ーアラトリステー ALATRISTE
2006年 スペイン
アグスティン・ディアス・ヤネス監督 ヴィゴ・モーテンセン(ディエゴ・アラトリステ)エドゥアルド・ノリエガ(グアダルメディーナ伯爵)ウナクス・ウガルデ(イニゴ・バルボア)ハビエル・カマラ(オリバーレス伯爵)エレナ・アナヤ(アンヘリカ・アルケサル)アリアドナ・ヒル(マリア)
【解説】
スペインの人気作家、アルトゥーロ・ペレス=レベルテの冒険小説を映画化した歴史ロマン。ヨーロッパの強国として君臨しながらも斜陽の時代にあったスペインを舞台に、腕一本で混迷の時代を生き抜いた男の真の姿に迫る。『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーテンセンは全編スペイン語の難役に挑み、アウトローとして生きる男の悲哀を見事に体現してみせた。スペイン映画界史上最高額の約40億円を投じて撮影された戦闘シーンなどに息をのむ。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
17世紀初頭、西欧を支配下に置くスペインでは、国王フェリペ4世の代わりにオリバーレス伯爵(ハビエル・カマラ)が国政を牛耳っていた。1622年、国王に仕える兵士ディエゴ(ヴィゴ・モーテンセン)は、遠征中のフランドルで果敢に戦い帰国する。1年後、マドリードに戻った彼のもとにイギリス人二人を暗殺せよという依頼が舞い込むが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
長い映画で、正直、眠かったです。
この映画、スペインの歴史とか、この時代のヨーロッパの情勢などを予備知識として入れてから見ないと、私のようなことになってしまうのではないでしょうか。
原作はスペインで人気のあるアルトゥーロ・ペレス=レベルテ作の小説シリーズで、冒険物語です。
新大陸の発見以後、そこから得られる富で、圧倒的な強さを誇り、ヨーロッパ全土を支配しようとしていたスペイン王国だったが、旧態依然とした体制は腐敗を生み、17世紀フィリペ4世の時代には、衰退のかげりを見せていた。
物語は、80年戦争とも言われるフランドルの戦いから幕を明ける。
「フランドルとは、旧フランドル伯領を中心とする、オランダ南部、ベルギー西部、フランス北部にかけての地域。中世に毛織物業を中心に商業、経済が発達し、ヨーロッパの先進的地域として繁栄した。」(ウィキペディアより)
しかし、16世紀神聖ローマ皇帝カール5世は、ネーデルラント17州すべての主権者として専制政治を行い、その後フランドルはスペインの支配下に入った。
スペインの圧政に喘ぐ人々の間にプロテスタントが広まり、異端審問などの宗教弾圧も加わって、フィリペ2世の時に、地元の有力貴族が中心になって反乱が起きた。
この戦いは、1600年頃までに北部7州はネーデルラント連邦共和国として独立し、1609年にはスペインとは停戦となったが、停戦条約終了の1621年から、この独立戦争はヨーロッパ全土を巻き込んだ30年戦争へとつながっていった。
この戦いで登場する人物が主人公のディエゴ・アラトリステ(ヴィゴ・モーテンセン)。
騎士というより傭兵という感じ。
同じ国王に仕える騎士である三銃士などの華麗さはまったくありません。
戦いを終えて普通の生活をしている彼の本拠地はマドリードで、そこでは闇の暗殺者でもあります。
さる高貴な方から依頼が来て、理由は聞かずお金のために暗殺を請け負っている。
そんな彼が、なぜ英雄なのか。
それは、やくざ映画のような義侠心や男気のある人物だからではないでしょうか。
亡くなった戦友の息子を養子にして、関係がうまくいかないにも関わらず、愛し、見守り、育む様子や、永遠の恋人と、これも純愛から結ばれない不器用さが、スペインの国民に愛される人物なのだと思いました。
最後の戦いは1642年のロクロワの戦いを描いていました。
フランスがスペインを壊滅させた戦い。
黄金時代の終焉を彩る国民的ヒーロー。
悲劇を予感させるラストでした。
2006年 スペイン
アグスティン・ディアス・ヤネス監督 ヴィゴ・モーテンセン(ディエゴ・アラトリステ)エドゥアルド・ノリエガ(グアダルメディーナ伯爵)ウナクス・ウガルデ(イニゴ・バルボア)ハビエル・カマラ(オリバーレス伯爵)エレナ・アナヤ(アンヘリカ・アルケサル)アリアドナ・ヒル(マリア)
【解説】
