ーペントハウスーTOWER HEIST
2011年 アメリカ
ブレット・ラトナー監督 ベン・スティラー(ジョシュ)エディ・マーフィ(スライド)ケイシー・アフレック(チャーリー)アラン・アルダ(アーサー・ショウ)マシュー・ブロデリック(Mr.フィッツヒュー)マイケル・ペーニャ(エンリケ)ティア・レオーニ(FBI捜査官クレア)ガボレイ・シディベ(オデッサ)
【解説】
世界的な人気を誇るコメディー俳優、ベン・スティラーとエディ・マーフィが初めて共演を果たしたクライム・アクション。ニューヨーク・マンハッタンの超高級マンション「ザ・タワー」を舞台に、最上階のペントハウスに住む大富豪に全財産をだまし取られたタワーの使用人たちの奪還作戦を描く。監督は、『ラッシュアワー』シリーズのブレット・ラトナー。共演には『ジェシー・ジェームズの暗殺』のケイシー・アフレック、『アビエイター』のアラン・アルダら実力派が顔をそろえる。
【あらすじ】
マンハッタンの一等地に建つ超高級マンション「ザ・タワー」の最上階に暮らす大富豪ショウ(アラン・アルダ)が、ある日20億ドルの詐欺容疑で逮捕される。それを機に、管理人ジョシュ(ベン・スティラー)をはじめタワーの使用人たちの全財産もだまし取られていたことが発覚。自分たちの財産を取り戻すべく、ジョシュはペントハウスに忍び込んでショウの隠し財産を奪う計画を練るが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
ベン・スティラーとエディ・マーフィの競演という謳い文句だけど、ドタバタ度は押さえられて、ハラハラドキドキも味わえる、楽しい作品でした。
マンハッタンの一等地にすっくと建つ高級マンション「ザ・タワー」。
その最上階に暮らす大富豪のショウ(アラン・アルダ)。
ネットで、マンションのマネージャーのジョシュ(ベン・スティラー)とチェスをするという粋な老人、と思っていたら、これが大変な食わせ物。
自分の倒産を知りながら、ジョッシュを通じてマンション従業員の年金積み立てを投資させたり、勤勉なドアマンの全財産を言葉巧みに預けさせていた。
防犯カメラにショウが誘拐される所が映し出され、ジョシュは大慌てで救出に走った。
犯人の車が黒い車に囲まれて横転、ショウが助かったと思ったら、黒い車から降りてきたのはFBIの捜査官クレア(ティア・レオーニ)たちだった。
ショウは詐欺罪でその場で逮捕。
ショウは破産していることがわかり、ドアマンは自殺を図った。
幸い、命に別状はなかったが、責任を感じたジョシュは、保釈されてきたショウのところに乗り込む。
しかし、ショウは手のひらを返したようにその本性を剥き出しにする。
みんなから預かったお金は「ギャンブルに使った」としゃあしゃあと言うのだ。
ショウが、いままでの好々爺の顔から、厚顔無恥な非道の顔に一瞬で変身する所が見所です。
ジョシュの落胆ぶりが手に取るように伝わってきます。
「信じて尽くしてきたのに!!」
クレアから、ショウの隠し財産が20億円あるはずだと聞いたジョシュは、そのお金がペントハウスにあるとにらみ、仲間を集めて奪う計画を立てるのだがー。
☆ネタバレ
ショウの部屋を襲撃するメンバーとしてジョシュが集めたのが、新米エレベーターボーイのエンリケ(マイケル・ペーニャ)、家賃を滞納して追い出された元住民Mr.フィッツヒュー(マシュー・ブロデリック)、ジョシュの妹のダンナでマンション従業員のチャーリー(ケイシー・アフレック)、それにこの素人集団を指導する本物の泥棒スライド(エディ・マーフィ)という面々だった。
ジョッシュとスライドが噛み合なくて、いちいちおかしいけれど、みんな真剣そのもの。
チャーリーは最終的には抜けて、マンション業務に戻るけれど、代わりに金庫破りの名人オデッサ(ガボレイ・シディベ)が加わって、ショウの隠し金庫までたどり着きますが、そこは空っぽ。
そして、部屋を見回すと、スティーブ・マックイーンが乗っていたというショウの愛車が。
ジョッシュはひらめきました!!
そこからが、トム・クルーズの「ミッション・イン・インポシブル ゴーストプロトコル」も顔負けという、高層ビルディングの恐怖の始まり。
こっちの方が勝っているかもです。
Mr.フィッツヒューが大活躍!!
素人集団ではありながら、最後は見事なチームワーク。
ベン・アフレックの弟のケーシー・アフレックとか、「プレシャス」で衝撃デビューを飾ったガボレイ・シディベ、「クラッシュ」や「大いなる陰謀」で渋い演技を見せたマイケル・ペーニャなど、コメディ畑ではない人をうまく配していました。
そして、見事なオチが待っています。
すかっとしますよ。