日本の春 2 サザンカ

日本の春 2 サザンカ   金森正臣(2006.5.8.)

写真:私の駐車場の車の前にあるサザンカ。毎年見事に咲いていたが、なんだか久しぶりな気がする。改めて見るとなんだかとても派手な花。確かに一輪でも、お手前の花になる。

 私の育った地域は、寒冷地でユキツバキやヤブツバキの分布より標高が高かった。集落の中には、シラカシが2-3本見ら、珍しいものとして貴ばれていた。上の集落の上部には、シラカバが見られたから、当然かもしれない。
 初めてツバキを見たのは、どこだったか覚えていないが、花の上に雪が被っていて強い印象がある。
 愛知県に来て見ると、ツバキやサザンカが多く見事さに目を見張った。

 自然教室をしていた豊橋などの山中では、太い木も自生しており、さぞ成長に時間がかかるのだろうと想像していた。あるとき大学構内の整備で、目隠しの生垣が必要になった。予算が足りなくて、作業員さんたちにツバキの種を蒔いて貰った。種子は構内で調達した。各所にツバキが植えてあったので、落ちたものを集めるのは容易であった。カが多くて閉口した覚えはあるが。種を蒔いてから4年目には、花が咲き始め、6年目には見事な生垣になっていた。現在でも構内の一部には残っている。苗を買って植えても、3年はかかり、それほど差が無いのにびっくりした。ツバキは適地であれば、かなり成長が良いことも知った。

 私が今住んでいる集落は、かなり古いらしく、小さな集落なのにお寺が3つもある。古い屋敷もそこかしこにあって、ツバキも見事なものが沢山ある。私は園芸品種をほとんど知らないが、きっと名のある品種もあるのだろう。散歩をしながら楽しめるのが嬉しい。
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コメント
 
 
 
ツバキ多いですね (小鹿 亨)
2006-05-10 16:35:40
 そういわれてみれば、たしかに愛知県の低山地ではヤブツバキをよく見ますね。個人的にはあのどぎつい赤色になじめないのと、根元に落ちた花ガラが散乱した光景が「不衛生」に見えて、今ひとつ好きではありませんでした。もう一番つには、これを食樹とするチョウがいないことも関心がない理由かもしれません。

 最近では春先の花の少ない山野で、大きな赤い花が見られるのなかなかいいものだと思います。
 
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