マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

日本以外全部沈没

2008-01-04 18:48:49 | 映画ーTV
ー日本以外全部沈没ー
2006年 日本
河崎実=監督 筒井康隆=原作 小橋賢児(おれ)柏原収史(古賀)松尾政寿(後藤)土肥美緒(明子)ブレイク・クロフォード キラ・ライチェブスカ デルチャ・ミハエラ・ガブリエラ リカヤ・スプナー 岡村洋一 イジリー岡田 つぶやきシロー ジーコ内山 松尾貴史 デーブ・スペクター 筒井康隆 黒田アーサー 中田博久 寺田農 村野武範(安泉首相)藤岡弘(石山防衛庁長官)

【解説】
原因不明の大規模な天変地異で地球から、日本以外のすべての陸地が沈没した世界の混乱を描く異色SFパニック。作家・筒井康隆の同名原作を『いかレスラー』『コアラ課長』の河崎実監督が大胆不敵なセンスで映像化した。『あずみ』の小橋賢児、『カミュなんて知らない』の柏原収史ら人気若手俳優が未曾有のスペクタクルに挑むほか、村野武範、藤岡弘といったTV版と1973年に製作された映画版『日本沈没』で主役の小野寺俊夫を演じた2人が顔を合わすなど、心憎い演出にも注目。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
2011年。原因不明の天変地異でアメリカ大陸が1週間で海に沈んでしまう。1週間後、中国大陸が沈み始め、その1週間後にユーラシア大陸がすべて埋没。その2日後にアフリカ大陸、翌日にはオーストラリア大陸が海の下へと消えた。やがて日本国以外のすべての陸地が消えると、海外の生存者が続々と日本へ集まり始め……。(シネマトゥデイ)

【感想】
あけましておめでとうございます。

2008年の初めてのページを飾るのがこの作品、というのもどうかと思いますが、見ちゃったので。

小松左京の「日本沈没」は1973年に話題になった当時読んだし、映画も見ました。
でも、2006年にリメイクされたものは見ていないし、見る気もあんまりありませんが、この映画は、公開当時からみたかったんです。

先日深夜に放映されていたものを録画しました。

「マーズ・アタック」みたいな映画かと想像していましたが、それほど荒唐無稽ではありませんでしたね。

まず、アメリカが沈んで、大統領や政治家、ハリウッドスターなどセレブたちが日本に逃げてきます。

続いて中国、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オーストリア大陸と、日本以外は全部沈没して、地球には日本しかなくなります。

通貨も言語も日本中心で、日本は外国人であふれかえり、あらたな差別や弊害で、モラルも何もぐちゃぐちゃになっていきます。

ちょっと笑っている場合じゃありません。
日本は食料を外国に頼っているので、物価が高騰しているなど、身につまされることも描かれていました。

最後は、テロリストが要人の集まっているバーを占領するのですが、田所博士が現れて、「日本の沈没」を告げます。

パニックに陥りながらも、そこに生き残った人たちは最後のろうそくに火をつけ、心の平和を一瞬だけ取り戻したー。

結局、日本も沈没してしまい、あとには、「終」が浮かんできます。
ナンセンスでどたばただけど、人の良心も少しは見せていて、筒井康隆らしいなあと思いました。

外国人が日本人におべっかするのも、日本人の浅ましい根性の裏返しみたいで、苦々しく思いました。
この映画、日本人以外は怒るでしょうね。

今年はどんな年になるのでしょう。
大発会では株価が、7年ぶり戦後最大の下げ幅となったとか、原油高は心配だと、ニュースで言っていましたが。

とにもかくにも、2008年のめでたい年明けです。
この映画は厄落としということで、みなさんのご多幸を心からお祈りしています。
今年もよろしくお願いします。