日本の異常

日本の異常

 

愛知県で中学生の娘が母親を刺殺す事件があった。奈良県では子どもが親の虐待によって死んだ。この様な状況は社会として異常であるが、多くの人が日常として受け止めている。子どもの虐待も毎年増加して、今年も過去最多を記録している。

 

この様な状況にあっても、文科省や子ども家庭庁は、対象療法しか気が付かない。何のための省庁なのか疑問に思われる。子どもの成長には、人だけが関わっても旨く行かない。ルソーは、自然から大きな教育が得られていることに注視している。

 

私も学術会議の第18期の自然保護研究連絡員会に属していた時に、「自然保護の新しい考え方」(2006 古今書院)の中に、子どもの成長が自然によって助けられていることを書いた。子どもは人との関係だけでは、正常に成長しない。これらの基本的事項に目を向けなければ、今後もその都度の対症療法に終始するであろう。

 

文科省や子ども家庭庁は、子どもの観察をすると同時に、基本的事項を見つめ今後の社会の基礎を作らなければならない。

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