ー10.1.8~18 旅倶楽部「こま通信」手造りの旅<ナイルクルーズ>ーパート5
<ナイルクルーズ2日目>
<ホルス神殿>
次の朝目覚めたら、エドナの岸壁についていました。
それも、他の船のすぐ横。
カーテンを開けたら、隣の船の食堂で、たくさんの人が食事をしていたのでびっくりしました。
隣の船やまたその隣の船の中を通って、上陸します。
こんな馬車に乗ります。
エドナのホルス神殿に行きます。
馬車に乗っていくのですが、地元の馬車なので言葉もわからないし、大変です。
ワッハブさんが1台1台往復の値段を交渉して、私たちを馬車に乗せてくれました。
御者の人たちは油断をするとお金をねだって来るそうなので、要注意です。
だけども、とっても愉快な馬車からの景色。
エドナの町も1日を始める準備に余念がないようです。
神殿の入り口には警察官の姿があり、ここも警備は厳重そうです。
たくさんのお店の後ろにホルス神殿の塔門が見えました。
このホルス神殿は、エジプト国内でも最も保存状態のいい遺跡として知られています。
この場所には、先史時代からホルスを祀る至聖所がありましたが、時代ごとに建造が繰り返され、現在のものはプトレマイオス王朝時代の立派なものです。
塔門
塔門の描かれた壁画ー王が敵を束ねてホルス神に捧げている様子
塔門に描かれている有翼日輪。ラー(太陽)とウジャアト(蛇)とホルス(ハヤブサ)が一体となったもの。
プトレマイオス王朝はアレキサンダー大王の部下だったプトレマイオスが創始しまた。
つまり、ギリシア人の作った王朝ですが、エジプト文化に同化しようとして神殿の建造に力を入れたようです。
神殿の壁画には、エジプトの神に認められたプトレマイオス王ということを示すたくさんのレリーフで飾られています。
着工から2世紀もかかって完成したものだそうです。
第1の塔門前のホルス
第2の塔門前のホルス
ホルスというのは、エジプト神話の神の名前で、ハヤブサの頭をした男性として表現されています。
オシリスとその妹イシスが結婚して生まれた神で、天空を司り、現世の王はホルスの化身だと考えられていました。
ホルスに祝福される王
《エジプト神話》
カイロの近郊に実在したヘリオポリスの神話をもとにまとめてみました。
広い海原ヌンからラー(アトゥム)が誕生し、独力で神々と世界を形作っていった。
ラーは太陽神なので、日の昇り沈みにあわせて、ラー自身も変形すると考えられた。
日の出の時はケプリ(フンコロガシ)として現れ、日中はハヤブサの姿をして天を舞い、夜は牡羊の姿で夜の船に乗り、死の世界を旅するとされている。
天はヌトという女神でも地はゲブという男神であった。
二人は夫婦で、最初は隙間なくくっついていたが、父シュウ(湿気)と母(空気)に引き離され、ゲブは少しでも近づこうと山々を創りだした。
ヌトとゲブの間にオシリス、イシス、セト、ネフティスをもうける。
オシリスは、体をミイラとして包帯を巻かれ、王座に座る男性の姿で描かれる。
オシリスはエジプトの王として人々の絶大な指示を得ていたが、それを妬んだ弟のセトに謀殺された。
遺体はバラバラにされてナイル川に投げ込まれたが、妻でもあり、妹でもあるイシスが拾い集め、ミイラとして復活させた。
自分の息子のホルスの後見として、セトから奪われた王座を奪還した。
これより、現世はホルスが、冥界はオシリスが統治・君臨することとなった。
ホルスはセトと争ったときに、左目を失い、これを「ウジャトの目」といって、魔除けになっている。
