マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい

2007-06-06 18:13:50 | 映画ー劇場鑑賞
ースモーキン・エース/暗殺者がいっぱいー
2007年 ジョー・カーナハン監督 ベン・アフレック 、アンディ・ガルシア 、アリシア・キーズ 、レイ・リオッタ 、ジェレミー・ピヴェン 、ライアン・レイノルズ 、ピーター・バーグ 、タラジ・ヘンソン 、クリス・パイン 、マーティン・ヘンダーソン 、ジェイソン・ベイトマン 、コモン 、ネスター・カーボネル 、ジョセフ・ラスキン 、ジョエル・エドガートン 、トミー・フラナガン 、ケヴィン・デュランド 、モーリー・スターリング 、アレックス・ロッコ 、ウェイン・ニュートン 、クリストファー・ホリー 、スコット・ハルバースタッド 、マシュー・フォックス 、マリアンヌ・マルラライリー 、ダヴェニア・マクファデン 、カーティス・アームストロング 、デヴィッド・プローヴァル 、パトリック・セント・エスプリト 、マイケル・マーフィ 、ブライアン・ブルーム 、クレア・ケアリー 、ウラジミール・クリッチ 、ザック・カマー 、マイク・ファルカウ

【解説】
マフィア界の大物ボスを怒らせた男の命を奪うため、暗殺者たちがラスベガスに集結するバイオレンス・アクション。監督は『NARC ナーク』のジョー・カーナハン。『パール・ハーバー』のベン・アフレック、『オーシャンズ11』のアンディ・ガルシア、『ブレイド3』のライアン・レイノルズ、歌手のアリシア・キーズら、豪華スターが出演する。スピーディで先の読めない型破りな展開と、衝撃的でバイオレントな銃撃シーンに注目。

【あらすじ】
FBI捜査官のメスナー(ライアン・レイノルズ)と、カラザーズ(レイ・リオッタ)は、大物ギャングに命を狙われる人気マジシャン、エース(ジェレミー・ピヴェン)を司法取引のため逮捕することになった。そんな中、女殺し屋のサイクス(アリシア・キーズ)ら、賞金目当てにエースを狙う暗殺者たちが世界中から集まり始める。 (シネマトゥデイ)

【感想】
今日は水曜日、レディースデイ。
うーん、何を見に行こうかなあ、というノリで、友達が面白いと言っていたこの映画を見に行くことにしました。

こんな風に見に行ったのが良かったのか、思わぬ拾い物でした。

FBI捜査官のメスナー(ライアン・レイノルズ)と、カラザーズ(レイ・リオッタ)がマフィア組織コーザ・ノストラの大ボススパラッザの屋敷を見張っている。いきなり、ペッドボトルに入れたおしっこを飲むとか飲まないとかの話、まあ、そういう健康法もあるからね、と思っていたら、盗聴器に情報が入り、物語は突然動き始めます。

ここから、すごい数のキャラクターが紹介され続けるけど、まあ、じっと聞いていればわかっていく仕掛け。
とにかく、バディ“エース”イズラエルという、マフィアコーザ・ノストラと深く関わり過ぎたマジシャンの“心臓”に、スパラッザが、100万ドルの賞金を掛けた、という噂が広まり、世界中から賞金稼ぎが彼の命を狙いにくるというお話。

FBI捜査官はイズラエルの身柄確保に、彼の隠れているホテルのペントハウスに向かうのだが、FBIの恥部の存在がわかり、情報が伝わらず、カラザース捜査官は犠牲となる。

元警官で、エースの弁護士からエースを保護するように依頼されたデュプリー(ベン・アフレック)が、ホテルまで行かないうちに、トレマー3兄弟に銃撃されてあっけなく死んでしまうけど、あれは観客の期待をいい意味で裏切るためでしょうね。
まさかベンが、あの大物スターが、あんな風に、とは思わないものね。
大成功!

ホテルでは、最低最悪のトレマー3兄弟とFBIが入り乱れての銃撃戦。
情け知らず、極悪非道、殺人マシーンー人殺しをゲームのように楽しむ人たち。
このシーンがお気に入りなんだけど、詳しく書くのはやめておきます。
人間性が疑われそうだから。

兄弟の一人は現場から逃げるけど、ひどい目に遭ったデュプリーの仲間、ホリス(マーティン・ヘンダーソン)が駐車場で見つけて、かっこよく退治してくれました。

女殺し屋のジョージア(アリシア・キーズ)はとてもセクシーででした。
エースに見切りをつけた用心棒、サー・アイビー(コモン)とのラブストーリーはなかなかかっこ良かったです。

メスナーは、FBIの組織ぐるみの隠蔽工作を知り、憤り、ラストシーンとなります。
直属の上司ロック(アンディ・ガルシア)のあわてふためいたアホみたいな表情は必見です。

