山の遭難

山の遭難

 

今年は山での遭難が多いように思われる。

 

最近、三俣蓮華に出かけた東京の大学生2人が、遭難したようだとのニュースがある。今日救助されたニュースが流れた。

この時期の高い山は、いつ雪になるか分からない。三俣蓮華は、北アルプスの奥深い位置にあり、今の時期はなかなかの難所だと思われる。雪が来なければそれほどではないが、雪が来るとかなり難しい。

 

学生時代に今ぐらいの時期に、白馬槍の温泉に2人で出かけた。冬の合宿の準備のためであったように覚えている。行きには雪が無く、槍温泉小屋がたたまれた後に(雪崩に流されないために冬は小屋をたたんでおく)、テントを張った。明け方に隣の友人がオイ重いぞと言って怒っている。私も気が付いてみると、体の上に何か乗っていて重い。そこで言い返したが、体が動かない。その時初めてテントが雪でつぶされ、二人の上に乗っていることに気が付いた。苦労して空間を広げ、何とか動けるようになったが、テントから出られない。入口も雪に埋まっていて、外の様子が分からない。かなり苦労してテントから出てみると、雪は肩の高さぐらいまであり、ピッケルもいろいろな装備も掘り出すのに苦労した。二人で相談して、帰りの沢が雪崩の名所なので、とにかく早く戻ることにした。しかし道は雪で埋まっていて不明だし、感に頼って3時間ぐらい歩いた。幸いに雪崩にも会わず、沢を通過し無事に戻ることが出来た。

 

この季節の新雪は重みもあり、なかなか厄介である。高い山では、今の時期油断は禁物である。

 

 

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