ハトホルは、ホルスの母、ときには妻ともされる。
世界を生み出した天の雄牛、子供を守る女神など多様な性格を持ち、イシスに次いでひろく崇拝された。
人の姿で表現される時も頭に牛の角がはえている。
その他、セベクはワニの頭を持った男の姿で表される。
プトレマイオス時代には、ギリシア神話のヘリオス(太陽神)と同一視されている。
アテンは人間や動物の姿で表されるエジプトの神々とは異なり、先端が太陽光線を何本も放ち、光線の一つに生命の象徴アンクを握った太陽円盤の形で表現される。
ツタンカーメンの父、アメンホテブ4世が特に崇拝した。
アヌビスは、ジャッカルの頭部を持つ男性か、ジャッカルそのものの姿で描かれた。
アヌビスはセトの妻にして妹である、ネフティスが兄のオシリスとの不倫によって身ごもった子供で、セトが敵視していたオシリスの子であることから、生まれてすぐにネフティスによって葦のしげみに隠された。
オシリスが冥界アアルの王となる以前の冥界を支配、管理しており、オシリスが冥界の王となった後も彼を補佐してラーの天秤を用いて死者の罪を量る役目を担い、その様子はピラミッドの壁面などに描かれている。
ケプリは、人間の体にフンコロガシの頭とする姿で表現される。
ラーの形態のひとつで、日の出を表す。
ウアジェトはコブラの姿またはコブラをつけた女性の姿で描かれる。
ここホルス神殿は、現世の王と同一視されるホルス神をご神体として祀っています。
至聖所にはホルスのご神体が安置されていました。
プトレマイオス王朝が一番現代に近いエジプトの王朝、といっても、紀元前300年から30年くらいのことですから、修復されているとはいえ、これだけのものが残っているのは驚きでした。
至聖所には屋根もあって、ご神体もあって、かつての姿が忍ばれます。
この至聖所をぐるりと囲む壁には、絶世の美所として名高いクレオパトラ7世の壁画もありました。
<船の中>
船に帰って、昼食まで、船のなかの見学がさせてもらえることになりました。
まず、厨房。
右がマネージャーさん、左が厨房の責任者の方です。
食材は全部本社から送られて来るそうです。
とても清潔な厨房で、船の食事はおいしいし、安全面でもとても信頼できると思いました。
サラダ係のコックさん
次に案内されたのが、操舵室です。
座ったいたのが民族衣装のエジプト人だったので、少しびっくりしました。
しかも、この人は見習いだそうです。
本当の船長さんは休憩中でそばにいました。
彼は、父親が持っていた船で操縦を覚えて、いまの職場まで来たそうです。
エジプトでは、専門学校や資格というものはなく、見習いから技術を習得していくようです。
緩やかなナイルの流れを、私たちは遡っています。
水辺の水牛
汽車も走っていました。
見学会の後は船の屋上でバーベキュウ。
このケバブがおいしかった!!
船には、プールもついています。
食後はデッキチェアでお昼寝。
バーから特製チャイを届けてもらいました。
美味しかった~!!
<コモンボ神殿>
コモンボが見えてきました。
夕方にコモンボに上陸。
この神殿もトトメス3世が作った場所に、プトレマイオス王朝時代に建造されたもの。
ホルス神殿にもすごく似ていましたが、この神殿の特徴は、2つの神を祭ってあるところです。
左からはいるとホルスの神殿、右側はワニの頭を持つセベクの神殿です。
神殿部も屋根が崩れていますが、珍しい壁画がたくさん残されていました。
古代のカレンダー
神々だけではなく、こんな蜂の絵もあります。
出産シーン(?)
