プノンペンの朝の風景 8 眉毛を描かれたイヌ

日本にて   金森正臣(2006.02.11.)

プノンペンの朝の風景 8 眉毛を描かれたイヌ

写真:朝の散歩の時に見かけたイヌ。眉毛を描かれて何となくションボリ。大学でも時々見かける風景であったが、カンボジアでも同じことが起こっている。きちんと首輪が付けられているが、カンボジアではまだ犬を繋いで飼う習慣はあまり無い。外国人は、繋いで屋敷内で飼っているが、カンボジア人の多くは、出入り自由の屋敷イヌで飼育する。何処で何をされるかは不明。

 プノンペンには、かなり多くのイヌが住んでいる。散歩の時だけでも数十匹のイヌに出会う。カンボジア人は、イヌ好きが多いらしく、イヌもゆったりしている。アフリカの逃げ回るイヌを見慣れていると、生きる力が不足している様に思われるが、カンボジアではこれで十分に生きて行けるから、幸せな犬生であろう。

 しかし油断していると、この写真のイヌの様に悪戯される。まあ別に自分で見えるわけでもないし、他のイヌに笑われることもないだろうから、本犬としては別状無いか。他にも色々な悪戯を良く見かける。首輪の代わりに紐を巻かれ、そこに色々な飾りをされているイヌ。紐に紙やクッキングホイルを飾りに縛られ、首輪が邪魔そう。思わず笑ってしまったら、門の前に座っていたイヌは、俺だって困っているんだからと不機嫌そうだった。

 庭を自由に歩いているイヌでも、油断して門から閉め出されて困っている奴がいる。門の下からのぞき込んだり、脇から首を突っ込んだりしても中に入れない。悪戦苦闘の上どうにもならなくなってあきらめ、門に寄りかかって座り込んだ。見ていたら、何時までも見ているなよ、困っているんだからと、不機嫌そうだった。本当に困って、情けない声を出して、鳴いているのも見かける。
結構可愛がられているのだが、無視されていることも多い。

 クメール食堂でお馴染みのイヌも、何時も同じ机の下にいる。時々悪戯して、ストローで水を掛けてやると、だいたい1-2回目はほとんど無視。3回目ぐらいから目を開け、やや頭を起こして、モオーと言った趣で立ち上がり場所を移す。何とものんびりしている。
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