環境教育の話題

環境教育の話題  2013.10.02.  金森正臣

 先日の夕食会の場所で、環境教育が話題になりました。その際に、自然保護の新しい考え方についてお話し、以前に書いた本の内容を掲載する約束をしました。家に帰って調べたところ、3.5インチのフローピーを使っていたころの原稿らしく、見つけ出せませんでした。書いた本は共著で、浅見輝男編著、「自然保護の新しい考え方」-生物の多様性を知る・守 古今書院 2006.6.6. です。絶版になっていると思いましたら、定価は2,800円で、現在もネット上でこのままで売られていました。

 この本は、私がまだ環境教育学会に所属していたころ、日本学術会議の自然保護研究連絡委員会の委員として第18期の委員会に所属していた9人のメンバーで書いた本です(本の発行は、2006年ですが、委員会にいたのは2000年頃です)。
 私が書いた趣旨は、現在の日本の状況を考えて、環境教育の方向性を書きました。環境教育と言うと、環境の要素や現象について教えることが多い様です。しかし現在重要なのは、ヒトの持っている遺伝子上のプログラムを十分に使えるようにするのに、環境が必要だと言う点です。食事会の時に、闇夜で焚く火や小川の遊びによって引き出されてくる子ども達の意欲や興味について簡単に話しました。これは、ハコ心理研究所をしていた亀井敏彦さんとした「野外塾」、愛教大の公開講座として実施したキャンプによる宿泊を伴った「野外塾」の経験から得たものです。
 ヒトの持っている遺伝子の情報は、経験を積むためのきっかけを持っていますが、それを十分に使わないと使えるように完成しません。意欲や興味は、繰り返し行うことによって次第に高くなるようです。そのきっかけとして、火を焚くことや水で遊ぶことが有る様に思います。いずれも、2-3歳から15歳ぐらいまで、次第に進化しながら意欲や興味がかき立てられて行きます。
 今後の環境教育の重要な点は、子どもの意欲や興味をかき立てるように環境を使うことであろうと思います。
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