金森正臣先生のカンボジアの文化・教育・食べ歩き体験記
金森先生のカンボジア日記
クマの事故
クマの事故
最近ニュースで、クマとの遭遇や事故が報道される。
北海道のクマは、「ヒグマ」で本州の「ツキノワグマ」とは異なる。北海道のヒグマは、大きく肉食性が強く、全く別物である。近づくことは難しい。昔北大の苫小牧の演習林を良く使わせてもらっていたころ、阿部さんに頼まれて「ヒグマ研」の顧問をしていたことがある。何回かやや遠くで見たことがあるが、俊敏で頑丈である。
本州のツキノワグマも、今の時期は冬眠に入る前で、子どもを連れていると特に危険である。この様な場合には、子どもを守るために攻撃的になることが多い。私の子どもの頃も、子連れのクマには近づかないようにしていた。今のように、むやみに人里に降りてくることも無かった。しかし住んでいたところが山の中であったので、学校の行き帰りに見かけることもあった。
春の山菜取りの時期には、クマも冬眠から覚めて腹を空かせているので、危険はあった。空き缶を下げたりして音を出し、お互いにあまり近付かないようにしていた。それでも山菜のタラの芽採りやタケノコ(チシマザサ)取りなどでは、鉢合わせすることがあった。人里に降りて緊張しているクマと異なり、じわじわと離れると特に問題は無かった。秋には、栗拾いやキノコ採りでよくクマにあった。
最近秋田などでクマと遭遇した例がニュースになっている。山の民は遭遇を回避する文化を持っているが、最近の生活はそのような文化が消失しているかもしれない。
クマも人里に出るときには、明らかに緊張している。従って鉢合わせれば、すぐ攻撃してくる。このことを良く理解していなくてはならない。里に下りてきているクマは、緊張しているので特に用心する必要がある。
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