金森正臣先生のカンボジアの文化・教育・食べ歩き体験記
金森先生のカンボジア日記
季節を楽しむ
季節を楽しむ
今年は春先によく野山を歩いた。そのおかげで季節の山を楽しむことが出来た。小学校から高等学校までは、八ヶ岳の北の蓼科山のふもとで育ち、いつも季節を感じていた。愛知県と異なり、冬は雪が積もって、畑には作物がなくなるので冬の準備は大変であった。秋には、クマと争ってクリやブドウを取り、春にはタラの芽や山菜を競走した。相手は24時間体制で準備しているから、週末などに出かけるだけの私はいつも悔しい思いをしていた。
春先は、花の季節で楽しいことも多い。寒い地方では、春が短く早足で過ぎて行く。スイセンからさくらまで2週間ぐらいのこともある。フキノトウが出て、ヨモギが延び、サクラ(ヤマザクラ)が咲き始めると、ツツジが次々と咲く。ミツバツツジ、ヤマツツジ、ドウダンなど次々に移り変わる。愛知県に来てから、垣根のヒラトツツジやミヤマキリシマはよく見るが、今年は山にあるモチツツジも楽しめた。何よりもヤマザクラが楽しかった。山の斜面に転々と咲く様は、ソメイヨシノとは異なった趣がある。変異も多く、白からピンクまでいろいろな色が楽しめる。
「春ははな 夏ほととぎす 秋はつき 冬ゆきさえて すずしかりけり」
と歌ったのは道元禅師である。若い修業僧に、座禅は何時の季節が良いかと問われての返答である。しかし冬は寒くて足が痛い。
これはフジの花
春の山々は楽しみで、早春から晩春までいろいろな風景が楽しめた。
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