子がお母さんを求める気持ちが切なかった。

淳之介(吉岡秀隆)とヒロミ(小雪)の純愛は、先が見え見えでしらけてしまいました。
淳之介が書いた小説も、あれではいいか悪いかわからないと思いました。

ダウンタウン物語

2008-01-05 21:28:43 | 映画ーDVD
ーダウンタウン物語ー
1976年 イギリス アラン・パーカー監督
スコット・バイオ ジョディ・フォスター フローリー・ダガー ジョン・カッシーシ マーティン・レフ

【解説】
'30年代、禁酒法下のニューヨーク。そこではギャング同士による血で血を洗う抗争が続けられていた。ギャングのバグジーは、混乱に乗じてのし上がろうとするが……。登場人物すべてが子供というギャング・ミュージカル。(allcinema ONLINE)

【感想】
ある意味、意欲作です。
子供ばかりのギャング映画でしかもミュージカル。
学芸会にならないところがすごい。

ジョディ・フォスターはもうすでに大人ですね。
すごい色気で、たじたじとなりそうです。
ミュージカルの歌の部分は吹き替え、でもダンスは子供たちがこなしていて、しかも完成度も高い。

車が足漕ぎだったり、マシンガンから漆喰が飛び出したり、銃撃戦はパイ投げだったり。

ほんもののギャングもこうだったらいいのに。

最後は、みんなパイまみれになって「仲良く」と歌う。
いい映画でした。

レッスン!

2008-01-05 13:01:06 | 映画ーDVD
ーレッスン!ー
2006年 アメリカ リズ・フリードランダー監督
アントニオ・バンデラス(ピエール・デュレイン)ロブ・ブラウン(ロック)ヤヤ・ダコスタ(ラレッタ)アルフレ・ウッダード(校長先生)カティア・ヴァーシラス(モーガン)ローラ・ベナンティ(ティナ)ダンテ・バスコ(ラモス)ジェナ・ディーワン(サーシャ)マーカス・T・ポールク(エディ)

【解説】
ダンスを通して不良生徒たちを更正させた、社交ダンス世界チャンピオンのピエール・デュレインの実話を基に映画化した青春映画。『レジェンド・オブ・メキシコ』のアントニオ・バンデラスが、実在の人物ピエール・デュレインを愛情たっぷりに演じる。ダンス教師の熱血指導と温かいまなざしに心を開いていく生徒たちを、『小説家を見つけたら』のロブ・ブラウンをはじめとする若手俳優たちがフレッシュに演じる。社交ダンスとヒップホップを融合させたそう快なダンスに注目。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
路地裏で暴れるロック(ロブ・ブラウン)を目にしたピエール(アントニオ・バンデラス)は、翌日、スラム街の高校に出向き社交ダンスで学生たちを変えてみたいと直訴する。しかし、ピエールがダンス指導することになったのはロックら問題児が集まる特別クラス。家庭の問題を抱える彼らは、社交ダンスを通して人生に希望を見いだしていく……。(シネマトゥデイ)

【感想】
実話がベースというだけあって、このジャンルの作品にしては、地味な感じがしました。

社交ダンス教師のピエール(アントニオ・バンデラス)が、暴れる生徒を目撃して、自らその学校にダンス教師としてボランティアで教えに行くところからお話は始まります。
受け持つクラスは、学校でもお荷物になっている生徒たち。
ほとんどが黒人の貧しい子供たちです。

彼らは放課後居残り組として残され、好きなヒップホップダンスなんかして過ごしていました。
そこへ、フランス人とスペイン人の両親を持つピエールが、社交ダンスを教えようというのですから、前途は多難。
でもピエールも、愛する妻を亡くし、社交ダンスの教室で教えるだけでは、満たされない日を送っていたのでした。

目標はダンスコンテスト、でも、そんなに簡単なものではありません。
パートナーが遅れてくるという、エピソードも入れながら、生徒たちのおかれている過酷な現実も見せていきます。
そんなに現実の生活の中でも、高校生たちには、どんなレッテルを貼られようと、自分なりの上昇志向はあるのです。
それが、かろうじて自分を支えている夢なのです。

原題は「TAKE THE LEAD」
男性はリードして、女性はそれを信頼して受け入れるーダンスの極意だそうです。
途中、バンデラスとセクシーなダンサーが見せてくれるタンゴ。
完成された素晴らしいものでした。

そして、最後のワルツ。
男の子はぎこちないけど、一生懸命女の子を支えて踊っていました。
ダンスは上手下手ではなく、ハートナーを思いやる心なのね、と思いました。

貧困は社会悪だという。
でも、いうだけでは、現実を生きている人間の救いにはならない。
その中にいる人たちは、やはり、勉強して、人の何倍も努力して這い上がるしかないのです。
そこでも、大切なのは、人と人のつながりなんですね。