メコンの岸で踊る

カンボジアから   金森正臣(2005.12.8.)

メコンの岸で踊る

写真:東南アジアの大河メコンの岸で、朝日を受けて踊りまくる人々。川風も気持ち良く、一日が爽やかな気分で始まる。老若男女織り交ぜて、皆楽しそうだ。右手の座り込んでいる女性達は、メコンから揚がった魚を売っている。生きている魚も多く、帰りに買っている人もいる。

カンボジアの首都プノンペンは、メコンの川岸にある。丁度トンレ・サップ湖から流れ出すトンレ・サップと合流するあたりだ。合流後直ぐにメコンはトンレ・バサックが分かれるので、丁度Kの字のようになっている。この腕が出た状態をクメール語では、チャトモックと呼び、この付近の地名になっている。バザック川が分かれる辺りからは、もうメコンデルタの始まりである。トンレとは、クメール語で川を意味する。
 この川岸は、プノンペンの市街地の東端にあたる。川岸はだんだん整備されて、幾つかの公園がある。朝日が昇る頃、この公園で踊る人々が集まる。東南アジア第一のメコン川に朝日が映えて、美しい。乾期の終わりの12月は、川風も涼しく気持ちがよい。誰かが音響設備を持ってきて(ここではかなり大きなスピーカーが使われている)音楽を流し始めると、次第に人が集まって100人を超していることもある。朝の散歩客を見込んで、あちこちに屋台や簡易レストランが出現する。
 カンボジア人は、健康に留意しているようだ。しかし、散歩の途中で甘い物(カンボジアでは、各種の甘味のデザートが発達している)や飲み物(これも甘い物が多い)を取るのを楽しみにしているから、エネルギーの差し引きはどうなっているのか心配になる。多分彼らは、エネルギー消費などはほとんど意識していないので、歩いて腹が減って、美味しく食べて、それで満足しているのだろう。日本人のように神経質になるのは、彼らよりも不幸かも知れない。
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