この作品、世間の評判は悪いみたいだけど、私はこのすっきりかっこ良くいかないところ、スタイリッシュというにはほど遠いところが、妙にツボでした。
創り手の心意気が伝わって来るような映画でした。
ストーリーを追うというより、個々のエピソードの展開や関わりを楽しむ作品。
あまり考えずに、ただ楽しんだら良いと思います。

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド(3回目)

2007-06-06 10:13:58 | 映画ー劇場鑑賞
3回目鑑賞してきました。
ネタバレというより、すごく細かいことにこだわった疑問集なので、この映画に興味のない方はスルーしてくださいね。


ーパイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドー
2007年 アメリカ ゴア・ヴァービンスキー監督 ジョニー・デップ 、オーランド・ブルーム 、キーラ・ナイトレイ 、ジェフリー・ラッシュ 、ジョナサン・プライス 、ビル・ナイ 、チョウ・ユンファ 、ステラン・スカルスガルド 、ジャック・ダヴェンポート 、トム・ホランダー 、ナオミ・ハリス 、デヴィッド・スコフィールド 、ケヴィン・R・マクナリー 、リー・アレンバーグ 、マッケンジー・クルック 、デヴィッド・ベイリー 、キース・リチャーズ

【解説】
孤高の海賊ジャック・スパロウを主人公にしたアクション・アドベンチャーのシリーズ第3作。カリブ海からアジア、そして“世界の果て”へと舞台を広げ、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ、オーランド・ブルーム演じる青年ウィル・ターナーらの活躍が描かれる。アジア人海賊役でチョウ・ユンファ、ジャックの父親役にキース・リチャーズがシリーズ初登場。前作を超える予測不可能なストーリー展開と空前絶後の壮大物語が完結する。

【あらすじ】
“深海の悪霊”、デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)と東インド会社のベケット卿(トム・ホランダー)が手を結び、海賊たちは滅亡の危機に瀕していた。生き残る手段は“9人の海賊たち”を招集することだったが、9人のうちのひとりはあのジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)だった。しかし、彼は現在“世界の果て”に囚われていて……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
というより、疑問。
(どうでもいいことばかりですから、まだ見ていない方、この映画をただ楽しみたいという方は読まないでね)



★バルボッサが復活した理由
海賊たち招集の歌が歌われ、選ばれし9人の海賊たちが集まって、評議会を開かれることになった。
バルボッサもスパロウもこの一員。
時代は、ベケット卿に代表される大商人たちの大航海時代に突入しつつあった。
彼らが「海の悪霊」デイビー・ジョーンズと手を結べば、海賊たちは生きる場所を奪われるからだ。
この評議会を開くため、バルボッサはティア・ダルマの魔術によって復活し、ジャックもデイビー・ジョーンズロッカーから助け出されることになる。

でも、このプロジェクトに命をかけて参加するティア・ダルマにはなにかメリットがあるんだろうか。

★ブラックパール号
ジョニーがジョーンズロッカーで砂の湖から脱出して海に浮かべた、あれですよね。
前作のデッドマンズチェスト(DMC)でクラーケンは、ジャックを飲み込み、ブラックパールを沈めたのでしたね。
お、思い出した。

それにしても、石のカニは何を意味しているのかな?
どうも、カリプソの眷属のような感じですね。

「ディビー・ジョーンズ・ロッカー」のシーンはめちゃめちゃシュールでしたね。
石のカニがブラックパールを動かしたのには、カリプソ=ティア・ダルマの意志が原いていたようにも見えましたね。

★カリプソの謎
デイビー・ジョーンズは女神カリプソから、海で死んだ魂をあの世に導くことを命じられていた。
ティア・ダルマこそが、ジョーンズのかつての恋人。
あるいは、ティア・ダルマは女神カリプソの仮の姿。
カリプソが浮気した悲しみから、彼は心臓をえぐり取り、デッドマンズチェストに納め、孤島に埋めた。
これが女神の逆鱗に触れ、タコの化け物に姿を変えられた。
これを恨み、ジョーンズは人間の体にカリプソを封じ込める方法を海賊会議で教え、ティア・ダルマの体に封じ込めた。

これがデイビー・ジョーンズの謎のすべてで合っているでしょうか?

