マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

崖の上のポニョ

2008-07-22 12:37:39 | 映画ー劇場鑑賞
ー崖の上のポニョー
2008年 日本 監督=宮崎駿
山口智子(リサ)長嶋一茂(耕一)天海祐希(グランマンマーレ)所ジョージ(フジモト)土井洋輝(宗介)奈良柚莉愛(ポニョ)柊瑠美(婦人)矢野顕子(ポニョのいもうと達)吉行和子(トキ)奈良岡朋子(ヨシエ)

【解説】
大ヒットを記録した前作『ハウルの動く城』以来4年ぶりに宮崎駿監督が手掛けた心温まるファンタジー。アンデルセン原作の童話「人魚姫」を基に、人間になりたいと願うさかなの子と5歳の男の子の友情と冒険を生き生きと描く。『風の谷のナウシカ』以来長年宮崎作品の音楽を担当してきた久石譲が今回も音楽を担当し、美しい音色で作品を盛り上げる。CG映像全盛の今だからこそ、あくまで手描きアニメーションにこだわった驚異の映像は必見。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
5歳の少年宗介は、海辺の小さな町のがけの上の一軒家で暮らしていた。市街地から外れた彼の家の周囲には何もさえぎるものはなく、ただただ青く美しい海と空が広がっている。仕事で留守になりがちな父親の不在を寂しく思っていた宗介だったが、ある日、浜でさかなの子ポニョと出会うことでその寂しさも忘れ、やがて2人は強いきずなで結ばれていく。(シネマトゥデイ)

【感想】
やはり、日本のアニメは宮崎駿さんが先頭を走っているのでしょうか。
この作品も、レベルは高いと思いました。

一番が、子供の動き、仕草。
丁寧に表現されていて、涙が出そうになるほどかわいい。
ポニョがラーメンを食べながらねむッちゃうシーン、何かに夢中になっていると思ったら、目がとろんとして来る様子、すごーくかわいい。
走る姿も、「トトロ」のメイちゃんみたいだけど、もっと勢いがありました。

リサが、荷物を抱えて、置いて、ドアを開ける前にそれをずらしてーすごく繊細な動きで驚きました。
これは、アメリカのアニメにはないニュアンスです。
いいなあ。

それでいて、スピード感は損なわれていません。
すごい技術ですね。

今回は宮崎さん自身も手書きアニメーションにこだわったそうですが、ほんとうに素敵でした。

 もう一人の主人公・宗介

ただ、ストーリーは「ハウルの動く城」と同じで、ラストは「魔法」という言葉に逃げてしまったという印象でした。
「魔法」は大切だけど、「愛」のためには失っても惜しくないもの。
じゃあ、宮崎監督にとって「魔法」って何なの?という感じ。
私が考えている「魔法」とは違う気がするなあ。

ポニョのお父さんが、人間を止めた理由も描かれていなかったし、バックグラウンドには大きなテーマが隠されているようにみせて、(難しすぎて、観客にはついてこれないから?)踏み込むのは止めた感じでした。

一度聞いたら、耳から離れない主題歌。
予告編のバージョンと、エンディングに流れていたのとは、違っていました。

この曲は、ヒットするでしょうね。

 ポニョもかわいいけど、妹たちもかわいーい

ヒーロー/靴をなくした天使

2008-07-22 12:19:03 | 映画ーDVD
ーヒーロー/靴をなくした天使ーHERO/ACCIDENTAL HERO
1992年 アメリカ 
スティーヴン・フリアーズ監督 ダスティン・ホフマン、ジーナ・デイヴィス、アンディ・ガルシア、ジョーン・キューザック、ケヴィン・J・オコナー、スティーヴン・トボロウスキー、スージー・キューザック

【解説】
D・ホフマン主演による、ほろ苦いユーモアと恋の物語。ある日、飛行機事故にあい、倒れた座席に挟まれ身動きがとれなくなった敏腕TVリポーター、ゲイル。その燃える機内から彼女と乗客達を助け出したある男がいた。しかしその男は、泥だらけの顔のまま名も告げずに立ち去ってしまう……。(allcinema ONLINE)

【感想】
ダスティ・ホフマンとアンディ・ガルシアの共演。

人命を救った真のヒーローは、留置場に入っていたという皮肉なお話。

有事のヒーローと言われるように、バーニー(ダステイン・ホフマン)はそういう人かもしれない。
平時には、なんの役にも立たない人間だけど、何かあったら俄然その能力を発揮する人。

