マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

プレステージ

2007-06-18 10:57:49 | 映画ー劇場鑑賞
ープレステージー
2006年 アメリカ クリストファー・ノーラン監督 ヒュー・ジャックマン 、クリスチャン・ベイル 、マイケル・ケイン 、スカーレット・ヨハンソン 、パイパー・ペラーボ 、レベッカ・ホール 、デヴィッド・ボウイ 、アンディ・サーキス 、エドワード・ヒバート 、サマンサ・マハリン 、ダニエル・デイヴィス[役者] 、ジム・ピドック 、クリストファー・ニーム 、マーク・ライアン 、ロジャー・リース 、ジェイミー・ハリス 、ロン・パーキンス 、リッキー・ジェイ 、モンティ・スチュアート

【解説】
クリストファー・プリーストの人気小説を、『メメント』のクリストファー・ノーラン監督が映画化した壮大な人間ドラマ。かつて友人同士だった男たちが、奇術によって運命を狂わせていく様をスリリングにみせる。互角の実力を持つマジシャン役を『X-メン』シリーズのヒュー・ジャックマンと、『バットマン ビギンズ』のクリスチャン・ベイルが熱演。それぞれに趣向を凝らしたトリックで相手を追い詰めていく過程に興奮する。ヒロイン役にふんするスカーレット・ヨハンソンの魅惑的な衣装にも注目。

【あらすじ】
若く野心に満ちたロバート(ヒュー・ジャックマン)とアルフレッド(クリスチャン・ベイル)は、マジシャン(マイケル・ケイン)の助手をしていた。ある晩、舞台の事故でロバートの妻が亡くなったことが原因で二人は敵対するようになる。その後、彼らは一流のマジシャンとして名声を得るが、その争いは次第に激しさを増す。 (シネマトゥデイ)

【感想】
内容のすべてがマジックとサスペンスになっているので、このレビューはとても書きにくいです。
単なるネタバレ紹介とはいかない作品。
そのへんが、クリストファー・ノーラン作品らしいと言えるでしょうか。
「この映画の結末は決して誰にも言わないで下さい。」と言われても、言えないし、言いたくないなあ。

 稀代の天才マジシャン、アンジャー(右=ヒュー・ジャックマン)とボーデン(左=クリスチャン・ベイル)。
この二人の演技対決が見物です。
それにからむマジックショーの裏方・カッター(マイケル・ケイン)。
この物語の案内人といったところでしょうか。
彼が、いろんなヒントを言うのですが、私はそのひとつ「マジックには犠牲がつきものだ」という言葉に興味をもって見ました。

アンジャーの妻がマジックの本番中に水死する、そこから二人の悲劇が始まりました。
家族のいる幸せそうなボーデンをかいま見たときから、アンジャーの復讐心は燃え上がります。
マジックのライバルから、憎い仇へと憎しみはますます募り、科学者ニコラ・テスラ(デヴィット・ボウイ)と出会い、彼のマジックはさらに過激さを増していくのです。

「マジックには犠牲がつきものだ」
アンジャーもボーデンもその通りの生き様。
でも、世の中には、「出世には犠牲がつきものだ」とか「仕事には~」とか「恋愛には~」「人生には~」がまかり通っています。
私はこの映画に、そういう皮肉なメッセージを感じました。

彼らは、いったい何を犠牲にして、何を得たのでしょうか。
ボーデンはたったひとつの大切なものを守ったと言えるのでしょうか。

マジックの末のあまりに大きな代償、と言わざるを得ないと思いました。

マジックの種明かしを期待して見たら、がっかりしますよ。
そういう映画ではないから。

クリムト

2007-06-18 10:06:12 | 映画ーDVD
ークリムトー
2006年 オーストリア/フランス/ドイツ/イギリス ラウル・ルイス監督 ジョン・マルコヴィッチ 、ヴェロニカ・フェレ 、サフロン・バロウズ 、スティーヴン・ディレイン 、ニコライ・キンスキー 、サンドラ・チェッカレッリ 、ポール・ヒルトン 、エルンスト・ストッツナー 、アグライア・シスコヴィッチ

【解説】
19世紀末のオーストリアに実在した天才画家クリムトの、時代を先取りした作品と彼の人生を描いたファンタジー。死の床にある男が自分の人生のハイライトを回想する。クリムトを迫真の演技でみせるのは、『リバティーン』のジョン・マルコヴィッチ。その愛弟子役には『イーオン・フラックス』のニコライ・キンスキーがふんしている。実際クリムトがデザインした衣装を再現したドレスや、世紀末の香り漂う豪華な内装に魅せられる。

【あらすじ】
1918年、グスタフ・クリムト(ジョン・マルコヴィッチ)は脳卒中で倒れ、病院に運ばれる。稀代の画家を見舞うのは弟子のエゴン・シーレ(ニコライ・キンスキー)だけ。混濁(こんだく)した意識の中、彼は自らの人生を回想していた。1900年、保守的なウィーンでクリムトの描く裸婦はスキャンダルとなったが、パリでは絶賛され……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
以前、クリムトの金箔の作品は、日本の技術が生かされているというTVの特集を見たことあったので、人とその生涯という面で興味があったのですが、この作品はまったく違っていました。

梅毒に冒され死の床にあるクリムト(ジョン・マルコヴィッチ)を弟子のシーレ(ニコライ・キンスキー)が見舞っています。

そうして始まる、たぶんクリムトが死を直前にして回想しているのであろう、現実と幻想が交錯する世界。
なかなか難解です。
このころの、ヨーロッパ画壇の状況も知らないし、クリムトやシーレについても知識がないので、よけい難しく感じました。

もし、そういう理屈を抜きでいいなら、美しい映像だけを楽しめば良い映画なのかも知れません。
女性のファッションや室内の豪華さ。
裸体のモデルたちの美しさ。
芸術と隣り合わせにある死の匂いの甘美さーというような。

RV

2007-06-18 10:03:40 | 映画ーDVD
ーRVー
2006年 アメリカ バリー・ソネンフェルド監督 ロビン・ウィリアムズ 、シェリル・ハインズ 、ジョアンナ・“ジョジョ”・レヴェスク 、ジョシュ・ハッチャーソン 、ジェフ・ダニエルズ 、クリスティン・チェノウェス 、ハンター・パリッシュ 、ウィル・アーネット 、トニー・ヘイル 、ブライアン・ホウ 、リチャード・コックス[俳優] 、ロブ・ラベル 、ブライアン・マーキンソン 、キルステン・ウィリアムソン 、ブレンダン・フレッチャー

【解説】
 一家の絆を取り戻そうと家族旅行を提案するも、仕事も兼ねていることをひた隠しながらキャンピングカーで繰り出した父親の悪戦苦闘ぶりを描いたアドベンチャー・コメディ。(yahoo映画)

【感想】
全米ナンバ-1も記録したコメディーだそうですが、日本では未公開。

RVで家族が旅行する映画だけど、「リトル・ミスサンシャイン」みたいなボロ車ではありません。
日本では観光バスだわ。
でかい。

アメリカでヒットしただけのことはあって、とてもわかりやすいコメディーです。
主演のロビン・ウィリアムスをはじめ、出演者たちもとてもチャーミング。
男の子、どこかで見たと思ったら、「ザスーラ」の子でした。
女の子もかわいい。

最初の方の汚いことをのぞけば、温かい笑いが満載です。

特典も面白い。
監督のバリー・ソネンフェルドがかなりおかしい人みたいです。
「アダムスファミリー」「メンインブラック」の監督と聞けば、納得でした。