授乳している女性。聖母像の元になったとも言われている。
また、有翼日輪の色鮮やかなレリーフも見られました。
美しい夕日も見られました。神々が見たのと同じ夕日でしょう。
<ガラベイヤパーティ>
夕食の後は、お待ちかねガラベイヤパーティ。
ワッハブさんがみんなを乗せてくれます。
英語の司会に日本語の司会に、彼が大活躍をしてくださいました。
一緒の船に乗り合わせた、国も言葉も違う人々が、一緒になって踊ったり、ゲームをしたりして過ごしました。
これも、クルーズの楽しみですね。
<ナイルクルーズ2日目>
<ホルス神殿>
次の朝目覚めたら、エドナの岸壁についていました。
それも、他の船のすぐ横。
カーテンを開けたら、隣の船の食堂で、たくさんの人が食事をしていたのでびっくりしました。
隣の船やまたその隣の船の中を通って、上陸します。
こんな馬車に乗ります。
エドナのホルス神殿に行きます。
馬車に乗っていくのですが、地元の馬車なので言葉もわからないし、大変です。
ワッハブさんが1台1台往復の値段を交渉して、私たちを馬車に乗せてくれました。
御者の人たちは油断をするとお金をねだって来るそうなので、要注意です。
だけども、とっても愉快な馬車からの景色。
エドナの町も1日を始める準備に余念がないようです。
神殿の入り口には警察官の姿があり、ここも警備は厳重そうです。
たくさんのお店の後ろにホルス神殿の塔門が見えました。
このホルス神殿は、エジプト国内でも最も保存状態のいい遺跡として知られています。
この場所には、先史時代からホルスを祀る至聖所がありましたが、時代ごとに建造が繰り返され、現在のものはプトレマイオス王朝時代の立派なものです。
塔門
塔門の描かれた壁画ー王が敵を束ねてホルス神に捧げている様子
塔門に描かれている有翼日輪。ラー(太陽)とウジャアト(蛇)とホルス(ハヤブサ)が一体となったもの。
プトレマイオス王朝はアレキサンダー大王の部下だったプトレマイオスが創始しまた。
つまり、ギリシア人の作った王朝ですが、エジプト文化に同化しようとして神殿の建造に力を入れたようです。
神殿の壁画には、エジプトの神に認められたプトレマイオス王ということを示すたくさんのレリーフで飾られています。
着工から2世紀もかかって完成したものだそうです。
第1の塔門前のホルス
第2の塔門前のホルス
ホルスというのは、エジプト神話の神の名前で、ハヤブサの頭をした男性として表現されています。
オシリスとその妹イシスが結婚して生まれた神で、天空を司り、現世の王はホルスの化身だと考えられていました。
ホルスに祝福される王
《エジプト神話》
カイロの近郊に実在したヘリオポリスの神話をもとにまとめてみました。
広い海原ヌンからラー(アトゥム)が誕生し、独力で神々と世界を形作っていった。
ラーは太陽神なので、日の昇り沈みにあわせて、ラー自身も変形すると考えられた。
日の出の時はケプリ(フンコロガシ)として現れ、日中はハヤブサの姿をして天を舞い、夜は牡羊の姿で夜の船に乗り、死の世界を旅するとされている。
天はヌトという女神でも地はゲブという男神であった。
二人は夫婦で、最初は隙間なくくっついていたが、父シュウ(湿気)と母(空気)に引き離され、ゲブは少しでも近づこうと山々を創りだした。
ヌトとゲブの間にオシリス、イシス、セト、ネフティスをもうける。
オシリスは、体をミイラとして包帯を巻かれ、王座に座る男性の姿で描かれる。
オシリスはエジプトの王として人々の絶大な指示を得ていたが、それを妬んだ弟のセトに謀殺された。
遺体はバラバラにされてナイル川に投げ込まれたが、妻でもあり、妹でもあるイシスが拾い集め、ミイラとして復活させた。
自分の息子のホルスの後見として、セトから奪われた王座を奪還した。
これより、現世はホルスが、冥界はオシリスが統治・君臨することとなった。
ホルスはセトと争ったときに、左目を失い、これを「ウジャトの目」といって、魔除けになっている。
ハトホルは、ホルスの母、ときには妻ともされる。
世界を生み出した天の雄牛、子供を守る女神など多様な性格を持ち、イシスに次いでひろく崇拝された。
人の姿で表現される時も頭に牛の角がはえている。
その他、セベクはワニの頭を持った男の姿で表される。
プトレマイオス時代には、ギリシア神話のヘリオス(太陽神)と同一視されている。
アテンは人間や動物の姿で表されるエジプトの神々とは異なり、先端が太陽光線を何本も放ち、光線の一つに生命の象徴アンクを握った太陽円盤の形で表現される。
ツタンカーメンの父、アメンホテブ4世が特に崇拝した。
アヌビスは、ジャッカルの頭部を持つ男性か、ジャッカルそのものの姿で描かれた。