スペインの人気作家、アルトゥーロ・ペレス=レベルテの冒険小説を映画化した歴史ロマン。ヨーロッパの強国として君臨しながらも斜陽の時代にあったスペインを舞台に、腕一本で混迷の時代を生き抜いた男の真の姿に迫る。『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーテンセンは全編スペイン語の難役に挑み、アウトローとして生きる男の悲哀を見事に体現してみせた。スペイン映画界史上最高額の約40億円を投じて撮影された戦闘シーンなどに息をのむ。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
17世紀初頭、西欧を支配下に置くスペインでは、国王フェリペ4世の代わりにオリバーレス伯爵(ハビエル・カマラ)が国政を牛耳っていた。1622年、国王に仕える兵士ディエゴ(ヴィゴ・モーテンセン)は、遠征中のフランドルで果敢に戦い帰国する。1年後、マドリードに戻った彼のもとにイギリス人二人を暗殺せよという依頼が舞い込むが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
長い映画で、正直、眠かったです。
この映画、スペインの歴史とか、この時代のヨーロッパの情勢などを予備知識として入れてから見ないと、私のようなことになってしまうのではないでしょうか。
原作はスペインで人気のあるアルトゥーロ・ペレス=レベルテ作の小説シリーズで、冒険物語です。
新大陸の発見以後、そこから得られる富で、圧倒的な強さを誇り、ヨーロッパ全土を支配しようとしていたスペイン王国だったが、旧態依然とした体制は腐敗を生み、17世紀フィリペ4世の時代には、衰退のかげりを見せていた。
物語は、80年戦争とも言われるフランドルの戦いから幕を明ける。
「フランドルとは、旧フランドル伯領を中心とする、オランダ南部、ベルギー西部、フランス北部にかけての地域。中世に毛織物業を中心に商業、経済が発達し、ヨーロッパの先進的地域として繁栄した。」(ウィキペディアより)
しかし、16世紀神聖ローマ皇帝カール5世は、ネーデルラント17州すべての主権者として専制政治を行い、その後フランドルはスペインの支配下に入った。
スペインの圧政に喘ぐ人々の間にプロテスタントが広まり、異端審問などの宗教弾圧も加わって、フィリペ2世の時に、地元の有力貴族が中心になって反乱が起きた。
この戦いは、1600年頃までに北部7州はネーデルラント連邦共和国として独立し、1609年にはスペインとは停戦となったが、停戦条約終了の1621年から、この独立戦争はヨーロッパ全土を巻き込んだ30年戦争へとつながっていった。
この戦いで登場する人物が主人公のディエゴ・アラトリステ(ヴィゴ・モーテンセン)。
騎士というより傭兵という感じ。
同じ国王に仕える騎士である三銃士などの華麗さはまったくありません。
戦いを終えて普通の生活をしている彼の本拠地はマドリードで、そこでは闇の暗殺者でもあります。
さる高貴な方から依頼が来て、理由は聞かずお金のために暗殺を請け負っている。
そんな彼が、なぜ英雄なのか。
それは、やくざ映画のような義侠心や男気のある人物だからではないでしょうか。
亡くなった戦友の息子を養子にして、関係がうまくいかないにも関わらず、愛し、見守り、育む様子や、永遠の恋人と、これも純愛から結ばれない不器用さが、スペインの国民に愛される人物なのだと思いました。
最後の戦いは1642年のロクロワの戦いを描いていました。
フランスがスペインを壊滅させた戦い。
黄金時代の終焉を彩る国民的ヒーロー。
悲劇を予感させるラストでした。
では最後の戦いでやはり死んでしまうのですね・・・
私にはとっても分かりにくいストーリーでしたがマダムはよく勉強?されていますね!
しかし 敵味方も何もかも分かりにくかったですよね・・・
ヴィゴの立ち姿はさすがに素敵でしたが(私はアラゴルンを期待して見に行ったのですが その期待はものの見事に裏切られ・・・)全体の汚さは・・・笑!
やっぱり 三銃士の方が華やかで楽しいですね。
ヴィゴが三銃士を演じたら誰?アトスかなぁ?
アラミス?ポトスではないよね?笑!
ちょっとは整理されたでしょう?
三銃士なら、ぜったいアトス!!
ヴィゴは影がある役がビッタリだと思うなあ。
いいだろうなあ、ヴィゴのアトス!
そう思うと「三銃士」また見たくなっちゃった!!