認知症 3 認知症をいかに防ぐか

認知症 3 認知症をいかに防ぐか

 

認知症はなってみると、本人には意外に問題は少ないように思われるが、支える周辺は大変であろう。出来ればあまり周囲に迷惑をかけたくはない。

 

そこでなるべく認知症にならないように、或いは進行がユックリになるようにするにはどの様にしたら良いのであろうか。

 

人生は自分の責任で自分がしているのであるから、まずは自分を知ることが大切であろう。自分を常に見つめ、自分の状態を知ることから始まる。しかしこれが意外に難しいことで、簡単にはできない。特に日常の仕事などに追われていると、自分の状態を部分的にしか見ていないことが多い。私自身も、10年ぐらい練習してようやく少し自分の状態を理解できるようになった。しかし努力しなければ何も始まらないので、常に心掛けておく必要がある。

 

越後に良寛さんという乞食坊さんがいた。彼は江戸後期の人で、悟りを得た人であった。にもかかわらず、年を取ってからは忘れ物が多く悩んでおり、自分の持ち物に記名したり、持ち歩くもののリストを作ったりして、苦労していたようである。しかし、認知症とは異なり、最後まで自身の人生を全うしており、見習うべきところが多い。

辞世の句に「首を巡らせば、70有余年、人間の是非看破にあきたり、往来の後かすかなり、深夜の雪、一炷(イッシュ)の線香、古窓の下」というのがある。死の2-3日前の夜作で、草庵雪の夜作の題がある。死期が迫ったことを悟り、最後に自分の人生を振り返って、安らかな心境を読んでいる。

 

最後はこのようになりたいものである。

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