
ーランゴーRANGO
2011年 アメリカ
ゴア・ヴァービンスキー監督 ジョニー・デップ(ランゴ)アイラ・フィッシャー(マメータ)アビゲイル・ブレスリン(プリシラ)アルフレッド・モリナ(ロードキル)ビル・ナイ(ジェイク)ハリー・ディーン・スタントン(バルサザー)レイ・ウィンストン(バッド・ビル)ティモシー・オリファント(西部の精霊)イアン・アバークロンビー(アンブローズ)ギル・バーミンガム(傷ついた鳥)クローディア・ブラック(アンジェリーク)スティーヴン・ルート(メリマック)ネッド・ビーティ(町長)ブレイク・クラーク(ブフォード)リュー・テンプル(ファーガス)ジョー・ヌネズ(ロック・アイ)ジョン・コスラン・Jr(エルギン)
【解説】
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを大ヒットへと導いた名コンビ、ジョニー・デップとゴア・ヴァービンスキー監督が再びタッグを組んだ新感覚アニメ。自分探しを続けるさすらいのカメレオン、ランゴの声をジョニー・デップが担当する。『お買いもの中毒な私!』のアイラ・フィッシャー、『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリンも声優参加。役者の演技をもとに描かれたリアルなアニメーション映像に注目だ。
【あらすじ】
ドライブ中に水槽ごと道路に投げ出されてしまい、砂漠でさまよう羽目になったカメレオン、ランゴ。自分とおもちゃしかいなかった水槽の世界から一転、ダートという町に流れ着いたランゴは、人間関係、生存競争などに満ちた現実世界の厳しさを知っていく中、町からなくなった水を取り戻す依頼を受ける。(シネマトゥデイ)
【感想】
「ジョニー・デップはランゴ」というキャッチフレーズ。
ジョニーファンの私としては見逃せないでしょう。
ということで、見てまいりました。
そうしたら、ジョニーが声優をしていると言う以上に、楽しいアニメでした。
アニメファン必見です。
それというのも、この作品は、パラマウント映画ですが、バラマウント傘下にあるドリームワークスがもうすぐ契約切れになるそうです。
なので、パラマウント本体でアニメ部門を立ち上げようと、いわば社運をかけて製作されたアニメがこの作品です。
この作品に成功により、新たに独自のアニメ部門を立ち上げる計画を発表したそうです。
そのくらいの作品なのに、日本ではコマーシャルも控えめでしたね。
これでは、この作品の良さが伝わりませんね。
では、私がご紹介しましょう。
テイストは西部劇です。
悲劇のヒーロー、ランゴ(ジョニー・デップ)の物語。
フクロウたちがメキシカンスタイルで歌語りします。
音楽はハンス・ジマー。
なかなか素敵です。
オープニングは水槽の中で一人芝居にふけるランゴから始まります。
そう、彼は人間に飼われているカメレオンです。
このシーンから、ランゴはジョニーに見えます。
うまいなあ。
アフレコは俳優を動かしながら、録音していったようですね。
楽しさも一緒に伝わってきました。
一転、車が大きく揺れて、水槽ごとハイウェイに放り出されたランゴとおもちゃたち。
気が付いてみると、辺り一面砂漠です。
一匹のアルマジロ(アルフレッド・モリナ)が、車に轢かれて助けを求めていました。
このロードキルが話す大阪弁の字幕に違和感がありました。
字幕読むのさえもどかしいのに、ややこしいなまりの表現はいらないと思うなあ。
ロードキルに促されて砂漠を歩き出したランゴ。
鷹に襲われ、なんとか逃げ延びた次の日、マメーテ(アイラ・フィッシャー)と出会った。
このマメーテも、なんで原語通りビーンズではいけなかったのかなあ?
人名なのに、とても違和感。
マメーテについていくと西部開拓時代のようなダートという町があった。
子供たちに石を投げられた。
その中にプリシラ(アビゲイル・ブレスリン)もいて、「よそ者は死ぬ」などと言う。
酒場に入ったランゴは、ないこいないことをしゃべりまくって自分は西部の英雄と名乗った。
バッド・ヒル(レイ・ウィストン)と決闘を始めたが、鷹に襲われ、それをやっつけたことから町長(ネッド・ビーティ)に気に入られ、町の保安官に任命された。
☆ネタバレ
この町は、水不足に悩んでいた。
ある夜、水を預かる銀行が襲われ、水が無くなってしまった。
自警団が結成され、水銀行を襲ったバルサザー親子を砂漠の中でみつけた。
砂漠の民との激しい闘いの後、すでに水がなかったことがわかった。
町長の陰謀だった。
ランゴはいよいよ自分が何者かを試されるときがやって来たことに気が付いた。
果たして、ランゴは真の英雄となり、ダートの町と人々を救えるのか?
砂漠を彷徨いながら悩み苦しむランゴの前に現れたのは西部の精霊(ティモシー・オリファント)だった。
このシーンはクリント・イーストウッドが出てくるのかと、はっとしてしまいました。
町長の秘密を知り、町に戻ったランゴは町長に挑む。
町長は、ジェイク(ビル・ナイ)をけしかけ応戦するが、ジェイクにも西部に生きるもののプライドがあった。
ランゴの活躍で、町長から権力を取り戻したダートの人たち、幸せそうでした。
ハッピーエンド。
いろんな西部劇映画のパロディやオマージュをちりばめて、ジョニーの映画「ラスベガスをやっつけろ」や「パイレーツツ・オブ・カリビアン」の1シーンも盛り込まれてあって、とても楽しい映画でした。
全部わかる人は楽しいだろうなあ。
CGもストーリーも緻密で素晴らしく、通にも好まれるように作られていて、水準の高いおとな向きのアニメ作品です。
でも、キャラクターが可愛く、子供が見ても楽しいと思うし、アメリカでの大ヒットは納得。
日本の配給会社の及び腰が残念でした。
ジョニー・デップファン=アニメファンと言うことはないし、ジョニー本人が出てくるわけでもないからね。
もっと素晴らしいアニメ作品だということに力を入れて、宣伝して欲しかったなあ。
日本でも、もっとヒットしたと思うよ。
ティモシー・オリファントのイーストウッドの真似、うまかったよね~~
西部劇によくありそうな設定をうまく使って、マカロニウェスタンの雰囲気たっぷりでしたね。私はイーストウッドより、ジェンマのほうが好きでしたがww
大人が楽しめるアニメでしたね♪
それでかなあ。
観客は少ないんだけど、中でも中年以上の男性が多かったわ。
私もマメーテが「ビーンズ」の訳だと気づいたときは一人で吹き出してしまいました。
色んなバロディーなのは分かるのですが なんの映画だったのかが思い出せなくて。。。情けない!
本当 宣伝不足ですね!
作っている人は楽しかったでしょうね。
ジョニーも楽しんで演じている姿が目に浮かびました。