カリプソの実態は巨大化したディア・ダルマで、そのあと無数のカニとなって崩壊したのは何を意味しているのかなあ。

デイビー・ジョーンズは「カリプソ」とつぶやいて死んでいくけど、カリプソって実態のない女神なんじゃないの?
ジョーンズはいったい何に恋をしていたのでしょうね。

ティア・ダルマはジョニーといい仲だったみたいだし…。

前作DMCで、ジャックがティア・ダルマの部屋からくすねたものは、ストーリーに関係なかったみたいね。
ティア・ダルマは、思わせぶりに登場するわりには、よくわからないキャラクターだわ。
いろんな場面で占いをしているけど、なにがわかったんだろう。

ティア・ダルマ=カリプソがバルボッサを復活させたり、ジャックを助け出す手伝いをしたのは、海賊評議会を開かせて、人間の体に封じ込められた自分を開放させるためだったのかなあ。
開放された後で、ジョーンズとよりを戻す気もあったんだろうか。
ジョーンズはカリプソに「心臓はお前のものだ」と言っていたけど、結局ジョーンズの心臓はウィルに刺されて終わってしまいましたね。

カリプソの起こしたあの嵐は、どちらの味方をするつもりだったんだろう。

★クラーケンの死
これはわからないな。
ベケットがジョーンズに命じて殺させたみたいだけど、なぜ殺す必要があったのかなあ。

★スワン総督の死
セリフがよくわかりませんでしたね。
ジョーンズの心臓に興味を持ったのがいけなかったみたいなことを言っていましたが。
なぜ総督がジョーンズの秘密を知っていたんでしょう。
誰がどうやって殺したんでしょうね。

★ベケットとジャックの接点
思わせぶりに出てくるPの焼き印。
そして、「呪われた海賊たち」で出て来たジャックと東インド貿易会社の接点。
DMCでベケットが「共にある」と言っていなかったかなあ?
今回も少し臭わせていたけど。
DMCの地元民の村にもあった東インド貿易会社のマーク、どちらの作品でもベケットの野望について、あまり詳しくは触れられませんでしたね。

★ジョーンズとジャックの戦闘
私はこれが、DMCのクライマックスになると思っていました。
制作者の意図としては、これを第3作のメインに持ってきたかったのね。
一応、納得しました。



★サォ・フェン
それで、サオ・フェンとは闘わず、あんなあっけない最後になってしまったのでしょうか。
サオ・フェンとジャックの関係も、なんか女性関係のもつれみたいなニュアンスでしたが、説明されることはなかったですね。
サオ・フェンがボカンとジャックを殴って終わり。

チョウ・ユンファの活躍ももうちょっと見たかったなあ。
なぜサオ・フェンはエリザベスをカリプソと思ったのでしょう。
自分の船にいて、爆風で死んでしまうなんて、こんなにキャストが死なない映画なのに、不思議でしたね。

★その他
水分補給に寄った島に、クラーケンの死骸があったのは偶然としても、サオ・フェンの手下の死体があったのはなぜでしょう。
ウィルはサオ・フェンとあの沖合で落ち合う約束をしていたようですけど、手下を殺したのは誰なの?

そのあと、ベケットがブラックパールを追って、サオ・フェンの船をフライングダッチマンに追わせて襲わせるわけだけど、この2隻の船はどちらも難破船入り江に向かうのだから、別々に追う意味がよくわからないなあ。
結局、全員が難破船の入り江に集結するのにね。
友達は、1隻でも先にやっつけておきたかったんじゃない?というけど、それだけの理由か?



★ラストシーン
この作品の戦闘シーンはすごくよかった。
大迫力でしたね。
ここでも、疑問。
なぜ、他の海賊調たちもベケットの大艦隊も、ブラックパールとフライングダッチマンの闘いを見ているだけだったのかしら?
闘いの場所が離れていたということだろうけどねー。

ウィルとジャックの別れ方も、いままでの関係の終わりにしては、寂しい感じがするわね。
「呪われた海賊たち」のように友情の証みたいなものが見たかったなあ。
ジャックがウィルの手を取って、ジョーンズにとどめを刺させたということが、そうなのでしょうが。
エリザベスとのお別れはよかったね。

デイビー・ジョーンズはカリプソが浮気をしたのを知って、怒って自分の心臓をえぐってた空箱に隠したんじゃなかった?
ウィルがなんで自分の心臓を宝箱に入れてエリザベスに預けたのかしら?
えぐった心臓は、変わらぬ愛の証ということでしょうか?

☆キャプテン・ジャック・スパロウ
3回目の鑑賞にしていよいよ増えていく謎の数々なのですが、ストーリーを離れたら、ジョニーの素敵な表情が、いくつも見られてお得な映画です。

登場シーンとラストシーンは、ジョニーのものですよね。
誰にも追随を許さない。
あと、銃の狙いを定める片目のシーン、エリザベスのキスを断るお茶目な表情。
「呪われた海賊たち」で私の心を盗んでしまったあのシーンを思い出させてくれるシーンもありましたね。

大海に小舟を浮かべて、大海原にこぎだすジャック。
ジャックとバルボッサを中心に、わかりやすい続編を撮って欲しいです。

今回も、ジャックは最高!