バーニーは、偶然出くわした飛行機事故で、救助隊もできない活躍で人命を救った。

でも、人に誉められたいという欲も、発想もない人間。
一張羅の靴をなくしたことをののしりながら、その場を立ち去った。

ジョン・バーハー(アンディ・ガルシア)は、本来英雄であるべき人間だが、人生の不運が重なり、社会のどん底にいる男。

運命のイタズラか、バーニーから汚れた片方だけの靴を渡されたことで、ジョンは嘘をつき、このことで運命が大きく変わっていく。
このときのジョンは、ヒーローになることが目的ではなく、あまりの貧しさから、報奨金が欲しかっただけなのですが。

マスコミの報道は、検証を怠り、真実をねじ曲げ、どんどん加熱していく。

その先頭を走るのがゲイル(ジーナ・デイヴィス)。
ジャーナリズムにのめり込む女。

私たちの目に見えている報道の限界を見るような映画でした。
美談の裏、時代のヒーローの正体。

そして、蓋をされて闇の中に置かれた真実。

この映画の場合、当事者たちはわかっているんだからいいし、こういう大人の解決もあっていいと思いました。

真実を明らかにするばかりが、人生じゃない。

なかなか皮肉のこもった結末でした。

俺たちフィギュアスケーター

2008-07-22 11:11:18 | 映画ーDVD
ー俺たちフィギュアスケーターーBLADES OF GLORY
2007年 アメリカ ウィル・スペック 、ジョシュ・ゴードン監督 ウィル・フェレル(チャズ・マイケル・マイケルズ)ジョン・ヘダー(ジミー・マッケルロイ)ウィル・アーネット(ストランツ・ヴァン・ウォルデンバーグ)エイミー・ポーラー(フェアチャイルド・ヴァン・ウォルデンバーグ)クレイグ・T・ネルソン(コーチ)ジェナ・フィッシャー(ケイティ・ヴァン・ウォルデンバーグ)ウィリアム・フィクトナー(ダレン・マッケルロイ)ロマニー・マルコ(ジェシー)ニック・スウォードソン(ヘクター)ロブ・コードリー(ブライス)

【解説】
ライバル同士だった男子フィギュアスケート選手が、男同士でペアを組むことになる爆笑コメディ。『主人公は僕だった』のウィル・フェレルと『バス男』のジョン・ヘダーが、厳しい特訓の末に体得した優雅でかわいらしいフィギュアの技を披露。ばかばかしさ満載の中、前回の冬期五輪・トリノ大会女子フィギュアで銀メダルを獲得したサーシャ・コーエンなど、豪華スケーターたちの競演も見どころ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
マッチョで派手な演出を売りにしているフィギュアスケーターのマイケルズ(ウィル・フェレル)と、繊細(せんさい)なナルシストのマッケルロイ(ジョン・へダー)は世界選手権で同点1位となり、表彰台で大乱闘を繰り広げてしまう。2人は男子シングル部門から永久追放の裁を受けるが、男子ペア部門での復活に望みをかけペアを組みスケートリンクに上がることに……。(シネマトゥデイ)

【感想】
アメリカのドタバタコメディーは、本国でヒットしても日本で公開されることは少ないと聞きますが、これは劇場も期間も少なくても、公開されていました。
でも、私もこの手の映画、得意とは言えないので、敬遠気味に見に行かないでいたのです。

でも、これは面白かったー。
劇場で見たかったー。

まず、あの!!「バス男」のジョン・ヘダーがモテモテのフィギュアスケーターって無理があるでしょう?
それが、いい男に見えてくるから不思議。
どこでだまされたんだろう。
出っ歯は隠せないのに。

そして、ウィル・フェレルがいつものように下ネタバリバリで演じているのに、嫌みがない。
フィギュアスケーターの体型ではないのに、そう見えてくるから、これも不思議。

この二人がフィギュアスケーターに見えたら、もうOK!!
げらげら笑ってみてしまいます。
何から何まで面白い。
笑いたい人にお薦めですよ。

ルーク・ウィルソンがちらっと出てるし、ナンシー・ケリガン、サーシャ・コーエンといった、本物の選手たちが出ているところも見どころです。