アヌビスはセトの妻にして妹である、ネフティスが兄のオシリスとの不倫によって身ごもった子供で、セトが敵視していたオシリスの子であることから、生まれてすぐにネフティスによって葦のしげみに隠された。
オシリスが冥界アアルの王となる以前の冥界を支配、管理しており、オシリスが冥界の王となった後も彼を補佐してラーの天秤を用いて死者の罪を量る役目を担い、その様子はピラミッドの壁面などに描かれている。
ケプリは、人間の体にフンコロガシの頭とする姿で表現される。
ラーの形態のひとつで、日の出を表す。
ウアジェトはコブラの姿またはコブラをつけた女性の姿で描かれる。
ここホルス神殿は、現世の王と同一視されるホルス神をご神体として祀っています。
至聖所にはホルスのご神体が安置されていました。
プトレマイオス王朝が一番現代に近いエジプトの王朝、といっても、紀元前300年から30年くらいのことですから、修復されているとはいえ、これだけのものが残っているのは驚きでした。
至聖所には屋根もあって、ご神体もあって、かつての姿が忍ばれます。
この至聖所をぐるりと囲む壁には、絶世の美所として名高いクレオパトラ7世の壁画もありました。
<船の中>
船に帰って、昼食まで、船のなかの見学がさせてもらえることになりました。
まず、厨房。
右がマネージャーさん、左が厨房の責任者の方です。
食材は全部本社から送られて来るそうです。
とても清潔な厨房で、船の食事はおいしいし、安全面でもとても信頼できると思いました。
サラダ係のコックさん
次に案内されたのが、操舵室です。
座ったいたのが民族衣装のエジプト人だったので、少しびっくりしました。
しかも、この人は見習いだそうです。
本当の船長さんは休憩中でそばにいました。
彼は、父親が持っていた船で操縦を覚えて、いまの職場まで来たそうです。
エジプトでは、専門学校や資格というものはなく、見習いから技術を習得していくようです。
緩やかなナイルの流れを、私たちは遡っています。
水辺の水牛
汽車も走っていました。
見学会の後は船の屋上でバーベキュウ。
このケバブがおいしかった!!
船には、プールもついています。
食後はデッキチェアでお昼寝。
バーから特製チャイを届けてもらいました。
美味しかった~!!
<コモンボ神殿>
コモンボが見えてきました。
夕方にコモンボに上陸。
この神殿もトトメス3世が作った場所に、プトレマイオス王朝時代に建造されたもの。
ホルス神殿にもすごく似ていましたが、この神殿の特徴は、2つの神を祭ってあるところです。
左からはいるとホルスの神殿、右側はワニの頭を持つセベクの神殿です。
神殿部も屋根が崩れていますが、珍しい壁画がたくさん残されていました。
古代のカレンダー
神々だけではなく、こんな蜂の絵もあります。
出産シーン(?)
授乳している女性。聖母像の元になったとも言われている。
また、有翼日輪の色鮮やかなレリーフも見られました。
美しい夕日も見られました。神々が見たのと同じ夕日でしょう。
<ガラベイヤパーティ>
夕食の後は、お待ちかねガラベイヤパーティ。
ワッハブさんがみんなを乗せてくれます。
英語の司会に日本語の司会に、彼が大活躍をしてくださいました。
一緒の船に乗り合わせた、国も言葉も違う人々が、一緒になって踊ったり、ゲームをしたりして過ごしました。
これも、クルーズの楽しみですね。
それにしても、ほんとにいろいろな建物やモニュメントがあるんだね。やはり長い歴史を感じるよ。
ナイルクルーズすてき。とうとうと流れる大河の中での時間って、夢のようだったでしょう。
エジプトの食べ物って、全然知らないけど相対的においしそうに見えるね。
1月も半ばまでがベストシーズンとは聞いていたけど、それでも風が強い日とか、視界の悪い日とかいっぱいあるみたいなんだけど、すごくラッキーでした。
はずれがなかったです。
きっと、みんなの行いがよっぽど良かったんだと思うわ。
これからも書くけど、夕日、朝日、素晴らしい景色をいっぱい見ました。
食べ物は、基本的によいレストランで食べているから本当に美味しかったです。
特に、肉料理のスパイスの使い方がとても上手でした。
でも、デザートはびっくりするほど甘いし、なんでも量が多いし、食後にコーヒーが出て来ないし。
しかも、コーヒーはネスカフェだったりする。
それが残念でした。
中身が濃くて ツアーと言うより優雅な個人旅行みたい。
このブログ 縦に読んでいくのが大変なので エジプト全部まとめて もって読みやすいHPか本でも出していただきたいわ。笑!
でも、書いていると、ついあれもこれもと思っちゃって、1つの章が長くなっちゃう。
テーマを絞っているつもりなんだけど、余談が多いね。
もう少し、スピードアップしたいわ。